賭博黙示録カイジ
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| カイジ | |
|---|---|
| ジャンル | 青年漫画 |
| 漫画:賭博黙示録カイジ | |
| 作者 | 福本伸行 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
| 発表号 | 1996年11号 - 1999年36号 |
| 巻数 | 全13巻 |
| 話数 | 全158話 |
| 漫画:賭博破戒録カイジ | |
| 作者 | 福本伸行 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
| 発表号 | 2000年22号 - 2004年9号 |
| 巻数 | 全13巻 |
| 話数 | 全134話 |
| 漫画:賭博堕天録カイジ | |
| 作者 | 福本伸行 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
| 発表号 | 2004年28号 - 2008年8号 |
| 巻数 | 全13巻 |
| 話数 | 全131話 |
| 漫画:賭博堕天録カイジ 和也編 | |
| 作者 | 福本伸行 |
| 出版社 | 講談社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングマガジン |
| 発表号 | 2009年27号 - 連載中 |
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『賭博黙示録カイジ』(とばくもくしろくカイジ)は、福本伸行による日本の漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載された。
続編として『賭博破戒録カイジ(とばくはかいろく-)』『賭博堕天録カイジ(とばくだてんろく-)』が同誌に連載され、現在は『賭博堕天録カイジ 和也編』と題して連載中。
本項では直接ストーリーが繋がっている続編であり、「賭博黙示録」と合わせて『カイジ』という一つの作品を構成している計4編、そしてこれらを原典として製作された複数の別メディア作品(アニメ・ゲーム・パチスロ機・実写映画)についても解説する。
目次 |
概要
借金の保証人になったために多額の負債を抱えたことをきっかけに無職の青年伊藤開司が様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。作品独自のギャンブル性・心理描写、「ざわ…ざわ…」の擬音やモブキャラの「黒服」などの福本作品独自の表現が特徴。
第22回講談社漫画賞。発行部数は『賭博黙示録カイジ』が380万部、『賭博破戒録カイジ』が260万部。『賭博堕天録カイジ 和也編』1巻時点では累計1400万部。
2007年10月、『逆境無頼カイジ』のタイトルでテレビアニメ化され、日本テレビ系列で放送された。また、2009年10月、『カイジ 人生逆転ゲーム』のタイトルで実写映画化もされた(日本テレビ製作、東宝配給)。
アニメについては「#テレビアニメ」を、映画については「#映画」を参照
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
あらすじ
第1章「希望の船」
収録:『賭博黙示録カイジ』
上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知らされる。遠藤に誘われるままカイジは、負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」(フランス語で「希望」の意味)に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保障はないというものだった。カイジは幾度となく煮え湯を飲まされながらも、土壇場でのひらめきと思考を駆使して、生き残りを賭けた勝負に身を投じる。
第2章「絶望の城」
収録:『賭博黙示録カイジ』
エスポワールから辛くも生還したカイジだったが、借金返済はならず、その総額は600万円以上に膨れ上がっていた。アルバイト生活に戻ったカイジの前に、再び遠藤が現れ、新たなギャンブルを持ちかける。今度こそ勝つと決意したカイジは会場である「スターサイドホテル」へと向かい、決死のギャンブル「鉄骨渡り」に挑む。
多くの人間が転落していく中、2度の鉄骨渡りをカイジは唯一渡りきるが、主催者側に勝負中の言動を後から指摘され、賞金を得る権利を剥奪される。激昂するカイジの前に主催者側の会長・兵藤が現れ、もう一度チャンスをやろうとこれまでのギャンブルを仕切っていた大幹部・利根川と「Eカード」で対決する。
極限の死闘の末、利根川を打ち倒したカイジ。しかし、真に倒すべき存在は利根川ではなく兵藤会長であることを痛感させられる。カイジは自身と仲間達の無念を晴らす為、自ら兵藤に「ティッシュ箱くじ引き」を挑み宣戦布告。だが仕掛けておいた作戦を兵藤に看破され、力の差を見せ付けられる形で惨敗を喫する。カイジは自らの不注意を呪い、失った指で兵藤へのリベンジを誓った。
第3章「欲望の沼」
収録:『賭博破戒録カイジ』
スターサイドホテルの勝負でさらに借金を約1000万円に増やすことになり、逃亡生活を送っていたカイジは遠藤に、またギャンブルを紹介するよう依頼する。しかし規定によりギャンブルは紹介されず、ギャンブルの元締である帝愛グループの地下施設で強制労働をさせられることになった。カイジは一日外出券を得るために金を貯めようとするが、所属するE班の班長・大槻の巧みな篭絡により金を使い果たす。大槻はさらにカイジに給料を前貸しし、自身の主催する「地下チンチロリン」に誘い込む。大槻に大敗を喫してさらなる借金生活に追い込まれたカイジは、自分と同じ境遇にある通称「45組」と団結し、打倒大槻のために決起する。そしてカイジのルールの死角を突いた撃滅作戦によって大槻のほぼ全財産を獲得し大勝利をおさめた。
大槻を倒して外出に必要な資金を得たカイジは、45組の仲間達からカイジ含めて6人全員の借金返済に必要な6000万円を得ることを託され、80万円の現金を持ち単独で地下から20日間の一時外出をする。偶然出会った男・坂崎の紹介を受けて帝愛グループの裏カジノに置かれた1玉4000円のパチンコ「沼」で一攫千金を目指す。坂崎はカイジをサポートに自身の計画と資金によって「沼」に挑むが、裏カジノの店長・一条が仕込んだ妨害により惨敗。八方塞がりの状況になるが、カイジは「沼」の攻略法を閃き計画を練り上げ、負債を抱えて大金が必要になった遠藤をも仲間に引き入れる。カイジ・坂崎・遠藤の3人は協力して再び「沼」に挑む。
数々の妨害工作を覆し、ついに大当たりを出すことに成功する。ところが、最後は遠藤に裏切られ、借金返済を口実に利益の大半を持ち逃げされ、カイジは自分と45組の自由と引き換えに無一文に戻ってしまった。
第4章「渇望の血」
収録:『賭博堕天録カイジ』・『賭博堕天録カイジ 和也編』
「沼」での勝利から半年後。借金を完済し地下施設から解放されたカイジは、「沼」で共闘した坂崎の家に居候し、働かず堕落しきった日々を送っていた(今まで命をかけたギャンブルばかりしていたせいでギャンブル中毒になり、その結果真っ当な職に就く意欲さえなかったとも言える)。そんなカイジに愛想を尽かした坂崎は手切れ金として300万円を渡し、追い出そうとする。その時カイジは地下で仲間だった三好・前田と再会し、彼らが勤める裏カジノの社長・村岡から大金を騙し取る計画を持ちかけられる。カイジは必ず返すと約束して坂崎から300万円を受け取り、村岡が考案した変則麻雀「17歩」で勝負する。
思いかけず再び孤立無援の死闘となった「17歩」を、もつれにもつれた末に制しカイジは4億8千万円の大金を得る。そして勝負の立会人となっていた兵藤会長の息子・和也に勝負を申し込まれ承諾する。
登場人物
主要人物
※「声」はアニメ『逆境無頼カイジ』におけるキャスト。 ※「演」は実写映画『カイジ 人生逆転ゲーム』におけるキャスト。
- カイジ(伊藤開司 いとう かいじ)
- 声 - 萩原聖人 演 - 藤原竜也
- 本作の主人公。
- 高校卒業後に上京したが、定職に就かず(作中ではコンビニでアルバイトをしているシーンがある)しょぼい酒と博奕に明け暮れ、街で見かけた高級車(主にベンツだが、例外もある)を悪戯でパンクさせエンブレムを盗むことで憂さを晴らす、行き詰まった自堕落な日々を過ごす青年。友人・古畑の借金の保証人になった為に肩代わりをする羽目となりその返済の為に遠藤にギャンブル船エスポワールに招待されたことを機に、危険なギャンブルの世界に足を踏み入れていく。初登場時(1996年3月)は推定21歳[1]。遠藤の調べでは父親はいないがパート勤めの母親と公務員の姉がいるとされている。
- 平穏な環境では怠惰で自堕落だが、命が懸かった極限の状態に置かれると並外れた度胸と博才を発揮し、思考を積み重ねた果ての論理と、天才的な発想による「勝つべくして勝つ策略」をもって博奕地獄を必死に戦い抜いていく。
- どんな状況であろうと信頼した人間を裏切ることは決してせず、己の利を蹴ってでも救おうとする、良く言えば心優しい、悪く言えば甘い性格である。その為、信頼を寄せた人間に裏切られる経験を何度も繰り返しており、度々苦い思いを味わわされている。
- 数々の死闘を経て、左頬など体の複数の箇所に痛々しい傷跡がつき、ギャンブル中毒にもなってしまっている。その一方で裏世界では多少名を馳せるようになった。また、偶然・必然を問わず、挑む勝負には悉く「帝愛」の存在があり、死闘を重ねる度に切るに切れない縁を痛感している。
- 兵藤和尊(ひょうどう かずたか)
- 声 - 津嘉山正種 演 - 佐藤慶
- 消費者金融を主体とする日本最大規模のコンツェルン「帝愛グループ」の総帥である老人。部下からは「会長」と呼ばれている。
- 莫大な資産と鉄壁の運用管理術を誇りながらも、まだまだ足りないと世界中の金をかき集め帝愛による「王国」を築こうとする金の亡者。嗜虐癖を持つサディストでもあることから人が苦しむ姿を見る事と、常軌を逸したギャンブルを何よりの愉悦としており、暴利によって弱者から搾取し、博奕で負けた者や借金を返せない者、失態を演じた部下に「器官破壊」「指切断」「焼き土下座」「地下強制労働」といった懲罰を強制し、命を奪うことすら全くためらわない。
- このように残虐非道かつ醜悪な狂人で、カイジにとっては最も忌むべき相手だが、自らを「王」と称するだけあり単純に「強運の持ち主」というだけには留まらず、あらゆる面において常人を遥かに凌駕する力を持つ。また、世の中の真理を突いた発言も多く、基本的に何処かフェアな一面も持ち合わせる反面、自らが不都合になった際に言い訳ともとれる発言をすることもある。
- 初登場は「希望の船」でのラストにシルエット。名前は『賭博黙示録』13巻で判明。「絶望の城」編での最終局面、ティッシュ箱くじ引きでカイジと直接対決をする。以後のストーリーでも兵藤と帝愛の存在はカイジの運命に立ちはだかり続ける。息子に和也がいる。
- 遠藤勇次(えんどう ゆうじ)
- 声 - 内田直哉 演 - 天海祐希
- 帝愛グループの傘下である「遠藤金融」社長のヤクザ。
- 映画版では遠藤凛子(えんどう りんこ)という女性に変更されている。
- 友人から肩代わりしてしまった借金を取り立てにカイジの前に現れ、彼をギャンブル船エスポワールへと誘った張本人。4ヶ月後に再び現れ、スターサイドホテルへカイジと佐原を向かわせる。その後、1000万近くに増えた借金を背負いながらなおギャンブルの紹介を求めるカイジを「チャンスは二度まで」という帝愛の決まりにより地下労働施設に送り込む。グループ内では利根川派に属していたが、利根川の失脚により遠藤も完全に落ち目になり、かなりの負債を背負い込む。起死回生のため地下から一時的に脱出したカイジと共闘して彼の仲間になり「沼」に挑む。
- 非情で悪徳な高利貸しで、「自分が良い人の訳が無い」と言うほどだが、基本的には常識的な人物。「沼」で資金が無くなった際、自分の逃亡用の資金をカイジの説得で貸し付けたりする人情味もみせた。そして、カイジの見事な活躍で「沼」で大当たりに成功して大金を手に入れた。ところが、途中貸し付けた金の借用書には10分で3割複利という極めて法外な利息を支払う条項が記載されており、最終的にはカイジを裏切り、1億円以上せしめた後に逃亡。しかし、多少の仲間意識は生じていたらしく、勝利の瞬間を思い出し、利息以上に取る事、複利の時間を取り分を分ける時まで引き延ばす事、坂崎の取り分に手を出すようなことはしなかった。帝愛への借金返済後の消息は不明。
賭博黙示録
- 利根川幸雄(とねがわ ゆきお)
- 声 - 白竜 演 - 香川照之
- 帝愛グループの最高幹部の一人。
- ギャンブル船エスポワール・人間競馬を取り仕切り、社会の本質を突いた真言とも主催者側の都合を通す為の詭弁とも言える強烈で巧みな弁舌を駆使して、負債者たちを叱咤し命懸けのギャンブルへと誘い込む。長年に渡り成功し続けてきた猛者であり、それ故に負債者たちを見下し死んでいっても心を痛ませない残忍さを持つ。
- 二度の鉄骨渡りの後、カイジとEカードでの直接対決も行い、百戦錬磨の実力と卑劣なイカサマでカイジを圧倒し追いつめる。しかし最終的には、カイジの捨て身の執念と、利根川の優秀さを逆手に取る奇策に敗北を喫したため、兵藤の怒りを買い、焼けた鉄板の上で10秒間土下座をするという「焼き土下座」に掛けられる。焼き土下座を自力で10秒間やりきった者はかつていなかったが、誰の力も借りないと宣言した通り一人で12.47秒(アニメ版では12.24秒)耐えぬき、最後に意地を示した。
- 現在の消息は不明だが、『賭博破戒録』第1巻の「カイジの軌跡」ページにおいて「Eカードでカイジに敗れ、廃人同様となる」と記述されている。Eカード以降作中には直接的には登場していないが、カイジの脳裏には兵藤と共に悪魔的な猛者として焼き付かれており、写真や回想で時折登場する。
- 石田光司(いしだ こうじ)
- 声 - 家中宏 演 - 光石研
- 多額の負債を抱える中年男性。気弱でお人好しな、いわゆる騙されやすいタイプ。
- 借金取りから逃れながら生活している妻、借金まみれの息子がおり、彼らの為にも借金を返すためエスポワールに参加するも、坂井に騙され別室送りになってしまう。しかし、船で唯一カイジの身を真剣に案じたことで、カイジに助けられ生還を果たす。
- その後、スターサイドホテルでのギャンブルにも参加。1戦目の人間競馬を渡り切り高額の引換券を手にするが、2戦目となる超高層鉄骨渡りの途上、死の恐怖から足がすくんで一歩も動けなくなってしまい、妻の借金を代わりに返済してほしいと自分の引換券をカイジに託す。その後、カイジが振り返る前に転落するが、カイジに余計な動揺を与えないように声を強引にかみ殺して無言のまま死亡。石田の死はその後のカイジの矜持にも大きな影響を与える事となった。
「希望の船」編
- 古畑武志(ふるはた たけし)
- 声 - 松本保典
- 以前のカイジのアルバイト仲間。借金取りにそそのかされ、カイジに385万円の借金を背負わせた。エスポワール乗船時点での年齢は、20歳以下。
- エスポワールでカイジと再会し、共に限定ジャンケンで共闘する。流されやすい性格ゆえに最終局面で安藤にそそのかされてカイジを裏切り、一転、窮地に陥れることとなる。しかし、復活を遂げたカイジから制裁を受け、余剰分の星と金を失う。結局借金返済は果たせず、船で新たな借金を背負うことになる。
- 映画版でもカイジに借金を背負わせた人物として名前だけ出されたが、本人は登場しない。
- 安藤 守(あんどう まもる)
- 声 - 桜井敏治
- エスポワールでカイジ、古畑と共闘することになる肥満体型の男。
- 3人でチーム結成すると、直後に古畑を騙して抜け駆けを目論んだ。さらにゲームの最終局面では、生き残るための戦略として自ら別室に落ちるカイジから救出を託されたが、欲に目がくらみ古畑をそそのかして約束を反故。借金清算とそれ以上の利益のためにカイジを切ろうと企てるも、別の手段で復活したカイジから制裁を受け、余った星と金を全て没収されてしまう。最終的に生還は果たしたものの船で新たな借金を背負う羽目になる。
- 自分一人では何も出来ない癖に、隙あらば自分を救った恩人でも平気で裏切り、更にそれを正当化しようとする言動、挙げ句の果てにはその後も尚自分の裏切りを棚に上げてその相手を非難し、利益を要求しようとする物言いにより、『カイジ語録―無防備なヤツは喰い殺される』では「人間として救いようのないクズ」、『別冊宝島912 カイジPERFECT BOOK―賭博黙示録・破戒録徹底解析』では「クズの中のクズ」「キング・オブ・クズ」との評価をされている。
- 「希望の船」以降作中には直接は登場していないが、カイジの脳裏に「卑劣な裏切り者」として焼き付かれており、そのシーンは何度も回想で登場する。
- 船井譲次(ふない じょうじ)
- 声 - 石川英郎 演 - 山本太郎
- エスポワールの参加者。関西弁で唇が厚いのが特徴。狡猾な男で、リピーターであることを利用しカイジに何度も苦汁を舐めさせた。
- 限定ジャンケンが始まる前の軍資金貸付では上限額を借り、カイジもそれを見習う。ゲーム開始直後、カイジに「利息を最低限に抑え、本来負っていた借金との利鞘を得る」というゲームシステム上の盲点を突く作戦をそそのかし、トリックを成功させカイジから星2つを騙し取る。また、ゲーム終盤になって残った参加者に手持ちのカードをシャッフルしようと呼びかけ、大量のカードを保持していたカイジの待機作戦を潰した。同時に仕切り役という立場を利用し、カードを再配布する際に必勝を得るための仕込みも行っていたが、カイジにそれを暴露され、対戦そのものが不可能となり孤立。最終的には自身がゲーム状況を誤認したことが致命傷となり、唯一残る対戦相手であるカイジの要求を呑む以外に生還の道が完全に絶たれるという結末を迎えた。
- バランス理論の男
- 声 - 小野健一
- 氏名不詳。アニメ版のテロップでは「ハイエナ」と表示されている。3回勝負する度にグー・チョキ・パーを使い分け、終盤までカードの選択をできるよう残りの手持ちのカードを平均化する「バランス理論」を実践している。また星1つ2つになった落ち目の男だけを相手に絞って戦術を展開しており[2]、カイジに「ハイエナ野郎」と揶揄される。
- 参加者2人を別室送りにした勢いで、星1つとなっていたカイジに勝負を挑む。だがこれは全てカイジの策略で、対戦相手が「バランス理論」に外れた戦術を取るはずがないと思い込んだため、1勝3敗と負け越す(1勝したのは偶然による)。カイジに敗れた後の消息は不明。
- 北見(きたみ)
- 声 - 矢尾一樹
- カイジ以外では珍しく、事前にエスポワールの情報収集をしていた様子もない初回参加者でありながら、限定ジャンケンの本質を見抜き様々な戦略を立てて駆使した男。
- 他の2人の参加者を巻き込み、グーのカードを買い占める戦術を思いついたが、カイジが先んじていたために難航すると、すぐにパーのカードを買い占める戦術に変更する。その結果、古畑と安藤から星を1つずつ奪い、3人で12の星を獲得する。
- 仕上げとして、余計なカードを使い切るためにカイジに勝負を挑んだが、カイジの口車に乗せられて星3つをかけた勝負をすることとなった。そしてどのカードを出すかをカイジに見破られていたために敗北。さらに敗戦の責任をめぐって仲間2人と口論となり、分裂する。その仲間2人が、北見からの内心見下された態度に辟易していたこともあって簡単にカイジに買収され、やむなく北見は手持ちのカードを処分するために200万円をカイジに払ってゲームを降りる。
- 岡林(おかばやし)
- 声 - 西村朋紘
- 仲間と結託して不正を行う為、自らエスポワールの別室に送られた男。借金が多すぎるため一度は参加を断られたが、仲間にも借金を背負ってもらい、ようやく参加できた。
- 別室において、何の見返りもなく助けられることを期待し、裏切られる石田やカイジを嘲笑。自身は助けられるための見返りである宝石をあらかじめ背中の絆創膏に隠し持っていたために別室を抜けることに成功するが、出ようとする直前にカイジに暴行され、その混乱に紛れて隠し持っていた宝石を奪われる。
- 高田(たかだ)
- 声 - 高階俊嗣
- 限定ジャンケンに終盤まで残った参加者の1人。どのカードを持っているか把握している特定の参加者を狙い撃ちする待ち伏せ作戦を取っていたが、船井の残った参加者全員によるカードシャッフルの提案によって頓挫する。その後カイジと対戦し、幸運にも勝利して生き残った。なお、高田は鉄骨渡りレースの参加者の中にも姿が確認されたが、その後の2回目のレースの参加者やEカードの対戦会場には姿が見られないことからその後の消息は不明。
- 坂井(さかい)
- 声- 中村悠一
- リピーターの1人。岡林グループと同様の不正を行うため、必勝法と偽り石田を別室送りにする。そして2つの余分な星を手に入れ、ゲーム終了後は石田を見捨てて、岡林の予想した通り待合室でくつろいでいた。作中では、唯一エスポワール内で利益を挙げた事が明確に描写されている人物でもある。
「絶望の城」編
- 佐原(さはら)
- 声 - 甲本雅裕 演-松山ケンイチ
- カイジのアルバイト先のコンビニの年下の同僚。饒舌で軽薄な雰囲気だが、真剣勝負ではかなりの精神力と運動神経を発揮する。一発当てて浮かび上がることを夢見てはいるが、そのための努力を積み重ねている様子はなく、怠惰という点ではカイジと変わらない。
- カイジの元に現れた遠藤に頼み込み、帝愛主催のギャンブル・人間競馬に参加することになる。人間競馬を1位で通過し、その賞金を得るための超高層橋渡りでは参加者が次々と転落死していく中、橋を渡りきる事に成功(2度の鉄骨渡りに成功したのは彼のみである)。その際、自身の恐怖心から来る幻影から、超高層橋渡りの途中で後述の太田の「亡霊」を見つけ、死への恐怖を味わうも、克服した。しかし主催者側のトラップにより、気圧差によって起こった突風の直撃を受け、吹き飛ばされて転落、死亡した。
- 劇場版では地下帝国の作業員に設定が変更され、誠という下の名前が追加された。
- なお、2本目の橋に挑んで犠牲となった、佐原ならびに石田の実際の死の瞬間及び死体の描写は作中には無く、落下の瞬間の姿が最期の姿となっている。
- コンビニ店長
- 声 - 安井邦彦
- 氏名不詳。カイジのアルバイト先のコンビニ「GM VM」(アニメでは「DAWSON」)の店長。人付き合いが下手なカイジとは折り合いが悪く、売上金がなくなった際、真っ先にカイジに疑いをかける。
- 西尾(にしお)
- 声 - 阪本麻美
- カイジのアルバイト先のコンビニの同僚。数コマしか登場しないものの、本作では珍しい女性キャラ。パチンコ『弾球黙示録カイジ』シリーズでは図柄での登場も果たしている。
- 中山(なかやま)
- 声 - 小山力也
- 鉄骨渡りに参加した負債者の一人。最初の橋ではカイジと同じ橋に割り振られる。当初は転落した者の様子を見て戦意を喪失するものの、最後に行く者が有利であることを知り参戦する。勝負の途上カイジともみ合いになり、橋に手をついて失格となるが、2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰、渡ることを決意する。しかし橋の途中で太田と秋川の死を見届けた後恐怖に取り憑かれ、カイジの励ましを受けても抑えられず、最期は援助を断ち切る形で自ら電流が流れていた鉄骨を衝動的に掴んで感電して転落死した。2本目の橋に挑んだ10名はほぼ全員が初対面ながら、似た境遇ということもあってか仲間意識が芽生えていた。
- 太田(おおた)
- 声 - 小野坂昌也
- 最初の橋を渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡ることになるが、橋の途中で強風にさらされるという幻想に取り憑かれる。そして、堪えられなくなり電流が流れているにも関わらず鉄骨を支えと認識して掴み感電。鉄骨上で感電の激痛から奇声を上げた挙句落下、死亡した。
- その後、「亡霊」となって佐原の目の前に現れる。
- 秋川(あきかわ)
- 声 - 金光祥治
- 2本目の鉄骨渡りに参加した人物。あみだくじの結果最後に橋を渡ることになるが、太田の最期を目の当たりにしたために、引き返そうとして時にバランスを崩して電流が流れていた鉄骨を掴んで感電して転落、死亡。アニメではバランスを崩して転倒し、その際鉄骨に激突、感電して転落死。
- 藤野(ふじの)
- 声- 河本邦弘
- 2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。中山の死後、ギブアップ宣言を連発するも、結局は聞き入れられることは無かった。そして、西田とお互いを支え合おうとするもバランスを崩し、2人同時に落下して死亡。アニメではバランスを崩して西田を道連れにするという最期を遂げた。
- 西田(にしだ)
- 声-松原大典
- 2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。藤野とお互いを支え合おうとするもバランスを崩し、2人同時に落下して死亡。アニメではバランスを崩した藤野を支えようとするも、支えきれずに巻き添えを喰らう形で死亡。
- 中村(なかむら)
- 声- 徳本恭敏
- 最初の橋を渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡ることになった。藤野と西田の死を見て錯乱状態に陥り、鉄骨の上を走り早くクリアしようとするも数m走った時点でバランスを崩して、そのまま転落死に到る。
- 小泉(こいずみ)
- 声- 中村悠一
- 2本目の鉄骨渡りに参加した人物。中山の死後、死の恐怖から命乞いを必死に行い叫び続けた。そして、藤野、西田、中村の相次ぐ死から、死神が襲って来るという妄想に取り憑かれる。そのまま精神に異常をきたし、電流が流れていた鉄骨を掴んで感電、転落。落下しながら死ぬまで奇声を上げ続けた。アニメでは中村の死を見て動揺するが死神の描写は無く、そのまま電流が流れていた鉄骨を掴んで感電して転落死を遂げる。
- ゼッケン10番の男
- 声- 中村悠一
- 氏名不詳。カイジと利根川のEカードの試合のギャラリーの中の一人。カイジより前の人間競馬で転落したが、骨折などの重傷者もいた脱落者の中では軽傷のようで自力で歩行もできるほどだった。試合の最中にトイレに立ったカイジに無茶をしないよう説得に来るが、そこでカイジに利根川を倒すための作戦を持ちかけられて協力させられる。途中で黒服達に見つかり捕まるが、その後のティッシュ箱くじ引きの際にカイジとともに行動していたため制裁などを受けた様子はない。最後はカイジらとともに病院へ向かう。
- ゼッケン5番の男
- 声- 佐藤雄大
- 氏名不詳。人間競馬の軽傷の脱落者で、Eカードのギャラリーの一人。彼がカイジの応急手当時にした何気ない行為が、カイジがティッシュ箱くじ引きを思いつくきっかけとなった。最後はカイジらとともに病院へ向かう。
- ゼッケン11番の男
- 声- 河本邦弘
- 氏名不詳。人間競馬の軽傷の脱落者で、Eカードのギャラリーの一人。Eカード後、兵藤に挑もうとするカイジを無茶だと止めるが、カイジの計算し尽くされた策略に次第に勝利を確信していく。最後はカイジらとともに病院へ向かう。
賭博破戒録
- 黒崎義裕(くろさき よしひろ)
- 帝愛グループの最高幹部の一人。利根川失脚後、帝愛グループ内では最も早く王国入りを果たし、帝愛No.2の地位を不動のものにする。カイジを軽蔑しておらず、勝負師としての力量を評価している。「地下」での勝負でカイジが大金を手にした際、外出権においてカイジに特例を認めており、柔軟さも持ち合わせていることが窺える。
地下チンチロ編
- 大槻(おおつき)
- 演 - 松尾スズキ
- 地下王国送りとされたカイジが配属されたE班の班長。
- 帝愛側と結託して地上で得た嗜好品(食品、各種つまみ、酒、タバコなど)の高額販売も行っている。彼の班には石和、沼川など直属の子分がいる他、他の班にも彼の息のかかった者達(約18名)が存在する。カイジに甘言を用いて堕落・浪費させるなど人心掌握に長けており、笑顔の裏に凶悪な裏の顔と狡猾な本性を持つ。
- 自らが取り仕切る「地下チンチロリン」においてイカサマと、それを露見させない為に班長権限で改訂したルールによって、不当に大金を得続ける。搾取したペリカ(地下王国の通貨)を使って、一日外出券を使い長期のバカンスなどを楽しむことを目論み大金を貯め続けていた。
- イカサマに気付いたカイジとの熾烈な心理戦の末にカイジの奇襲を許し、地下チンチロ史上最大規模の大敗を喫する。そして今まで貯蓄していたほぼ全てのペリカ(約1,800万ペリカ)を放出する羽目となった。
- カイジが「沼」に挑戦している様子をテレビで知ったときは(自分のイカサマを棚に上げて)カイジのイカサマを非難し、「失敗しろ」と呪っていたが、成就することはなかった。
- 石和(いさわ)
- 大槻の直属の子分その1。髪型は角刈り。カイジ達45組が夕食をとれないように嫌がらせをする。
- 沼川(ぬまかわ)
- 大槻の直属の子分その2。口ひげを生やしている。疑り深い性格。
- 三好智広(みよし ともひろ)
- 地下でのチンチロリンで借金を重ねた45組の一人。福本作品では珍しく大きな目が特徴。調子に乗りやすく、博打に嵌まり過ぎてカイジに「人格破綻者」と評された。
- チンチロリンにおいて常にメモを取っており、自身はそれを役立てることが出来なかったが、カイジが大槻の不正に気付く大きなきっかけになった。カイジが大槻とのチンチロリン勝負で得た約1,800万ペリカを全てカイジに託して地下からの脱出を図った。その読みが的中して、カイジが得た大金によって晴れて自由の身となる。
- 『賭博堕天録』では村岡が経営する裏カジノに勤めるもまた借金を重ね、カイジにギャンブルでの共闘を持ちかける。だが、実はこれはカイジからありもしない大金を奪う為の罠だった。カイジがパチンコ「沼」で大金を得て、その金を独り占めしているという誤解から、前田と共にカイジを陥れようとする。11回戦の途中でカイジの策に嵌まってボロを出してしまい裏切りが露呈、カイジとは縁切りとなる。
- 前田(まえだ)
- 三好と同じ45組の一人。髪型は丸坊主で眼鏡を着けている。短気な性格で大槻の不正を知った時は襲撃しようとしたが、カイジに止められる。カイジより歳上で最初は、カイジのことを「カイジくん」と呼んでいたが地下から解放後は、そのことで彼を尊敬するようになり「カイジさん」と呼ぶようになる。
- 『賭博堕天録』では、三好と共に裏カジノに勤めるがまた借金を重ね、カイジがパチンコ「沼」で大金を得て、その金を独り占めしているという誤解から、17歩で三好と共にカイジを陥れようとするが、その絡繰りを見破られて失敗に終わり、カイジとは縁切りとなる。
- 横井(よこい)
- 45組の一人。目が細い。41歳。チンチロリン勝利後のカイジの優しさを絶賛する。地下から解放された後の消息は不明。
- 北川(きたかわ)
- 45組の一人。唇が厚い。カイジの初給料時に焼き鳥とビールを飲み食いしていた。地下から解放された後の消息は不明。
- 橋本(はしもと)
- 45組の一人。髪型は前田と同じく坊主頭。45組決起時に1300ペリカしか手持ちが無かったため参加に少しためらったが、カイジの言葉によって決起。地下から解放された後の消息は不明。
- 石田広光(いしだ ひろみつ)
- 石田光司の息子。「地下」では半ば生還を諦めたような感覚で、適度に仮病を使い休みつつ勤労している。エスポワールでのカイジの話を父から聞かされており、一目会ってみたいという気持ちからカイジと対面する。
- 自分のギャンブルで負った借金であるにもかかわらず、それを返せなかった父のことを侮蔑する。広光自身は父の最期の瞬間は知らなかったが、その死を見届けたカイジに殴り飛ばされ、一喝される。しかしその後、父光司との借金返済の約束を果たせなかったカイジは彼を見殺しにすることができず、『賭博破戒録』最終局面でカイジに45組と共に救出される。そしてカイジに何度も感謝し、今度こそ真面目に働くと告げる。地下から解放された後の消息は不明。
- 小田切(おだぎり)
- 地下王国での班長の一人。カイジと大槻の最終戦において、不正の現場を押さえられた大槻がカイジから四五六賽を取り上げようとした際、自分が吟味を申し出たり、それに対するカイジの策をそれまでのやりとりから認めたりと、終始中立の立場で冷静に判断していた。
パチンコ「沼」編
- 坂崎孝太郎(さかざき こうたろう)
- かつては有名なゼネコンで現場監督をしていたが、不況のあおりを受けて自主退職させられ、離婚した後警備員の仕事をしながら貧しいアパートに住む中年男性。52歳。カイジには「おっちゃん」と呼ばれる。普段は標準語だが興奮すると関西弁になる。
- 地下王国から一時的ながらも抜けることが出来たカイジの人並み外れた金に対する気配を察知し彼を誘い、人喰いパチンコ「沼」の攻略をともにしようとする。自身の計画による一度目の挑戦は失敗するも、カイジの計画にのった二度目の挑戦では様々な奮闘をみせ、紆余曲折を経て、カイジと遠藤とともに苦戦の末「沼」で大当たりを出すことに成功。約1億5000万の大金を手にする。
- 『賭博堕天録』では、「沼」の金で念願の家を購入することによって妻と娘とのヨリも戻し、その家に恩のあるカイジを元旦に招待する。ところが、そのまま居座り働きもせず自堕落な日々を送るカイジに呆れ果て、手切れ金300万円をカイジに渡して追い出す。美心(みここ)という人並み外れた醜貌を持つ娘がいるが、坂崎は人並み外れた美貌と思っており、悪い虫がつかないか昼夜を問わず警戒している。カイジを家から追い出したのもカイジと美心が関係を発展させるのを恐れていたというのが大きかった。「ギャンブルを続けていけば必ず破綻する」ということを悟り、「沼」の大当たりを機にギャンブルをやめることを誓った彼は家族と共に過ごせる幸せな日々をしっかり噛み締めている。ゆえにギャンブルを続けているカイジを「留年ギャンブラー(坂崎がギャンブルを「卒業」したことから)」などの蔑称で呼んでいる。
- 一条(いちじょう)
- 人喰いパチンコ「沼」を有する裏カジノの若き店長。
- 学力は高かったが、何らかの事情で大学進学を諦め帝愛グループ系列の裏カジノに就職。下働きから7年でカジノの店長に昇進する。身だしなみに気を使っており端整な顔立ちをしているが、兵藤は彼の顔が反吐が出るほど嫌いだったという。福本作品の対戦相手としては珍しく喫煙者ではない。一条も醜悪な性格である兵藤を嫌っているが、彼の言葉や思想は世の中の真理を突いているものだと認めている。表向きは温和だが実際は尊大で内心では人を見下している。またカイジを制裁という名でリンチした際、器具を使い生爪の間に針を差し込み全ての指を「血のマニキュア」にするという、中世に行われた拷問並みの所行を行うなどの残忍さも見せる。
- No.2の黒崎に目をかけられている幹部候補生であり、かつて自分を見下した高校時代の同級生達を見返す為にも、兵藤会長亡き後の帝愛グループの幹部昇進を志し、彼の陰湿ないじめにも耐え抜いてきた。だが、カイジの緻密な計画を練った「沼」挑戦にて仕込んでいたあらゆる妨害対策をカイジに覆され、二転三転の激戦の末、カジノ側の接待以外では決して当たらせてはいけない「沼」でついに当たりを出される。その後ゲームの様子を終始見ていた兵藤の怒りを買い、「沼」の貯め玉を一般客に放出した(帝愛関係者に放出することを前提としているため、帝愛関係者以外に放出してしまうと損失とみなされる)損害約7億円の代償として、地下懲役1050年(1000万につき15年収容の計算)の制裁を下される。カジノから連行される際カイジに「這い上がって自分に報復しに来い」と激励を受け、涙ながらにカイジに後のリベンジを誓った。
- 村上(むらかみ)
- 裏カジノの主任。一条を補佐する場面が多い。カジノでボロボロになった者に盗聴器をつけ、その愚痴を聞きながら酒を飲むのを最高の楽しみにしている。
賭博堕天録
- 坂崎美心(さかざき みここ)
- 坂崎孝太郎の愛娘。先述のように人並み外れた醜貌(父親に顔がそっくり)を持つ20歳の乙女。カイジに好意を抱いており、膝枕をねだったり腕に抱きついたりとかなり積極的。性格は良く、カイジが坂崎宅を出て行っても安否を気遣うなど、惚れた男に尽くす「いい女」なのだが、カイジとしては顔も含めて積極的過ぎてうんざりしていた。顔だけは『賭博破戒録』から写真や坂崎孝太郎の回想などで登場していた。
- 緊張的なストーリー展開が多い本作品における、コメディリリーフ的役割を果たしているといえる。
- 坂崎の妻
- 本名不明。坂崎が会社をクビになり、パチンコ三昧の生活をしている姿に愛想を尽かして離婚し、美心を連れて家を出て行った。しかし坂崎が「沼」で手に入れた金によって家を購入したのを機に和解し同居している。
- 村岡隆(むらおか たかし)
- 地下から生還した三好・前田が勤める裏カジノの社長で、「17歩」の考案者。
- 「ざんす」を語尾につけるのが口癖。友情や信頼といった考えを持たず、目の前の金のみを信じる極度の拝金主義者。あらゆる局面において、より磐石な成功を得ることに砕心しており、そのためには法を犯すことすら厭わない性格を持つ。裏カジノ故にずっと脱税しているが、帝愛への上納金は「クソロイヤリティー」と腐しつつも払わざるをえないものと認識しており、兵藤和尊を心中で「魔王」と毒づく。
- 部下(カイジとの対局の際は前田)に通しをさせることにより大金を得てきた。部下に対しては完璧で非の打ち所の無い働きをして初めて及第点であり少しでもミスがあれば容赦なく減点と言う、徹底したマイナスの成果主義者である。完全に勝ち筋を確保した状態でないと勝負に出たがらず、カベ役を用意したり、自らが考案して熟知している17歩で様々な罠を仕掛けたりとリスクを徹底して嫌うが、目の前で堂々と行われているのに誰も見破れない大胆な不正を駆使し、常識を超えた作戦を突然閃くなど、カイジ同様追い詰められた段階で才能を発揮する勝負師でもある。また、それまでカイジを慕っていた三好や前田を言葉巧みに唆して敵対させたりするなど、詐欺師として人の心を誘惑、煽動することにも長けている。
- 賭け金が1億6000万となった第13回戦にて不正を行うが、それを見越したカイジの仕掛けた計略により敗北。その際、カイジがあがった手が三倍満だったために4億8000万を支払うことになる。支払いを拒否し色々とわめきたてるがことごとく一蹴され、結果手持ちの現金と賭け金の不足分として自宅の土地と建物も奪われることとなった。
- 兵藤和也(ひょうどう かずや)
- 兵藤和尊の息子。カイジの推測では年齢は10代。村岡ら目下の人間には「坊ちゃん」と呼ばれている。大金を持ち歩いており、父親似のサディスト。カイジの暴言に激怒したり、その暴言がカイジの策だと知ると素直に感心して頷くなどの年相応の面が描かれている。場における状況判断やあくまでも中立の立場を最後まで貫くなど冷静沈着さも持ち合わせている。
- 村岡対カイジの立会人を務め、カイジが17歩で手持ちの金を失った時にカイジに金を貸し付け、返せないなら「欠損事故ルーレット」により肉体(手足や臓器など)で返してもらうと脅す。村岡の不正を指摘せずにいたが、カイジの策をイカサマとせず認め、最終的には公平な審判を下す。その後、村岡に勝ったカイジを車に乗せ、策に感心した和也は、車内でカイジに勝負を申し込む。
- 父親の威光により自分に媚びる人間に囲まれて育ち、他人からどう思われているかも分からず孤独と空しさを味わってきたため、人の善意や美点が一切信じられず、むしろそれを嫌悪している。このため、金に飽かして派手に遊びまわり、「和也プロデュース」と称して負債者や同級生を拷問にかけ、時には殺害していた。そして1年前に「作家になって自力で名声を得る」という生きる為の目標を掲げ、自らが執行した制裁を基にした小説「愛よりも剣」を書き上げた。が、現実に自身が同様の方法で殺害していたことに加え、あまりの救いのない結末からカイジは「ちっぽけ」と一蹴。自身の人間性を完全否定される。
賭博堕天録カイジ 和也編
- 組長
- 兵藤和也の執筆した小説「愛よりも剣」に登場する人物。暴力団の組長で、不細工な風体。亜理沙に入れあげ5000万で囲おうとするが達也と駆け落ちされ、2人を拷問ギャンブルにかける。多少心境などの違いはあるもののモデルは和也本人である。
- 亜理沙(ありさ)
- 小説「愛よりも剣」に登場する架空の人物。クラブのホステス。自分の利害に関する洞察力に鋭く、かなり自己中心的な性格。それ故に最後は達也に報復の選択をされ、達也の道連れで共に死ぬ、という最期を遂げた。
- 達也(たつや)
- 小説「愛よりも剣」に登場する架空の人物。クラブのボーイ。イケメンで、亜理沙と駆け落ちしようとする。組長のギャンブル中、最初は自分と共に亜理沙も生き残らせようと励ましていたが、最終的には彼女に裏切られ死ぬことになり、それに対して報復を選択し、亜理沙を道連れにした。
- 社長
- 帝愛グループ傘下で高利貸しを行っている強面の男性。腎臓の売買ルートを持っており、借金が返せない債務者の2つある腎臓のうち1つを摘出してしまうという凶悪な回収を行っている。光山に1000万円を貸し付けていたが、B型肝炎を患っていたため借金が回収出来ずに困っていたところ光山を気に入った和也から1000万円を受け取り光山を引き渡す。
- 光山(みつやま)
- 多重債務者。B型肝炎を患っていたために臓器を売ることが出来ないと判断され、危うく地下送りになりそうだったところを、和也に身柄を1000万で買われ、チャンとマリオと共に「救出」ゲームに挑むことになる。
- チャン
- 光山の下で働く中国人。貧しい農村の次男だったが中国政府の一人っ子政策で無戸籍状態となっており、戸籍を購入する事と家族を養うために来日した。光山の借金返済に協力することを宣言した。
- マリオ
- 光山の下で働くフィリピン人。3人の中では一番若い。光山の借金返済に協力することを宣言した。
登場ギャンブル
限定ジャンケン
カイジが遠藤から紹介されて乗り込んだ大型客船エスポワール内で開催された「クリエイティブクルーズ」で行われたギャンブル(カイジが参加したのは第3回)。参加者それぞれに、星3つと、グー、チョキ、パーの3種4枚ずつ、計12枚のカードが配られる。カードを1回につき1枚使用して、他の参加者とジャンケン勝負をし、勝つと相手の星を1つ貰える(あいこは星の移動は無し)。勝負のやり方は、まず自力で対戦相手を探し、承諾を得たら船内にあるボックスを挟んで向かい合う。次に「チェック」で自分が出すカードを確かめ、「セット」で伏せて提出(この時点でもう変更は出来ない)。そして「オープン」で同時にカードを公開。使ったカードは結果に関係なくボックスに開いている穴に投入、即座に集計される。船内の電光掲示板には「残り時間」と、「それぞれあと何枚ずつ残っているか」がリアルタイムで表示される。すべてのカードを使い切った時点で、初参加者は星を3つ、リピーターは4つ維持できれば勝ちとなる。
「負け」となった場合、残るカードおよび星は没収され、別室送りとされる。負けとなる条件は次の通り。
- 星がなくなった時
- 制限時間である4時間(映画では30分)終了時にカードを使いきれていなかった時
- 制限時間終了後の星の売買タイム(10分間)が終わっても星が規定未満の時
- その他禁止行為を行った時
勝てばその参加者の借金を主催者が全額肩代わりする(ただし、後述する「船内での借金」は別)。さらに、勝ち抜けた時点で星が余っていれば、主催者が1つにつき400万円で買い取る。
別室送りになった者はその後、エスポワールに乗ったままどこかへ連行される。船井が聞いた噂によれば、「新薬の実験台にされ、廃人にされる」「売春を強要される」といった過酷な運命が待ち受けているという。
カードを使い切った時点で星が規定に届いていなくても即座に「負け」とはならず、他の参加者からカードを手に入れて勝負を続行する事が可能。また、最後に行う星の売買で別室にいる者に規定数の星を与えて救出する事も認められている。
勝負での使用、失格による没収以外でカードを破棄することは認められていないが、参加者間での合意に基づく譲渡、売買は黙認されている。星も同様に譲渡、売買が黙認されている。さらに、通常は1回の勝負につき星1つがやりとりされるが、双方の合意があれば、それ以上の星をやりとりすることも黙認されている。
また、勝負前に全参加者へ最低100万円、最高1,000万円(30歳以上は最高500万円)が貸し付けられる。利率は1.5%だが10分複利なので、勝負が4時間いっぱいまでかかった場合、最大約4割増し(勝負途中で勝ち上がれば、勝負開始からその時点までの時間で計算される)という足元を見た暴利である(日本の法律では支払う義務は無いが、公海上の他国船籍船内であれば日本の法律が適用されるとは限らない)。しかし、この船に乗っているのは、いずれも多額の債務を背負っている者ばかりであるため、借金一括返済というチャンスを考えれば「良心的金利」であると主催者は語っている。なお、この金の使い方は一切自由とされている。また、あまりに借金が多い場合は参加を断られる場合がある。実際、岡林は他の人物にもいくらか背負ってもらい、一人あたまの借金額を減らしてようやく参加できた。
実写映画版では、以下の変更がある。劇場限定商品として、このゲームに使われるカードと星のセットが販売された。
- 制限時間が30分
- 星を1個100万円(計300万円)で買ってエントリーする。現金そのものの貸付は無し。星の購入資金は借金として扱われ、利率1.5%の10秒複利が付く。ゲーム終了後に星は100万円で買い戻すことを明言している
- 原作での掛け声「チェック・セット・オープン」が「ジャン・ケン・ポン」に変更
- 別室送りにされた者はそのまま地下帝国(後述)へ送られる
鉄骨渡り
スターサイドホテルで行われたギャンブル。通称「勇者達の道(ブレイブ・メン・ロード)」。挑戦者同士のギャンブル対決ではなく、パーティーに参加した富豪がレース結果に賭け、その寺銭とパーティー参加費から賞金が支払われる「人間競馬」である。
ホテル内に設置された数本の鉄の一本橋(作中では4本。四角い棒状で全長25メートル。渡り始めは足の幅より少し広い程度の太さだが、先へ進むほど少しずつ細くなる)を参加者に渡らせ、参加者は渡り終えると順位に応じ大金を手にすることが出来る「引換券」を貰える。ただし、参加者が地面や橋に手をつくか、橋から落ちた場合、失格となる。さらに引換券をもらうためには、他の橋の参加者を含めて決められた順位以内に入り渡り終えてしまわねばならない。作中では1回の参加者12人(3人に対し1本の計算で鉄骨が割り当てられていた)の内、1位に2,000万、2位に1,000万の券が渡された(エントリーしていたのは全部で60人、したがって5レース行われた)。ちなみに落下した場合、橋の下には薄いマットが敷いてあるだけの上、8mないし10mの高さがあるため、打ち所によっては負傷や死の可能性もある。
より大金を手にするためには、後ろの者は前の人間を落とさなければならない。一方先頭に立つものは先に進むにつれ橋が細くなるため、たやすく渡りきる事は不可能であり、よほど差がない限りいつか追い付かれるという危険性を秘めている。
無事「引換券」を手にしたとしても、その後には券を換金する部屋へと行くための「最後の橋」が待っている。この橋は幅や長さは人間競馬とほぼ同じだが、地上74メートルに位置するため落下したら即死であり、また落ちることを恐れて橋にしがみつく行為を防ぐため、橋には電流が流され、手を触れると感電のショックで橋には留まることができず転落するという、「失格=即死」の戦いである。なお人間競馬で失格になった者も、失格者多数で余った券や権利放棄者の券を受け取るチャンスが存在する。
「最後の橋」はさらに上のランクのパーティー参加者に向けた見世物であるが、ギャンブルの対象とはならない。またこれはあくまで「引き替えに付随する作業」であるため、引換券に切られた有効期限(スタートから約2時間)を過ぎない限り、渡り切るのに有した時間や挑戦者間の順位は賞金に何ら関係しない。
実写映画版では、「地下帝国」でペリカ(後述)単位での借金を重ねた者が最後のチャンスとして挑戦させられるギャンブルであり、またルールそのものも予め参加者全員に1,000万円の券が配られる形式となり、第1回戦のいわゆる「人間競馬」の部分は省略されている。
Eカード
「王の支配を脆弱にするのは、金の力に転ぶ『市民』でなく、何も失うものがない『奴隷』の自暴自棄である」という兵藤の持論を具現化した2人対戦用カードゲームで、「皇帝」(1枚)「市民」(8枚)「奴隷」(1枚)の3種類(計10枚)のカードを使用する。これらのカードにはジャンケン同様三すくみの関係があり、「皇帝側」と「奴隷側」に分かれ、時間差で1枚ずつ出し合って勝敗を決める。強さは「皇帝」>「市民」>「奴隷」の順で、「皇帝」は「市民」に勝ち、「市民」は「奴隷」に勝つのはこの強さの順の通りだが、奴隷はどうしようもないクズであるがゆえに王である皇帝を打つということで「奴隷」は「皇帝」に勝つとされている(「市民」同士であった場合はあいこであるが、4回連続で「市民」同士なら残りは「皇帝」と「奴隷」だけになるので「奴隷側」の勝ち)。EカードのEは皇帝(Emperor)から来ている。このカードはニンテンドーDS用ソフト『逆境無頼カイジ Death or Survival』の予約特典として存在し、実際にプレイすることが出来る。時期は不明だが過去に一般販売され、ペリカも付属していた。
通常のジャンケンと異なる最大の特徴は、両者が所持するカードの構成が平等ではない事である。「皇帝側」は「皇帝」カードを1枚と「市民」カードを4枚、「奴隷側」は「奴隷」カードを1枚、「市民」カードを4枚持つ。最も多い「市民」同士であればあいこになるだけなので、事実上「皇帝」もしくは「奴隷」による1勝で決まる。3戦ごとに「皇帝側」と「奴隷側」を入れ替えて再スタートし、計12戦を行う。(映画では3本勝負)
「奴隷側」は、「皇帝側」のたった1枚の「皇帝」に合わせてたった1枚の「奴隷」を出さなければならないが、「皇帝側」は4/5を占める「市民」のどれかに合わせて「皇帝」を1枚だけ出せれば勝てる上、「市民」を出しているうちに「奴隷側」が読みを誤り、「奴隷」を出して自滅するという勝ちパターンもあるため、「皇帝側」がルール上有利になっている。この格差を埋め合わせるため、「奴隷側」で勝利した場合の報酬は通常の5倍(映画では10倍)とされている。ただし、カイジの場合は「皇帝側」で負けても通常と同じと設定された。
カードを提出する順番は、1、3回目の提出は「皇帝側」が先出し、2、4回目は「奴隷側」が先出しとなる。カードは伏せた状態で出すが、後出し側は自分がカードを出す前に先出し側の顔色をうかがう事が可能である。また、両者ともカードを出す際は、無作為なカードの選出を行ってはならない。最低一度はカードの表を見てからカードを出さなければ反則となる。これはあくまでEカードは心理戦を主とするゲームであり、運で勝敗を決めるものではないからという理由で説明される。
本来は大金を賭けて勝負するが、無一文の場合は目もしくは耳を賭ける。リモコン操作で針が進むという装置を取り付け、負けた場合、どちらの陣営であっても賭けたミリ数分だけ針が伸びてきて、30ミリ進むと眼球や鼓膜に到達するようになっている(このゲームは「聴力を賭けた勝負」とされるが、鼓膜は破れても自然と再生するので、聴力を失うのは一時的なものであって、致命的な影響はない)。この装置は一旦装着すると専用の工具を使わない限り外せず、無理に外そうとするとリモコンのアラームが鳴る。
賭けることが出来る距離の最小単位は1ミリであり、勝った時にもらえる金額のレートは1ミリにつき「皇帝側」なら10万円で「奴隷側」なら50万円。30ミリ分負けて針が器官に到達すれば12回戦行っていなくてもその時点でゲームオーバーということで終了するが、実はこの装置は別の箇所にも使用できるようになっており、針は最大45ミリまで伸びる。
実写映画版では、以下の変更がある。劇場限定商品として、このゲームに使われるカードのセットが販売された。
- 勝負は12勝負ではなく、3回勝負。よってカードの交換はない。
- 原作では聴力をかけていたが、映画では普通に現金をかけている。
- 奴隷側で買った場合もらえる額は賭けた金の10倍。
ティッシュ箱くじ引き
Eカードで勝利したカイジが兵藤との勝負をするために急場で考え出したギャンブル。空にしたティッシュの箱にペーパータオルで作ったくじ(○を書いた1枚とはずれ数十枚)を入れ、交互にくじを引いて先に○を引いた方が勝ちという単純なもの。カイジは当たりくじをあらかじめティッシュ箱の側面に仕込んでおくという不正を考えていた。
兵藤は1億円を賭け、カイジはEカードで得た2,000万円と自らの片手の指4本(指1本につき2000万)を賭け、負ければ切断されるという条件で勝負に挑む。
地下チンチロリン
椀に3つのさいころを振って入れ、出た目の役で勝負を決める。1人が親でそれ以外が子となり、出目の強弱を子1人1人が個別に親と比べ合い、勝った方が賭け金を役に決められた倍数で受け取ることが出来る(賭け金は子が決める)。なお役目は456(シゴロ)が2倍づけ、2~6ゾロが3倍づけ、1(ピン)ゾロが5倍づけ、123(ヒフミ)が2倍払いである。また、地下オリジナルルールとして、
- 親の目に関係なく子も振ることが出来る(親の総取り・総払い無し)。
- 親をスルーすることも可能。
- 親の連続はどんなに勝っても2回まで。ただし、1回目に親が1の目・目無し・123・ションベンを出したらそこで親は終了。それ以外は必ず2回目の親をする。
- 賭け金の上限は2万ペリカである。ただし、親と子の間で合意があれば上限を撤廃、青天井とすることも可能。
これらの特殊ルールについては、大槻により「大きな勝ちも負けも無くして、金のない地下でゆるゆるだらだら勝負を楽しむため」という説明が成された。
パチンコ「沼」
地下収容施設からの一時的脱出に成功したカイジが地下からの完全脱出のために挑むギャンブル。坂崎から紹介された、一条が店長を務めるカジノに存在する等価交換の一発台パチンコ。一玉4,000円に設定されているため通常の1,000倍のギャンブル性を持つパチンコである。(ちなみにこのカジノには1玉400円や1玉40円のパチンコも存在し、これらはデジパチ)挑戦するためには300万円(750発)・500万円(1,250発)・1,000万円(2,500発)のいずれかのパッキーカードを買って使うことになる。
役物上部に電動チューリップが配置されており、チューリップに拾われた玉のみが内部の3段クルーンの1段目に落ちる。1段目のクルーンには3つの穴、2段目には4つ、3段目には5つの穴が空いている。1段目・2段目の手前穴1つずつは下段に落ちる穴であり、回転しながら順に通過して3段目で奥の当り穴に玉が入ると、ジャックポットとなる。ジャックポットは、その時点でストックされている玉すべてを獲得できる。ジャックポット以外に当り穴はなくすべてアウト玉となる。この台のストックはアウト玉の蓄積であり、ストックが無い時には最低3億円(75,000発)分を店が保証する。
理論上は1/30・1/60・1/100(それぞれ後述の設定A・B・Cの場合の釘ゾーン)×1/3(チューリップ上役物)×1/60(三段クルーン)=1/5,400(2160万円分の玉に一発)・1/10,800(同4320万円分)・1/18,000(同7200万円分)でジャックポットが出ることになるが、様々な場所に鉄壁の防御が施されており、通常のプレイでは攻略することはできない。
まず、釘の設定は基本的に100発中1発がチューリップの手前に届くように設定してあり(この通常時は設定Cといって、他にも月1回30発中1発が届く設定Aの日や、月5日ほど60発中1発が届く設定Bの日もあるが、いずれにせよこの時点で大半の玉は無駄打ちに終わる)、チューリップの手前の開閉するバーは、通常はランダムで動くだけであるが、店側から遠隔操作でタイミングを計って閉じてしまう事が可能。(通称「ブロック」)ここを乗り越えたとしても、「クルーン自体」・「パチンコ台本体」・「台周辺のプレイスペース」と3段階に分散した手前への傾斜(リモコン操作で奥に傾けることも可能)に加え、3段目の奥にある当たりの穴の外側に透明なコブが存在し、通常考え得る形での入賞の可能性を潰している。さらに、通常は「あからさま過ぎる」として没になっているが、3段目の当たり穴の周囲から、店側の操作によって空気が噴出できる装置も存在する。これにより、極めて確実に、強引にパチンコ玉を当たり穴に入る事を妨害できる。さらに念のためゴト対策として、磁石に反応しない真鍮製の玉を不定期に使用している。
このように様々な妨害機能が搭載されているので、カイジたちの前にも多くの者が挑戦したが、実際にジャックポットを出した人物(達成者と呼ばれる)は、カジノ側の接待によって出した利根川と兵藤だけであった。なお、前述の通りこの台は等価交換であるため、原則としてジャックポットを出せなかった者がつぎ込んだ金は丸々次の挑戦者への賞金として積み立てられていくため、理論上はいつまでも店には儲けが出ないばかりか、前述の通り3億円分は保障するので3億円分ジャックポットが貯まらないうちにジャックポットを出されようものなら3億円に満たない分店の損失になってしまう。しかしこの接待を行う事で「帝愛の人間」である兵藤や利根川が積み立てられた賞金を「回収」する意味合いを持つと同時に、表向きには「確率は限りなく低いが当たりはある」とアピールする事によって、挑戦者が後を絶たない状況、ひいては「沼」が店の象徴として君臨する状況を生み出している。
地雷ゲーム「17歩」
手作りの過程を省略した変則二人麻雀。全自動麻雀卓で山を作り、先手、後手を決める(決め方は自由)。そして先手が左右の2山から好きな牌を1牌めくってドラを決めてスタート。互いに自分の目の前のツモ山1列分(34牌)を使って自分の手牌を作る。この手牌選択の制限時間は3分。手牌が出来たらゲームをスタートし、先手の者から牌を切っていく。この時切る牌は手牌からではなく、手牌に使われなかった残りの21牌(捨て牌)が対象となる。
性質上ツモがないので、和了る時は必然的に相手からのロンのみとなる。そのため、ツモ上がりが絶対条件となる門前清自摸和、海底摸月、天和、地和は無い。捨て牌が21なのに対し攻防は17巡のため、相手のロン牌を5つ以上捨て牌の中に抱えてしまうと、(先に相手が振り込むか、フリテン扱いにならない限り)必ず負けてしまう事になる。振り込んで決着した場合は賭け金(両者の合意に基づく)を相手に渡さなければならないが、渡す金額は完成された役によって満貫を1単位とした倍率(ハネ満なら1.5倍、倍満なら2倍…)に基づくものとなる。両者とも振り込まないまま17巡を消化すると流局となり、賭け金を倍にして次戦に持ち越す。
その他通常の麻雀と異なる点は次の通り。
- 満貫縛りである事。符を考慮する描写は無く、事実上の4翻縛りである[3]。ゲームスタート時で聴牌している事が前提でありリーチで1飜は確定なので、あと3飜以上を持つ役を作らなければならない。
- 最初に牌を切る時にリーチをするが、ダブルリーチではなく通常のリーチとして扱う(即ちダブルリーチは無い)。
- 一発はあるが人和はない。
- カン・流し満貫は無い。カンが無いので嶺上開花、槍槓、三槓子、四槓子も無い。
- 場風牌は東、面風牌は東(先手番)と西(後手番)で固定。
- 親と子の制度も無い。和了得点の格差により、レートアップをしていきにくいのが理由。
- 河底撈魚は必然的に先手番のときしかできない。
愛よりも剣
兵藤和也が執筆した小説「愛よりも剣」内に登場するギャンブル。実はこの小説は、和也が実際に執行した制裁を基にしたものである(設定や役名は変更してあり、表向きにはフィクションということになっている)。
金を持ってヤクザの組長から逃げようとした男女2人に組長が課した刑。足部分に2箇所、胴部分に5箇所剣を刺す穴のある箱2つ、鉄板9枚、剣9本を使ったギャンブル。まず、2人がそれぞれの箱の中に入り、剣を刺す穴を2人交互に指定し、その穴に剣を刺していく。このとき、自分の方の穴を指定する必要はなく、相手の方の穴を指定してもよい。なお、計14箇所の穴のうち、9箇所は鉄板が入っており、そこに剣を刺しても鉄板で止まり体には刺さらないようになっているため、9本の剣全てを鉄板入りの穴を指定することができれば2人とも無傷で終わる。しかし、残りの5箇所には鉄板は入っておらず、そこに剣を刺すと体に刺さり、足の場合は大ケガ、胴の場合は即死するとは限らないが死亡が確定する。2人とも胴に剣が刺さるか、9本の剣を刺したら終了。但し1人だけ胴に剣が刺さってももう1人がまだ胴に刺さっておらずなおかつ剣が残っていたら続行。この場合残りの剣を刺す穴は胴に剣が刺さった方の意識があるうちはそれまで通り2人交互に指定し、意識がなくなる、即ち死亡してからは残りは生き残った方が全て指定する。この場合でも死亡した相手の箱にまだ剣を刺していない穴が残っていればそこを指定することもできる。9本全て刺し終わった時点で生き残っていれば、その後はヤクザ達からの干渉から解放される。
「救出」
B型肝炎持ちの負債者とその仲間2人に兵藤和也が課した「友情確認ゲーム」。 挑戦者は特殊な構造のヘルメットを装着して、くじ引きで決めた順に座り(前から順に「3・2・1」となっていて、後ろほど高い位置になる。席の構造上、1番席は2番・3番の様子が分かり、2番席は3番の様子のみ分かり、3番席は誰の様子も分からない)、ベルトで体を固定する。そしてルーレット(ヘルメットのランプが点滅)により、1人の「救出者」と2人の「人質」を決める。ヘルメットには大音量の音楽が流れているため、周りの声は一切聞こえない。もちろん自分のランプが点灯しているかどうかもわからない。無論、振り向いて他のランプを見ることも禁止。
「救出者」に選ばれた者は、自力でそのことに気付き、スタートして30秒から1分の間(挑戦者にはタイマーが見えない)に席にある「ベルト解除ボタン」で自分のベルトを外し、前にある「人質解放ボタン」を押せばクリア。クリアするごとに賭け金が倍々ゲームで増えていき、1億円を突破すれば挑戦者の勝利、1億円をもらえる(今回の挑戦者は所持金が2,150円だったため、1億を突破するには16回連続でクリアしなければならない)。クリアした後は、もう一度くじ引きで席をシャッフルして続行する。
ただし、スタートしてから30秒以内に救出者が人質解放ボタンを押した場合は失格。「人質」の命は助かるが、賭け金は没収されてこの後の挑戦権も失う。1分以内に人質解放ボタンを押さなかったり、人質が人質解放ボタンを押した場合は「人質」2人のヘルメットの中敷がリモコン操作により膨張して、頭蓋骨や脳を1分と時間をかけて圧迫・粉砕し、人質2人は死亡する。また、ベルト解除ボタンは最初に押されたものだけが有効であるため、誤って「人質」がベルト解除ボタンを押してベルトを解除した場合、その後に救出者がいくらボタンを押しても救出者のベルトは解除されないため、その時点で救出失敗・人質の死亡が確定する。
一見簡単なルールだが、前もって打ち合わせが出来ないように、ルールや攻略法の説明は1人ずつ個別に行われる。何より時計も持たずプレイヤーの体内時計による感覚と言う曖昧なものと、プレイヤー間での意志の疎通が出来ない状況のため、「救出者」がより下の段の者であるほど、その難易度は格段に上がる。
和也は「愛よりも剣」同様、このゲームの一部始終を小説の題材にしようともくろんでいる。
その他の用語
- 焼き土下座
- 「金を貸し、期日までに返せない人間は、例え土下座で懇願してもそれは表面的なだけで根底から謝罪している訳ではなく、心からの誠意と謝罪があれば例え焼けた鉄板の上でも土下座が出来るはず」という兵藤和尊の考えの元に考案された「謝罪」方法。
- 高温に焼けた鉄板の上で膝を付き、額と手を鉄板に付けた状態から10秒土下座(タイムを正確に測るためストップウォッチを使用する)をするものだが、たとえ0.1秒でも10秒間土下座できなければ10秒やり遂げるまで例え死のうが何回もやり直しさせられ、膝と額と手に受ける火傷は皮が溶け肉が焼け、高熱は骨まで届く程に想像を絶し、ためらう者は「土下座強制器具」なるもので拘束して強制的に土下座させるが、それでもためらう場合は耐熱手袋を着けた黒服たちが人力で強引に手と額を押しつける。大人しく土下座をして耐えれば額と手の火傷だけで済むが、暴れるものだから顔全体を焼かれながら悶絶、失禁という地獄の苦痛を味わう事となり、過去に土下座強制器具なしで焼き土下座をした者は利根川以外いない。
- 地下王国
- 「地下」または「王国」と呼ばれている、王を自称する兵藤会長をはじめとする帝愛幹部のための超豪勢な地下核シェルター。場所は極秘にされている。グループの中でも、大きな貢献をした人物にのみその場所が知らされ、居住権が与えられる。正式名称は不明で原作では1度「地下王国」と記述されていたが、映画では「地下帝国」とされている。
- 刑務所に似た強制労働施設があり、多額の借金を背負った者たちを使って拡張工事が行われている。懲役年数の目安は約1000万円の負債で約15年。強制労働における日当は3500円だが、借金返済分及び食費・施設利用料の名目で九割天引きされ、手取りは3500ペリカ=350円(後述)で、1ヶ月(週休1日で26日)で9万1千ペリカ=9100円。そこに送られた多重債務者は、利子の支払いを免除され、計算上は働くたびに確実に元本を減らせることになっているが、重労働と劣悪な環境(工事の関係で大量の粉塵と、高温の密閉空間で換気が悪い)から体を壊してしまい、治療を受けたり薬を手に入れるにも高額のペリカを支払う必要があるため、再起不能となる者も多い。カイジはこれを「労働に形を変えた暴利」と表している。カイジは地下テニス場となる場所の工事を受け持つ班に配置された。
- B型肝炎を患う光山は地下送りで身体を壊すまで働かされそうになっていたが、和也によって身柄を買われ、地下送りを免れている。
- ペリカ
- 地下王国の通貨でスペルは「Perica」。兵藤和尊の肖像が描かれた紙幣が使われ、100・1000・1万の3種類の額面がある。1円が10ペリカに相当するが、地下では高額販売が横行している(缶ビール一本が5000ペリカ=500円など)ため、事実上それよりも低い価値しかない。この通貨で嗜好品(酒・つまみ・タバコ・菓子)の購入が行える。さらに勤労奨励オプションとして、多額のペリカを払えば「一日外出券(後述)」「一日個室券(15万)」「フルコースディナー(10万)」(洋・和・中の3種類がある)「サービスランチ(1・2・3万)」が得られる。
- 一日外出券
- 地下における勤労奨励オプションとしては最高レベルのもの。「一日」とあるが、24時間単位でカウントされる。購入者自身が指定した地域のどこかに(眠った状態で)移動され、滞在可能時間がゼロになった時点で帝愛の者に身柄を拘束されるというシステム。移動範囲は日本国内に限られる。価格は50万ペリカで、必要な日数分を購入することで連泊が可能。必要な場合は手持ちのペリカを日本円に換金できる。ただし、このオプションについては帝愛の審査を経た上で承認が出ない限り購入は出来ず、また、収容されて1年未満の者は「時期尚早」とみなされ、通常の状況においては承認は出ない方針となっている。
- 45組(ヨンゴー - )
- 地下王国の強制労働では上記の通り1ヶ月あたり9万1千ペリカの報酬がある。地下チンチロの借金などで月給を前借した場合、その際手引きをした班長が「手数料」として一定額を天引きすることになっている。(大槻曰く「貸した相手が体を壊して働けなくなることによる貸し倒れのリスクを踏まえた措置」だが、カイジ曰く「体のいいピンハネ」)
- 二ヶ月分以上前借を重ねて当面の間は半額を差し引いた4万5千ペリカしか報酬を貰えなくなった者たちを「45組」と称した。ちなみに一ヶ月分なら給料は3万を差し引いて6万ペリカとなる。
- 偽善の壁
- 勝負前の腹ごしらえとして和也がカイジを連れて行った会員制ステーキレストランに設置されている、壁の方を向いた席の通称。「ショー」とは日替わりで多重債務者を各種拷問などにかけ、食事客に見せることである。ショーを見たくない客のために用意されているが、ひとたびショーが始まると、最初は目を逸らした誰もが最終的には食い入るようにショーを見るため和也はこの設備をこう呼んでいる。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
既刊一覧
賭博黙示録カイジ
- ISBN 978-4063366082
- ISBN 978-4063366235
- ISBN 978-4063366402
- ISBN 978-4063366594
- ISBN 978-4063366747
- ISBN 978-4063367096
- ISBN 978-4063367263
- ISBN 978-4063367454
- ISBN 978-4063367621
- ISBN 978-4063367768
- ISBN 978-4063368048
- ISBN 978-4063368253
- ISBN 978-4063368321
- 講談社プラチナコミックス 全6巻
- 弱肉強食編 ISBN 978-4063740493
- 権謀術数編 ISBN 978-4063740516
- 人間競馬編 ISBN 978-4063740530
- 高層綱渡り編 ISBN 978-4063740622
- 常勝皇帝編 ISBN 978-4063740769
- 逆襲奴隷編 ISBN 978-4063740844
賭博破戒録カイジ
- ISBN 4063369102
- ISBN 4063369366
- ISBN 4063369609
- ISBN 4063369943
- ISBN 406361025X
- ISBN 4063610470
- ISBN 4063610764
- ISBN 4063610977
- ISBN 4063611221
- ISBN 4063611604
- ISBN 4063611914
- ISBN 4063612139
- ISBN 4063612228
- 講談社プラチナコミックス 全6巻
- 『地獄チンチロ』 (1) 地下強制労働編 ISBN 978-4063740967
- 『地獄チンチロ』 (2) 地下施設脱出編 ISBN 978-4063741049
- 『人食いパチンコ』 (1) 1000倍台“沼”編 ISBN 978-4063741261
- 『人食いパチンコ』 (2) 銀玉無間地獄編 ISBN 4063716449
- 『人食いパチンコ』 (3) 必勝“沼”攻略編 ISBN 4063716473
- 『人食いパチンコ』 (4) 逆襲大解放編 ISBN 4063716546
賭博堕天録カイジ
- ISBN 978-4063612806
- ISBN 978-4063613179
- ISBN 978-4063613469
- ISBN 978-4063613766
- ISBN 978-4063614152
- ISBN 978-4063614374
- ISBN 978-4063614572
- ISBN 978-4063614947
- ISBN 978-4063615241
- ISBN 978-4063615531
- ISBN 978-4063615876
- ISBN 978-4063616316
- ISBN 978-4063616484
賭博堕天録カイジ 和也編
- ISBN 9784063618457
- ISBN 9784063618709
テレビアニメ
| アニメ:逆境無頼カイジ | |
|---|---|
| 原作 | 福本伸行 |
| 監督 | 佐藤雄三 |
| シリーズ構成 | 高屋敷英夫 |
| キャラクターデザイン | 高田晴仁 |
| アニメーション制作 | マッドハウス |
| 製作 | 逆境無頼カイジ製作委員会 |
| 放送局 | 放送局参照 |
| 放送期間 | 2007年10月2日 - 2008年4月1日 |
| 話数 | 全26話 |
| その他 | ハイビジョン制作 |
| ■テンプレート使用方法 Template‐ノート:Infobox animangaノート | |
『逆境無頼カイジ Ultimate Survivor(ぎゃっきょうぶらい-)』のタイトルで、2007年10月2日から2008年4月1日まで日本テレビ系列にて放送。内容は原作第1シリーズ『賭博黙示録カイジ』に相当する。2005年~2006年に同局にて放送して好評を博したアニメ『闘牌伝説アカギ』の主要キャスト・スタッフが多数参加している。
原作における過激な言動・行為はテレビ局の自主規制などにより若干抑えられた描写になっているが、概ね原作を忠実になぞっている。また、福本作品の特徴的な演出である「ざわ…」は効果音やBGM・背景に多用されている。
番組の最後には作中から主なセリフを紹介する「カイジ箴言」というコーナーが設けられた。最終回のカイジ箴言では萩原と原作者が出演し、1年後ぐらいに続編をすると明言したが、2010年現在進展はない。
キャスト
- 伊藤開司(カイジ):萩原聖人
- 利根川幸雄:白竜
- 遠藤勇次:内田直哉
- 古畑:松本保典
- 兵藤和尊:津嘉山正種
- 安藤:桜井敏治
- 石田:家中宏
- 船井:石川英郎
- 北見:矢尾一樹[5]
- 佐原:甲本雅裕
- 中山:小山力也
- ナレーション:立木文彦
- エスポワールエンジェル:阪本麻美(カイジ箴言のイメージキャラクター。コンビニエンスストア店員の西尾役で本編にも声優出演)
スタッフ
- 監督:佐藤雄三
- シリーズ構成:高屋敷英夫
- キャラクターデザイン:高田晴仁
- 美術監督:横松紀彦
- 色彩設計:大野春恵
- 撮影監督:Oh Seong ha、Lee Suk bum
- 編集:寺内聡
- 音楽:タニウチヒデキ
- 音響監督:本田保則
- プロデューサー:中谷敏夫、田村学
- アニメーションプロデューサー:高橋亮平
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作著作:逆境無頼カイジ製作委員会(日本テレビ、D.N.ドリームパートナーズ、バップ、マッドハウス)
主題歌
- オープニングテーマ「未来は僕等の手の中」
- 歌:カイジwithレッどぼんチリーず
- ※ カイジの声を担当している萩原聖人がボーカルを担当する本作限定ユニット。ユニット名の由来は曲のカバー元であるTHE BLUE HEARTS(ブルーハーツ)になぞらえ、“レッドボンチリ(焼き鳥に使う鶏の尻肉)”としたもの[6][7]。
- エンディングテーマ「負け犬たちのレクイエム」
- 作詞・作曲・歌:白竜
各話リスト
| 話数 | 副題 | 脚本 | 絵コンテ | 演出 (演出補佐) | 作画監督 | 総作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| bet.01 | 出航 | 高屋敷英夫 | 大久保富彦 | 佐々木奈々子 | 張喜圭 | 高田晴仁 |
| bet.02 | 火蓋 | 佐藤雄三 | 中村亮介 | 濱田邦彦 | ||
| bet.03 | 勝負 | 広田光毅 | 池田重隆 | 金東俊 | 高田晴仁 張喜圭 | |
| bet.04 | 破綻 | ふでやすかずゆき | 池田重隆 | 朴湊景 (おゆなむ) | 李炫姃 權赫正 | 濱田邦彦 |
| bet.05 | 決死 | 岩城忠雄 | 細田雅広 | 菅野智之 | ||
| bet.06 | 興亡 | 高屋敷英夫 | 大久保富彦 | 金敏宣 (おゆなむ) | 李延吉 | 金東湜 |
| bet.07 | 喝破 | 広田光毅 | 佐々木奈々子 | 日向正樹 | 高田晴仁 | |
| bet.08 | 鉄槌 | ふでやすかずゆき | 黒津安明 | 末田宜史 | 張吉容 | 濱田邦彦 |
| bet.09 | 回生 | 高屋敷英夫 | 青山弘 | 川村賢一 | 李炫姃 權赫正 | 金東湜 |
| bet.10 | 使者 | 広田光毅 | 新留俊哉 | 田中洋之 | 張吉容 | 濱田邦彦 |
| bet.11 | 狂宴 | ふでやすかずゆき | 池田重隆 | 金東俊 | 金東湜 | |
| bet.12 | 転落 | 高屋敷英夫 | 大久保富彦 | 細田雅広 | 青井清年 | 濱田邦彦 |
| bet.13 | 怪物 | 広田光毅 | 中村亮介 | 細居美恵子 | ||
| bet.14 | 亡霊 | ふでやすかずゆき | 荒木哲郎 | 末田宜史 | 張喜圭 | 高田晴仁 |
| bet.15 | 天空 | 高屋敷英夫 | 佐々木奈々子 | 張吉容 | 金東湜 | |
| bet.16 | 怒髪 | 岩城忠雄 | 金敏宣 | 金敏宣 (おゆなむ) | 李炫姃 權赫正 | 濱田邦彦 |
| bet.17 | 会話 | 広田光毅 | 新留俊哉 | 川村賢一 岩城忠雄 | 金東俊 | 高田晴仁 金東湜 |
| bet.18 | 翻弄 | ふでやすかずゆき | 坂田純一 | おゆなむ | 梅原隆弘 | |
| bet.19 | 限界 | 吉野智美 | 細田雅広 | 菅野智之 | 高田晴仁 金東湜 | |
| bet.20 | 鬼神 | 高屋敷英夫 | 末田宣史 | 細居美恵子 | 濱田邦彦 | |
| bet.21 | 心血 | 広田光毅 | 林秀夫 | 張吉容 | 金東湜 | |
| bet.22 | 執行 | ふでやすかずゆき | 田中洋之 | 張喜圭 | 高田晴仁 | |
| bet.23 | 邪道 | 吉野智美 | 佐々木奈々子 | 禹勝旭 金東俊 張吉容 | 濱田邦彦 | |
| bet.24 | 条件 | 広田光毅 | 後藤圭二 | 金敏宣 (おゆなむ) | 李炫姃 | 金東湜 |
| bet.25 | 蒼白 | ふでやすかずゆき | 中村亮介 | 末田宜史 | 張吉容 | 濱田邦彦 |
| bet.26 | 残光 | 高屋敷英夫 | 佐藤雄三 | 佐藤雄三 岩城忠雄 | 高田晴仁 金東湜 | |
放送局
| 放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | 日本テレビ | 2007年10月2日 - 2008年4月1日 | 火曜 24時59分 - 25時29分 | 制作局 |
| 中京広域圏 | 中京テレビ | 2007年10月17日 - 2008年4月16日 | 水曜 26時09分 - 26時39分 | |
| 近畿広域圏 | 読売テレビ | 2007年10月29日 - 2008年5月12日 | 月曜 26時29分 - 26時59分( - 2月11日) 月曜 25時59分 - 26時29分(2月18日 - ) | MONDAY PARK 枠 |
| 福岡県 | 福岡放送 | 2007年11月5日 - 2008年5月12日 | 月曜 25時29分 - 25時59分 | |
| 日本全域 | 日テレプラス[8] | 2008年1月10日 - 7月3日 | 木曜 22時30分 - 23時00分 他 | CS放送 |
| 鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ | 2008年1月11日 - 7月4日 | 金曜 25時50分 - 26時20分 | |
| 広島県 | 広島テレビ | 2008年10月14日 - 2009年4月14日 | 火曜 24時59分 - 25時29分 | |
| 日本全域 | アニマックス | 2009年8月4日 - | 火曜 22時00分 - 22時30分 | CS放送 LEVEL22枠 リピートあり |
| 日本テレビ(日テレ) 火曜24:59枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
逆境無頼カイジ | ||
映画
| カイジ 人生逆転ゲーム | |
|---|---|
| 監督 | 佐藤東弥 |
| 製作総指揮 | 奥田誠治 |
| 脚本 | 大森美香 |
| 出演者 | 藤原竜也 天海祐希 香川照之 |
| 音楽 | 菅野祐梧 |
| 撮影 | 柳島克己 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 | 2009年10月10日 |
| 上映時間 | 129分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 製作費 | 未発表 |
| 興行収入 | 22.5億円[9] |
『カイジ 人生逆転ゲーム』(カイジ じんせいぎゃくてんゲーム)のタイトルで、日本テレビ製作、東宝配給により2009年10月10日に公開された。佐原役の松山ケンイチは、友情出演という形で出演(藤原と松山はデスノートで共演)。作者の福本は黒服の一人として特別出演している。ストーリーは『賭博黙示録カイジ』と『賭博破戒録カイジ』の一部を基にしている。
公開時には『人は勝たなきゃ嘘だ』『俺は生きてるぞ!』と劇中の台詞が書かれた『ブレイブ・メン・ロード箸』や、カイジの名前が書かれた『カイジの給料袋』という封筒(ペリカを象ったメモ帳91枚入り)などといった限定グッズが発売された。
キャッチコピーは、「ようこそ クズの皆様」「考えろ、裏をかけ。そして未来を手に入れろ。」。
「ざわ…ざわ…」の擬態語は効果音として再現されている。
2010年4月9日にDVDとブルーレイが発売予定(DVDには特典映像が収録された特典ディスクとEカードが付いた豪華版が同時発売)。また、レンタルも同時開始。
続編の製作が決定し、2011年に公開が予定されている。
キャスト
- 伊藤開司(主人公):藤原竜也
- 遠藤凛子(主人公をカジノ船に誘うヤミ金の社長):天海祐希
- 利根川幸雄(主人公を痛めつけるカジノ船の支配人):香川照之
- 船井譲次:山本太郎
- 石田光司:光石研
- 大槻太郎:松尾スズキ
- 兵藤和尊:佐藤慶
- 佐原誠:松山ケンイチ(友情出演)
- 黒服:福本伸行(ゲスト出演)[10]
スタッフ
- 原作:福本伸行
- 監督:佐藤東弥
- 脚本:大森美香
- 音楽:菅野祐悟
- 製作:堀越徹、堀義貴、島谷能成、村上博保、平井文宏、阿佐美弘恭、入江祥雄、山口雅俊
- エグゼクティブプロデューサー:奥田誠治
- Co.エグゼクティブプロデューサー:菅沼直樹、神蔵克
- プロデューサー:藤村直人、北島和久、山口雅俊
- 協力プロデューサー:中谷敏夫
- 企画・脚本協力:株式会社ヒント
- 撮影:柳島克己(JSC)
- 照明:鈴木康介
- 録音:和久井良治
- 美術:小池寛
- VFXスーパーバイザー:西村了
- 音楽プロデューサー:志田博英
- 企画制作:日本テレビ放送網
- 制作プロダクション:日テレアックスオン
- 配給:東宝
- 製作:日本テレビ放送網、ホリプロ、東宝、読売テレビ放送、バップ、D.N.ドリームパートナーズ、講談社、ヒント / STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS
楽曲
- 主題歌:YUI「It's all too much」
- 劇中歌:YUI「Never say die」
原作との相違点
- カイジの年齢が26歳に上がっている。
- 遠藤の性別が女性に変更され、名も「遠藤凛子」となっている。また、原作では利根川の部下の様な面があったことを示唆する描写があったが、映画では元・帝愛グループの社員で、利根川と同僚だった描写がある。
- 原作では石田光司の家族にパチンコ屋に勤める妻と借金漬けの息子が居たが、映画ではパチンコ屋で働く一人娘のみになっている。
- 原作では佐原の下の名前は不明だが、「誠」という下の名前を追加。また、原作でのカイジがエスポワールを降りた後にコンビニでアルバイトをする描写がカットされ、さらに佐原は地下帝国の作業員という設定になっており、彼がカイジに初対面する場所は地下帝国になっている。
- 原作では大槻の下の名前は不明だが、「太郎」という下の名前を追加。
- 原作では中山の下の名前は不明だが、「正彦」という下の名前を追加。
- 原作ではEカードは全12試合あったが、映画では3回勝負に変更。また、カイジは鼓膜ではなく金を賭けている。
- その他ストーリーの展開やギャンブルのルールに多少のアレンジや省略、統合がある。
その他
漫画
1997年に『ヤングマガジン赤BUTA』、2006年にe-mangaにて「カイジ外伝」が掲載・配信された。エスポワール号に乗らなかったカイジがマカオのカジノで借金返済を目指す番外編(パラレルワールド)で、ギャグ色が強められて、マカオの博打の一つである大小に翻弄されるカイジが描かれている。単行本未収録。
ゲーム
エスポワールでの限定ジャンケンを再現したプレイステーションソフト『賭博黙示録カイジ』(講談社)が2000年5月25日に発売された。このゲームは原作の「人生にやり直しなどない」「勝負に後戻りはない」というテーマ性をそのままリアルに引き継いだために、「リセット」という操作を行うと強制労働(という名のミニゲーム)を受けさせられ、断った場合はセーブデータを抹消されるというハードな設定となっている。2008年9月25日にはコンパイルハートからNintendo DSソフト「逆境無頼カイジ Death or Survival」が発売された。
2004年にはタイトーが携帯電話アプリゲームをリリースしている[11]。
オンラインゲームの777town.netには、本作に登場したギャンブルをプレイできる「帝愛カジノ」が設置されている。
テレビ番組
CS放送フジテレビ721では、限定ジャンケンを基にした『カイジGAME1』を放送していた。
パチンコ
- CR弾球黙示録カイジ(2007年、高尾)
- CR弾球黙示録カイジ沼(2009年、高尾)[12]
パチスロ
脚注
- ^ 『別冊宝島912 カイジPERFECT BOOK―賭博黙示録・破戒録徹底解析』
- ^ カイジは「運」の考え方からそうしたものと推測している。なお後になって地獄送りで競争相手が減ればプレイヤー1人あたりの星の密度が上がるという利点も劇中で判明する。
- ^ あるいは30符4翻の切り上げ満貫とも解釈できる。
- ^ モバイル版ゲームではノーテン罰符1000点がある。
- ^ 矢尾はアニメに先立って製作されたパチスロ機『回胴黙示録カイジ』においてカイジの声を担当していた。
- ^ Sponichi Annex (2007-09-20). "萩原聖人「カイジ」で歌手デビュー". 2007年12月16日 閲覧。
- ^ 原作者はブルーハーツの大ファンであり、原作やアニメ第1話の冒頭でもカイジの自室に曲のタイトルが書かれた紙が貼られているのが確認できる。また本作品で佐原を演じた甲本雅裕は、ボーカリスト甲本ヒロトの実弟である。
- ^ 放送開始に先駆け『日テレプラス限定版!「逆境無頼カイジ」放送直前まるわかりSP』を2007年12月27日22:00~23:00ほかに放送。
- ^ 2009年度興収10億円以上番組(日本映画製作者連盟 2010年1月発表)
- ^ 鉄骨渡りにて金属棒にて鉄骨に電気が通電している事を証明する役として出演
- ^ タイトー. "賭博黙示録カイジ". 2007年12月16日 閲覧。
- ^ 賭博破戒録カイジの劇中に登場したパチンコ「沼」が基になっている。
関連項目
外部リンク
| 講談社漫画賞一般部門 | ||||||||||||||
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| 週刊ヤングマガジン連載中の漫画作品 (2010年3月1日現在) | |
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