お台場
関連キーワードで検索
関連キーワードで検索
お台場(おだいば)は、東京都港区の地名、またはその周辺の地域名である。
なお、臨海副都心地区全体を指す愛称として「お台場」という呼び名を使うときがあるが、その話題に関しては東京臨海副都心を参照。
郵便番号 135-0091
目次 |
概要
東京湾埋立13号地北部の通称である。
広義には品川区東八潮、江東区青海を含む13号地全体をお台場と呼ぶこともある。この地域は臨海副都心(りんかいふくとしん)の一部である。
歴史
江戸時代
嘉永6年(1853年)、ペリー艦隊が来航して幕府に開国要求を迫る。これに脅威を感じた幕府は、江戸の直接防衛のために伊豆代官の江川太郎左衛門に命じて、洋式の海上砲台を建設させる。工事は急ピッチで進められ[1]、砲台は1854年にペリーが2度目の来航をするまでに一部は完成し、品川台場(品海砲台)と呼ばれた。お台場という呼び方は、幕府に敬意を払って台場に御をつけ、御台場と称したことが由来である[2] 。
ペリー艦隊は品川沖まで来たが、この砲台のおかげで横浜まで引き返し、そこでペリーが上陸することになった。台場は石垣で囲まれた正方形や五角形の洋式砲台で、海上に第一台場から第七台場が(このうち第七台場は未完成)、また品川の御殿山のふもとに御殿山下台場の合計8つの台場が建設された[3]。
この砲台は十字砲火に対応しており、敵船を正面から砲撃するだけではなく、側面からも攻撃を加えることで敵船の損傷を激しくすることを狙ったものである。2度目の黒船来襲に対し、幕府はこの品川台場建設を急がせたが、結局この砲台は一度も火を噴くことなく開国することとなった。
明治時代
- 1875年(明治8年) 海上の7つの台場が陸軍省の所管となる。明治中期には東京湾要塞の建設が始まったこともあって台場の重要性が減り、以後徐々に払い下げられることとなる。
- 1878年(明治11年) 芝区の成立に伴い、海上の7つの台場(第一〜第七台場)は芝区に所属し、それぞれ東京府芝区大字品川沖1〜7番地となる。大正の初めまでに町名の品川沖は品海砲台に変更となる(詳しい時期は不明)。
大正・昭和
- 1912年(大正元年) 第四台場が民間人に払い下げられ、造船所となる。
- 1915年(大正4年) 第三・第六台場が東京市に払い下げられ、史跡公園として整備されることになる。
- 1917年(大正6年) 第一台場が民間人に払い下げられる。
- 1928年(昭和3年) 第三台場が東京市により整備され、台場公園として市民に開放される。
- 1934年(昭和9年) 第二・第五台場が東京市に払い下げられる。
- 1939年(昭和14年) 第四台場が新しく完成した埋立地(品川区天王洲町・現在の品川区東品川)に埋没して消滅する。
- 1941年(昭和16年) 東京港が開港する。
- 1947年(昭和22年)3月15日 芝区・麻布区・赤坂区が合併して港区が成立し、台場地区は東京都港区芝品海砲台となる。
- 1955年(昭和30年) 品川区と地続きになっていた旧第四台場の土地が、港区より品川区に割譲される。
- 1957年(昭和32年) 8つの台場のうち唯一陸上に造られた御殿山下台場が撤去され、跡地に品川区立台場小学校が開校する。
- 1961年(昭和36年) 東京港の開港に伴い船舶が増加したため、航路を塞ぐ形で浮かぶ第二台場が撤去される。
- 1962年(昭和37年) 第五台場が新しく完成した埋立地(港区品川埠頭・現在の港区港南)に埋没して消滅する。
- 1963年(昭和38年) 第一台場が新しく完成した埋立地(港区品川埠頭・現在の港区港南)に埋没して消滅する。
- 1965年(昭和40年) 第七台場が撤去される。これにより、現存する第三台場と第六台場以外のすべての台場が消滅する。なお、第七台場は最初から未完成のまま海面下に水没した状態で残されていた。
- 1965年(昭和40年)3月1日 台場地区に住居表示が実施され、港区芝品海砲台(第三・第六台場)が町名変更により港南五丁目となる。
- 1979年(昭和54年) 東京港の海底を掘削した際の残土により埋立が進められ、13号埋立地が完成する。そのうち北部は幕府が築いた台場にちなんで、お台場と呼ばれた。完成当時、13号埋立地はいずれの区にも属していなかったが、北部は港区、西部は品川区、南部は江東区にそれぞれ帰属した。
- 1986年(昭和61年) ロックバンドTHE ALFEEが、埋め立てのみ完了しただけでなにもなかったお台場で、10万人を動員し野外コンサートを行う。現在、東京湾岸地域を「東京ベイエリア」と呼ぶことがあるが、これは彼らがコンサートのタイトルを「1986.8.3 SWEAT&TEARS TOKYO-BAY AREA」と称したことに由来する。
平成以降
東京都は都心の混雑を緩和するため、東京臨海副都心として臨海部の開発を進めた[4]。レインボーブリッジの建設や世界都市博覧会の開催予定により、企業進出が誘致された。
- 1995年(平成7年) 世界都市博覧会の中止が決定される。これによって企業の進出や移転のキャンセルが相次ぎ、13号地は空き地だらけとなったため、発展に暗雲が立ち込めた。また、東京テレポートセンター、東京臨海副都心建設、竹芝地域開発など、この地域を中心に事業を行っていた第三セクターは大幅な赤字となり、事実上破綻した。
- 1996年(平成8年)、臨海副都心開発により新たに港区台場が13号地北部に成立する。これに伴い、第三台場・第六台場が港区港南五丁目から港区台場一丁目に変更される。
- 1997年(平成9年) フジテレビが新宿区河田町より移転、また同局のテレビドラマ「踊る大捜査線」などによりお台場の知名度が上がり、りんかい線の全線開通(2002年)もあって、商業施設のみならず居住施設やランドマークも続々と誕生した。さらに東京都知事の石原慎太郎がカジノ構想を提唱したため、注目度は一層高まった。
- 2004年(平成16年) 上海ガニがお台場の海岸で見つかる[5]。
- 2007年(平成19年) 首都高速湾岸線の13号地出入口が臨海副都心出入口に改称される。
- 2009年(平成21年) 潮風公園でGREEN TOKYO ガンダムプロジェクトが開催され、52日間で415万人を動員した。
13号埋立地の帰属
13号埋立地は港区・品川区・江東区に分割されている。管轄区の決定にあたり地先ルールと[6]、交通上の接続が考慮された。その項目をクリアしている3区が相互に退かず、1982年10月に出された調停案により分割した。
中央防波堤内側埋立地、その続きとなる中央防波堤外側埋立地、さらに最後の埋立予定地である新海面処分場の管轄域も帰属の問題で紛争調停にかけられている。
暫定施設の閉鎖
臨海副都心の土地のうちいくつかは、東京都が暫定的に貸出している土地であるため、そこにある暫定施設の閉鎖がすでに決定されている。
当初の予定では、観覧車も含むパレットタウンは2010年に、大江戸温泉物語は2013年に閉鎖され、パレットタウンのある区画は再整備が行われ、ホテルやオフィス、自動車の展示施設などを含む複合ビルや新型観覧車の建設が行われ、2013年に開業するとされていた。しかし近年の景気低迷を背景に、パレットタウンの諸施設は当面存続する見込みとなっており、閉鎖スケジュールは全体的に延期されるものと見られている(パレットタウン#閉鎖についても参照)。
施設
- レインボーブリッジ(港区芝浦 - 台場間)
港区台場
- フジテレビ
- お台場海浜公園
- ホテルグランパシフィック・ル・ダイバ
- ホテル日航東京
- 自由の女神像
- デックス東京ビーチ
- アクアシティお台場
- トレードピアお台場
- 台場フロンティアビル
- サントリー東京本社ビル
- 乃村工藝社本社ビル
- 台場ガーデンシティビル
江東区
- パレットタウン
- 大江戸温泉物語
- フジテレビ湾岸スタジオ
- 日本科学未来館
- 東京湾岸警察署
- 夢の大橋(シンボルプロムナード公園内)
- テレコムセンター
- 青海フロンティアビル
- タイム24ビル
- 産業技術総合研究所
- 東京国際交流館
- 青海南ふ頭公園
- 東京国際展示場(東京ビッグサイト)
品川区
交通
なお、お台場へ直接アクセスする経路ではないが、羽田空港発着の航空機が近隣の江東区青海上空を通過すること、域内を東西に首都高速湾岸線が走っていること(臨海副都心出入口がある)、東京港に寄港する旅客・貨物の船舶があること、そしてそれらの交通量はどれも非常に多いことから、屋外ではそれぞれの交通機関の音がしばしば騒音に感じられる。
自然
沿岸地域にはカモメが生息し、水上バス発着所に良く見られる。多くの面積が公園になっていて、樹木が多い公園 では野鳥が散見される[7]。またお台場海浜公園には「釣りエリア」が設けられており[8]、ハゼ、シーバス(スズキ)、クロダイ、コノシロなど一般になじみの深い種類が多く見られる。なお上記の通り、2004年には上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)が見つかっている[5]。
イベント
恒例
限定
- GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト(2009年7月11日-8月31日)
お台場を舞台にした作品
- 『はみだし刑事情熱系』
- 『ゴジラvsデストロイア』
- 『機動警察パトレイバー』
- 『踊る大捜査線』
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE』
- 『阿弖流為II世』
- 『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE2 UFO襲来! トルネード大作戦!!』
- 『デジモンアドベンチャー』『デジモンアドベンチャー02』
- 『東京湾景』
- 『TVJ』(小説)
- 『Op.ローズダスト』(小説)
- 『東京マグニチュード8.0』
また、埋立地完成直後の開発前には、西部警察や仮面ライダーなどのスタントシーンにも登場した。
脚注
- ^ 当時の落首に「つくかねの六つよりいでてお台場の土ひょうかさねて島となりぬる」が伝えられている。朝早くから突貫工事で台場を建設したことがうかがえる。
- ^ 幕府の役人が書いたと思われる『内海御台場築立御普請御用中日記』(嘉永6年より7年)が国立国会図書館に所蔵されている。前の注と合わせ、台場は早い時期から御台場と呼ばれていたと考えられる。お台場は「砲台場」が転じたものという説があるが、砲台場と呼んでいたという証拠は見つかっていない。
- ^ 現在は台場公園として開放されている第三台場と、他の埠頭などとつながっていない第六台場が残されている。
- ^ 埋立地の開発としては神戸のポートアイランド、福岡の人工浜・シーサイドももちなどが先行していた。
- ^ a b 東京都島しょ農林水産総合センター http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/25,78,38,187.html (2009年8月29日閲覧)
- ^ 従来の行政区域線を海側に伸ばし、その線内の地区はその行政の所轄とする。
- ^ 20種類以上が見られるようである。参考: お台場で見かける鳥
- ^ 東京都港湾局管理の公園が多数整備されている。参考: 東京港海上公園ガイド
関連項目
- 江川英龍
- 大場久八
- FNSの日(1997年にフジテレビ現社屋敷地内にて『FNSの日スーパースペシャル!』を生放送。しかし、当日は陸海ともに悪天候だったため(日本各地の海の幸や山の幸を台場本社に届け、その食材を使った料理を一般客や出演者などにふるまおうという大型企画があった)、当初予定だった内容を一部変更した経緯がある)
- ウォーターフロント
- ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜
- THE ALFEE(1986年にまだ空き地だらけだったお台場でおよそ10万人を集めたイベントを開催)
- 全日本プロドリフト選手権(2004年、2005年にエキシビジョンマッチ及び公式戦を開催している)
- 中央防波堤内側埋立地
- 中央防波堤外側埋立地
外部リンク
| 港区の町名 | |
|---|---|
| 芝地区 | 愛宕 | 芝 | 芝公園 | 芝大門 | 新橋 | 虎ノ門 | 西新橋 | 浜松町 | 東新橋 | 海岸(一丁目)| 三田(一 - 三丁目) |
| 麻布地区 | 麻布十番 | 麻布台 | 麻布永坂町 | 麻布狸穴町 | 西麻布 | 東麻布 | 南麻布 | 元麻布 | 六本木 |
| 赤坂地区 | 赤坂 | 北青山 | 南青山 | 元赤坂 |
| 高輪地区 | 白金 | 白金台 | 高輪 | 三田(四・五丁目) |
| 芝浦港南地区 | 港南 | 芝浦 | 台場 | 海岸(二・三丁目) |
| 東京23区内の主要地域 |
|---|
| 青山 | 赤坂 | 秋葉原 | 浅草 | 麻布 | 池袋 | 上野 | 恵比寿 | 大崎 | 大手町 | お茶の水 | 表参道 | 霞が関 | 蒲田 | 神田 | 錦糸町 | 銀座 | 高円寺 | 汐留 | 品川 | 渋谷 | 自由が丘 | 白金 | 新宿 | 新橋 | 代官山 | 台場 | 高田馬場 | 築地 | 豊洲 | 中野 | 永田町 | 日本橋 | 原宿 | 丸の内 | 目黒 | 八重洲 | 有楽町 | 四ッ谷 | 六本木 |
| 東京臨海副都心(レインボータウン)の名所・建築物 | |
|---|---|
| 台場地区 | レインボーブリッジ - フジテレビ - ホテルグランパシフィック・ル・ダイバ - ホテル日航東京 - デックス東京ビーチ(東京ジョイポリス・マッスルパーク・台場小香港・台場怪奇学校・台場一丁目商店街) - アクアシティお台場(メディアージュ ・ラーメン国技館) - 自由の女神像 - お台場海浜公園 - 台場公園 - 虹の下水道館 |
| 東八潮地区 | 船の科学館 - 潮風公園 - 東八潮緑道公園 - 青海北ふ頭公園 |
| 青海地区 | パレットタウン(MEGAWEB・ヴィーナスフォート・Zepp Tokyo・パレットタウン大観覧車・東京レジャーランドパレットタウン店) - 東京国際交流館 - 日本科学未来館 - 大江戸温泉物語 - テレコムセンター - フジテレビ湾岸スタジオ - 東京湾岸警察署 - シンボルプロムナード公園(夢の大橋) - 青海南ふ頭公園 - 暁埠頭公園 |
| 有明地区 | 東京国際展示場 - ディファ有明 - 有明テニスの森公園(有明コロシアム) - 東京ベイ有明ワシントンホテル - 東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート - ホテルサンルート有明 - パルティーレ東京ベイウエディングビレッジ&スクエア - 東京ファッションタウン - パナソニックセンター東京 - 水の科学館 - 水の広場公園 - 有明西ふ頭公園- 癌研究会有明病院 |
