付き人
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付き人(つきびと)とは、一般的に、徒弟制度やその流れを汲む育成システムが存在する組織の中にあって、序列・位・格などが上位の者の側について、雑用・下働きを務める者のことである。いわゆる「かばん持ち」などがこれにあたる。付け人(つけびと)、内弟子(うちでし)とも呼ばれる。雑用や下働きを通じて入門者の根性や熱意を見極めるともいわれているが、徒弟制度の影響のない組織には存在しない慣習である。
各業界においてもこのような役割の人々が存在する。
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大相撲
大相撲においては、関取の日常生活に於ける世話をする力士が存在する。幕下以下の複数の力士が付け人として一人の関取に付き、観客や報道陣が群がっている時にこれを遠ざけたり、取組前に稽古の的とされたりしている姿が見受けられる。横綱ともなると十人前後の付き人が付くこともある。基本的に関取経験者は付け人にならないとされるが、叱咤激励の意味で敢えて指名されることや、親方の付け人を務める事もある。小規模な部屋から関取が出た場合、所定の人数が足りずに同じ一門の部屋から借りて来る場合がある。
関取以外では部屋の師匠や立行司に付く付き人も存在する。横綱栃錦は取的時代に春日野親方(元横綱栃木山)の付き人を務めていた(最初付き人に付いた関取が十代の栃錦を質屋へ使いにやったため師匠がかわいそうに思って自分に付けたという)。
なお、相撲界における〈内弟子〉とは、現役力士や部屋つき親方が、独立して自分で部屋を興すときに連れて行く予定で、とりあえずその部屋に所属しているものを指す(たとえば横綱大乃国は大関魁傑の弟子であるが、魁傑が放駒部屋を興すまでは魁傑の所属部屋である花籠部屋に所属していた)。このとき、内弟子の素質を見込んだ所属部屋と独立に関してトラブルが起きることもある(片男波部屋の項目も参照のこと)。
プロレス
日本のプロレス団体では、入団からデビューするまでの選手を練習生と呼び、師匠であるプロレスラーの付き人として身の回りの世話をする(相撲出身の力道山が日本プロレス界のいろいろなことをつくったため、相撲の習慣からこのシステムが行われている)。この関係はデビュー後も数年続き、師弟でタッグを組む、または対決をするなどして話題を提供、師匠超えを果たすことが目標の一つとされる。
全日本プロレス、プロレスリング・ノアでは現在も付き人制度が継続されているが新日本プロレスでは2000年代に入り付き人制度が廃止されている。
芸能界
芸能(特に伝統芸能、演芸)の世界においては、ある師匠の下に弟子入りした者は先輩の芸人やあるいは師匠の周りで付き人として細々とした雑務に励む傍ら芸を磨かなければならない。
伝統工芸
伝統工芸の世界にあっても、人間国宝などに指定される程の人物の門下となる場合などには、一定の期間は技術の習得などの一般的な修行ではなく、日々の雑用や師匠の外出のかばんもちなどを務めなければならない事が見られる。
囲碁・将棋
将棋界、囲碁界においては、正式なプロ(囲碁の場合初段、将棋の場合四段)になる前の修行時代に、師匠の家に住み込む弟子を「内弟子」、通いの弟子を「外弟子(そとでし)」と呼んだ。内弟子は「食住」を保障されるかわりに、師匠の家の雑用等も行った。かつては多くの弟子が「内弟子」であったが、現在は住環境等の変化もあり、ほとんど例がない。将棋界では羽生世代の先崎学は内弟子経験があるが、先崎の同世代で内弟子経験があるのは先崎とその兄弟弟子ぐらいである。
