エリザベート (ミュージカル)
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『エリザベート』(原題:Elisabeth)は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后エリーザベトの生涯を描いた、ウィーン発のミュージカル。脚本・作詞のミヒャエル・クンツェ、作曲のシルヴェスター・リーヴァイが共同で制作した。
日本語の題名が『エリザベート』であるのは、日本ではその他の表記(「エリーザベト」など)に比べて、より一般的な単語として認知されているためである。
目次 |
作品概要
生涯を通じて束縛を嫌い、自由を求めた美貌のオーストリア皇后・エリザベートが、自分とかかわる周囲の者を巻き込みながら、死への誘惑と闘いつつ生き、最後に暗殺された物語を、暗殺者の視点から語ったミュージカルである。
1992年9月3日、オペラ演出家として名高いハリー・クプファーの演出により、アン・デア・ウィーン劇場で初演され大ヒット。ハンガリー、オランダ、ドイツなどで続演され、ドイツ語ミュージカル史上屈指のヒットを記録した。
2003年から2005年にかけて、ドイツ・エッセン版で追加された曲やシーンを編成しなおした再演版が上演された。
日本においては、宝塚歌劇団による1996年の初演以来、上演が続いており、2000年からは東宝版も上演されている。
各国版の間での違い
このミュージカルの重要人物である Tod は、ドイツ語で「死」「死神」を表す単語である。日本以外の各国の公演では、その国の言語で死を表す言葉が役名に当てられている(英訳では "Death")。これは芸術表現である「死の舞踏」や絵画『民衆を導く自由』での例のように、抽象概念(この場合は死)を擬人化するヨーロッパ諸語の慣行によったものである。
宝塚歌劇団での上演にあたって、トップの演じる役が死神という設定では問題があったため(また日本語には抽象概念を擬人化する慣行がなかったので)、この役を「トート」という名前の「黄泉の帝王」という設定に変更された。そのため、エリザベートと黄泉の帝王との愛憎劇に重点を置いた日本版と、エリザベート/ハプスブルク家と死の絡み合いを描いたウィーンをはじめとする各国版では、同じミュージカルでありながら趣が異なった作品に仕上がっている。
登場人物
- エリザベート - シシイ。オーストリア皇后。
- トート - 黄泉の帝王(“死”)。エリザベートと禁断の恋に落ちる。
- フランツ・ヨーゼフ1世 - オーストリア皇帝でエリザベートの夫。
- ルイージ・ルキーニ - エリザベートを暗殺した男。
- ルドルフ皇太子 - エリザベートの息子。
- ゾフィー - オーストリア皇太后でフランツ・ヨーゼフの母。
以下は宝塚歌劇団版と東宝版のみ。
- エルマー・バチャニー - 革命家。
- エルマーを含む三人のハンガリー革命家は日本初演の雪組公演で誕生した。宝塚の若手男役のために作られた役とも、日本で馴染みの薄かったオーストリアとハンガリーの歴史を分かりやすく説明するためとも言われている。帝国劇場(東宝)版や以後の宝塚版でも登場している。
あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
第一幕
オーストリア皇后エリザベートの暗殺者ルキーニは、暗殺から100年経った後も死者の世界で裁判にかけられていた。ルキーニは殺人の動機をエリザベート自身が死を望んでいたからだと述べ、それを証明するためにハプスブルク家の人々を呼び起こす。中性的で美しく若い姿である“死”(トート)が現れ、エリザベートを愛していたと告白し、ルキーニはエリザベートの生涯を語り始める。
エリザベートの父マックス公爵は親戚との交流を嫌い旅に出ようとしていた。幼いエリザベートはあなたのように自由に生きたいと一緒に逃げることを願うが、教育係に公女らしく振舞うよう窘められる。親戚との集いの最中、エリザベートは曲芸を披露しようとして転落し、初めて死(トート)と出会う。
数年後、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフはいとこのヘレネと見合いをするが、その席で妹のエリザベートの方に恋をしてしまう。二人はウィーンのアウグスティーナ教会で結婚する。シェーンブルン宮殿での舞踏会の最中、エリザベートの前にトートが現れ、最後に貴女と踊るのは自分だと言い放つ。
ウィーンの宮廷で、エリザベートは姑のゾフィー大公妃によって、皇后としての厳しい作法を押し付けられる。夫フランツ・ヨーゼフに助けを求めるが、母ゾフィーの言いなりであるフランツ・ヨーゼフは助けようとしない。エリザベートは、私は誰の所有物でもない、私の人生は私だけのものだと歌い上げる。
エリザベートとフランツ・ヨーゼフの間に息子ルドルフが生まれるが、ゾフィーに奪い取られてしまう。エリザベートはフランツ・ヨーゼフに娘を連れてハンガリーに行くことを了承させるが、旅先で娘をトートに奪われてしまう。ゾフィーはエリザベートと皇太子ルドルフとの接触を禁じる。エリザベートは夫に自分を選ぶか姑を選ぶか最後通牒を突きつける。絶望したエリザベートの前にトートが現れ誘惑するが、美貌を武器に自分自身の力で自由になると言って、トートを拒絶する。
ウィーンの市場ではミルクの配給を求める市民が集まっている。ルキーニは、ミルクがないのはエリザベート皇后がミルク風呂に使っているからだと革命を扇動する。
フランツ・ヨーゼフがエリザベートの魅力の前に屈し、彼女の最後通牒を受け入れる。勝利したエリザベートはヴィンターハルターの肖像画と同じ出立ちで夫の前に姿を現して、私は私だけのもの、自由な生き方をすると通告する。
第二幕
ブダペストの大聖堂では、フランツ・ヨーゼフとエリザベートのハンガリー王・王妃の戴冠式が行われている。ルキーニが、幸せそうな姿はまがい物(キッチュ)だと野次をとばす。トートが現れるが、エリザベートは、自分の進む道を見つけた、私が踊る時と相手は自分で選ぶ、死はもう必要ないと跳ね除ける。
エリザベートは子供を奪い返したものの、ほったらかしにしていた。孤独な皇太子ルドルフに、トートが友達だと称して近づく。
一方ゾフィーとその近臣たちは、フランツ・ヨーゼフをエリザベートから引き戻すため、フランツ・ヨーゼフに愛人を用意する。しかし売春宿から連れてこられた娘はある病気にかかっていた。トートがエリザベートにフランツ・ヨーゼフの不義を伝え、エリザベートを誘惑する。しかし、ショックを受けながらも彼女はトートを受け入れず、これを夫からの解放とみなして、以後十数年、旅から旅への放浪の人生を送る。
エリザベートが精神病院を訪問した時、患者の一人が自分が皇后だと言って暴れる。エリザベートは皇后として束縛を受ける自分より精神の束縛を受けない貴女の方が自由だ、私には何もないと言って立ち去る。
大人になったルドルフをトートが捕らえ、皇帝になる野心を吹き込む。ルドルフと皇帝は帝国の今後について激しい口論をする。ウィーンの街ではファシズムが台頭し始め、ルドルフはユダヤ人援護を糾弾され、絶望的な状況に追い込まれる。ルドルフはエリザベートに皇帝との関係回復の取り成しを頼むが、束縛されたくない彼女は拒否する。絶望したルドルフはトートとワルツを踊り、トートのくちづけを受けて拳銃自殺する。
ルドルフの死はエリザベートに大きなショックを与え、彼女は死を願うが、トートは遅すぎる、自分は貴女を欲しくないと拒絶する。
さらに彼女は放浪の旅を続ける。旅先にフランツ・ヨーゼフが訪れ、帰ってきて欲しいと嘆願するが、エリザベートは自分達をすれ違う二艘の船に例えて、価値観が違う二人が相容れることはないと立ち去る。
皇帝はハプスブルク帝国崩壊の悪夢を見、その中でトートと対峙する。皇帝はエリザベートをトートの手から助けようとするが、その前にトートはルキーニに凶器のやすりを手渡してしまう。エリザベートはルキーニに胸を刺され倒れる。
全ての束縛から解放されたエリザベートはトートと抱き合い、私は私に忠実だったと歌い、トートのくちづけを受け入れる。
宝塚歌劇団版
煉獄で一人の男が裁判にかけられていた。彼の名はルイージ・ルキーニ。彼はエリザベート皇后殺害の容疑で、彼女の死後100年経った今でも裁判官から尋問を受けていた。だがルキーニは「俺は望まれてやったんだ」「エリザベートは死と恋仲だった」と言い、それを証明させるためにハプスブルク時代の霊魂を呼び寄せる。その中に黄泉の王トートがいた。ルキーニは彼らに皇后のことを語らせて、どういう経過になったのかを説明し物語はエリザベートの少女時代へと移る。
1853年、まだ少女のエリザベートはバイエルン王国の公女として自由を満喫していた。ある時、彼女は綱渡りに挑戦しようとしてロープから落ち、意識不明の重体に陥る。冥界に迷い込んだエリザベートにトートは一目で惹きつけられ、禁断の恋におちる。トートはエリザベートに生命を返してやる。そしてその愛を得ようと、彼女を追い続ける決意をする。こうして、愛と死の輪舞が始まった。
エリザベートはその後フランツ・ヨーゼフと結婚しオーストリア皇后となるも、父に似て自由であることを生き甲斐とする彼女は姑ゾフィーの取り仕切る王家としての公務や義務に耐えられず追い詰められる。トートに唆されるも、死に逃げず自分一人で生きていく決意をする。その後、姑ゾフィーに奪われていた子どもの養育権を取り戻し確執に勝利するも、忙しさに負け、ようやく取り戻したはずの息子ルドルフを顧みることはなく、ルドルフは孤独な生活を送る。一方でエリザベートは、自身の美貌が役立つと気付き、それを磨くことに時間を惜しまなかった。過激なダイエットで倒れたエリザベートにトートが夫の不貞を告げ、「死ねばいい!」と誘惑されても、エリザベートは負けなかった。
成人した息子ルドルフは父フランツ・ヨーゼフと対立し母エリザベートに助けを求めるも、宮廷に無関心のエリザベートはそれを拒む。絶望したルドルフは自殺し、トートの死のくちづけを受ける。ルドルフの死に悲嘆するエリザベートは、トートに死を哀願するも、「まだ俺を愛していない」とそれを拒絶される。トートが欲しいのはあくまで彼女の愛であった。エリザベートはその後、常時黒の服を身に纏い、旅を続けた。
最後の舞台はジュネーヴのレマン湖。ここでエリザベートはルキーニに襲われそうになり、一度は振り切ったが、トートの叫びを聞いたエリザベートはルキーニに自ら向き直り、刃物で殺害される。その後エリザベートはトートの愛を信じ、二人で天空に向かう。そして舞台は終焉を迎える。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
公演記録
1992年9月のウィーンでの初演以後、日本(1996年2月初演)、ハンガリー(1996年8月初演)、スウェーデン(1999年9月初演)、オランダ(1999年11月初演)、ドイツ(2001年3月初演)、イタリア(2004年7月初演)、フィンランド(2005年9月初演)、スイス(2006年7月初演)で上演された。なおイギリスでは、現イギリス王室や北アイルランド問題に絡んで非常にデリケートな内容であるため上演できなかった。王室が現存するヨーロッパ諸国も一時期は公演をためらっていた。
演出についてはウィーン発のミュージカルらしく、オペラのようにプロダクション毎に自由となっている。また曲目やシーンの順番などもプロダクション毎に異なる。
初演・再演版
- 初演(1992年)キャスト
- Elisabeth: ピア・ドゥーヴェス(Pia Douwes)
- Der Tod: ウーヴェ・クレーガー(Uwe Kroger)
- Lucheni: イーサン・フリーマン(Ethan Freeman)
- Franz-Joseph: ヴィクトール・ジェルノ(Viktor Gernot)
- Rudolf: アンドレアス・ビーバー(Andreas Bieber)
- 再演(2003年-2005年)版キャスト
- Elisabeth: マヤ・ハクフォート(Maya Hakvoort)
- Der Tod: マテ・カマラス(Mate Kamaras)
- Lucheni: セルカン・カヤ(Serkan Kaya)
- Franz-Joseph: アンドレ・バウエル(Andre Bauer)
- Rudolf: イェスパー・ティデーン(Jesper Tyden)
宝塚歌劇団版
宝塚歌劇団の演出家・小池修一郎が、1992年にロンドンで現地のミュージカル作品の音楽集で興味を惹かれるものを探していたところ、その店の店主からこの『エリザベート』を薦められた[1]。また翌年には、歌劇団に来客として訪れたイスタンブル在住の中国人の大学教授から、『エリザベート』のドイツ語プログラムを受け取ったりもしている。
これらの経緯を経て、日本では宝塚歌劇団が上演権を取得し、1996年に初めて日本に紹介。雪組で、当時トップスターだった一路真輝のサヨナラ公演として初演された。始めこそ評判はいまひとつであったが、次第にチケットが取れないほどの人気が出る。
一路の退団公演だったため「なぜサヨナラ公演で死を演じるのか?」「トップ退団公演で死はおかしい」など当時は疑問視されたが、公演開始後に徐々に批判はなくなった。また「宝塚版はウィーン版を改竄している」と熱烈なミュージカルファンから批判があったため、後述の東宝版はウィーン版に倣って制作された。
宝塚版では、男役のトップを主役に置かなければならない伝統に則り、エリザベートではなくトート(“死”)が主役になるよう脚本や演出が潤色された。特に、トートとエリザベートの禁じられた恋を主題に置き、「愛と死の輪舞(ロンド)」という副題が付けられた。また、同名のナンバーが新規に作詞・作曲され、トートが歌う宝塚版独自のナンバーとなった。その後、海外での公演でもこの曲が一部使われるようになっている。
日本人には馴染みの薄い歴史を描いた演目ではあったが、潤色された脚本・演出の分かりやすさや名曲の揃ったナンバーのおかげで、成功を収める。その後も再演を繰り返し、宝塚歌劇団を代表する人気演目に成長した。また、これが原因で女性を中心に「ハプスブルク帝国ブーム」がおき、その華麗な宮廷生活への憧れなどからオーストリア・ウィーンへの観光客増加を惹起した。
2007年5月4日から6月18日まで宝塚大劇場、7月6日から8月12日まで東京宝塚劇場で雪組公演として、6度目の上演が行われた。この間、2007年5月24日の15時00分公演で、観客動員150万人を突破した。
- 潤色・演出
- 小池修一郎、中村一徳(2002年花組公演、演出のみ)
- 公演会場
- 宝塚大劇場・東京宝塚劇場(1998年宙組東京公演を除く)、TAKARAZUKA1000days劇場(1998年宙組東京公演)
| 公演年・組 | トート | エリザベート | フランツ・ ヨーゼフ | ルキーニ | ルドルフ | ルドルフ (少年時代) | ゾフィー | エルマー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1996年雪組 | 一路真輝 | 花總まり | 高嶺ふぶき | 轟悠 | 香寿たつき(宝塚) 和央ようか(東京) | 安蘭けい | 朱未知留 | 和央ようか(宝塚) 高倉京(東京) |
| 1996年星組 | 麻路さき | 白城あやか | 稔幸 | 紫吹淳 | 絵麻緒ゆう | 月影瞳 | 出雲綾 | 湖月わたる |
| 1998年宙組 | 姿月あさと | 花總まり | 和央ようか | 湖月わたる | 朝海ひかる(宝塚) 樹里咲穂(東京) 夢輝のあ[* 1] | 初嶺まよ | 出雲綾 | 夢輝のあ |
| 2002年花組 | 春野寿美礼 | 大鳥れい 遠野あすか[* 2] | 樹里咲穂 | 瀬奈じゅん | 彩吹真央 | 望月理世 | 夏美よう | 蘭寿とむ |
| 2005年月組 | 彩輝直 | 瀬奈じゅん | 初風緑 | 霧矢大夢 | 大空祐飛 | 彩那音 | 美々杏里 | 月船さらら |
| 2007年雪組 | 水夏希 | 白羽ゆり | 彩吹真央 | 音月桂 | 凰稀かなめ | 冴輝ちはや | 未来優希 | 彩那音 |
| 2009年月組 | 瀬奈じゅん | 凪七瑠海[* 3] | 霧矢大夢 | 龍真咲 | 遼河はるひ 青樹泉 明日海りお[* 4] | 羽桜しずく | 城咲あい | 遼河はるひ 青樹泉[* 4] |
| 公演年・組 | トート | エリザベート | フランツ・ ヨーゼフ | ルキーニ | ルドルフ | ルドルフ (少年時代) | ゾフィー | エルマー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1996年雪組 | 安蘭けい | 貴咲美里 | 汐美真帆 | 楓沙樹 | 貴城けい | 初嶺まよ | 未来優希 | 眉月凰 |
| 1996年星組 | 彩輝直 | 月影瞳 | 高央りお | 朝宮真由 | 眉月凰 | 朝澄けい | 羽純るい | 音羽涼 |
| 1998年宙組 | 夢輝のあ | 南城ひかり(1幕) 久路あかり(2幕) | 朝比奈慶 | 久遠麻耶 | 華宮あいり | 月船さらら | 梶花空未 | 初嶺まよ |
| 2002年花組 | 蘭寿とむ | 遠野あすか | 未涼亜希 | 桐生園加 | 愛音羽麗 | 華城季帆 | 桜一花 | 華形ひかる |
| 2005年月組 | 青樹泉 | 夢咲ねね | 真野すがた | 彩那音 | 龍真咲 | 明日海りお | 城咲あい | 星条海斗 |
| 2007年雪組 | 沙央くらま | 大月さゆ | 大凪真生 | 大湖せしる | 蓮城まこと | 詩風翠 | 晴華みどり | 祐輝千寿 |
| 2009年月組 | 明日海りお | 羽桜しずく | 紫門ゆりや | 宇月颯 | 煌月爽矢 | 千海華蘭 | 玲実くれあ | 鳳月杏 |
東宝版
2000年から東宝にて、ウィーン版と同様、エリザベートを主役にした脚本で上演、エリザベート役には宝塚初演時にトートを演じた一路真輝が抜擢された。
しかし男役としての歌唱力と女声としての歌唱力に大きな隔たりがあることは否めず、一路はファンから「一路は声変わりの最中」などと揶揄されたこともある。しかし演技力・存在感は圧倒的で「エリザベートがそこにいるようだった」とルドルフ役の井上芳雄が語っている。
2007年8月20日、2008年8月から2009年1月の公演スケジュールおよびキャストが発表された。エリザベート役は涼風真世と朝海ひかるのダブルキャスト。またトート役は2006年公演と同じく、山口祐一郎と武田真治のダブルキャスト。
2010年3月5日、2010年8月から10月の公演スケジュールおよびキャストが発表された。エリザベート役は2008年公演から引き続き朝海ひかると、2009年に宝塚歌劇団を退団した瀬奈じゅんのダブルキャスト。同時に、トート役とルドルフ役がトリプルキャストとなることも発表された。
- 演出・訳詞
- 小池修一郎
| 公演年 | エリザベート | トート | フランツ・ ヨーゼフ | ルキーニ | ルドルフ | ゾフィー | エルマー | マックス | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2000年 | 一路真輝 | 山口 祐一郎 | 内野 聖陽 | 鈴木綜馬 | 高嶋政宏 | 井上芳雄 | 初風諄 | 今拓哉 | 寺泉憲 | |||||||
| 2001年 | ||||||||||||||||
| 2004年 | 鈴木 綜馬 | 石川 禅 | 浦井 健治 | パク・トンハ | 村井国夫 | |||||||||||
| 2005年 | 井上 芳雄 | 寿ひずる | 藤本隆宏 | |||||||||||||
| 2006年 | 武田 真治 | パク・トンハ | 寿 ひ ず る | 初風 諄 | 縄田晋 | |||||||||||
| 2008年 -2009年 | 朝海 ひかる | 涼風 真世 | 伊礼彼方 | 中山昇 | ||||||||||||
| 2010年 | 瀬奈 じゅん | 山口 祐一郎 | 石丸 幹二 | 城田 優 | 石川禅 | 伊礼 彼方 | 田代 万里生 | 杜 けあき | 岸祐二 | |||||||
| 公演年 | 公演会場 | 公演回数 |
|---|---|---|
| 2000年 | 帝国劇場 | 117 回 |
| 2001年 | 帝国劇場 (43)、中日劇場 (38)、梅田コマ劇場 (41)、博多座 (40) | 162 回 |
| 2004年 | 帝国劇場 (115)、中日劇場 (42)、博多座 (38)、梅田コマ劇場 (55) | 250 回 |
| 2005年 | 帝国劇場 | 40 回 |
| 2006年 | 日生劇場 | 37 回 |
| 2008年 -2009年 | 中日劇場 (38)、博多座 (38)、帝国劇場 (76)、梅田芸術劇場 (38) | 190 回 |
| 2010年 | 帝国劇場 | 117 回 |
ウィーン版の日本公演
2007年には、ウィーンで上演されているドイツ語のオリジナルウィーン版が、オーストリア大使館後援のもと、日本で初上演された。エリザベート役には最多出演のマヤ・ハクフォート、トート役にはマテ・カマラスが演じた。東京と大阪での上演となるが、ウィーンの舞台装置、演出を再現したオリジナルバージョンは大阪公演のみであり、東京公演はコンサートバージョンであった。
セットリスト
曲順・曲目は公演によって異なる。下記曲順はウィーン再演版を元にしたもの。曲名は「ドイツ語名 / 英語名 / 日本語名」の順で表記。
- 第一幕
- Prolog - Alle Tanzten mit dem Tod - Elisabeth / Prologue - All of them danced with death - Elisabeth / プロローグ - 我ら生絶えし者ども - エリザベート
- Wie Du / Like you / パパみたいに
- Schön, Euch alle zu sehn / Nice to see you all here / ようこそみなさま
- Kein Kommen ohne Gehen / Every path is a maze / 愛と死の輪舞 (日本・ハンガリー版のみ)
- Jedem gibt er das Seine / He's the just distributor / 皇帝の義務
- So wie man plant und denkt... / That's how life goes / 計画通り
- Nichts ist schwer / Nothing is difficult / あなたが側にいれば (宝塚版は「嵐も怖くはない」)
- Alle Fragen sind gestellt / All the questions have been Asked / 不幸の始まり
- Sie passt nicht / She is unsuitable / 結婚の失敗
- Der letzte Tanz / The final dance / 最後のダンス
- Eine Kaiserin muss glänzen / It's the duty of an empress / 皇后の務め
- Ich gehör nur mir / I belong to Me / 私だけに
- Die Schatten werden länger / The shadows grow longer / 闇が広がる
- Die fröhliche Apokalypse / The merry apocalypse / 退屈しのぎ
- Kind oder nicht / Child or not / 子供の養育は (オランダ版より追加)
- Elisabeth, mach auf mein Engel - Elisabeth, sei nicht verzweifelt / Elisabeth, don't despair / エリザベート泣かないで
- Milch! / Milk! / ミルク
- Uns're Kaiserin soll sich wiegen / Our empress should pamper herself / 皇后の務め
- Ich will Dir nur sagen - Ich gehör nur mir / I belong to me / 私だけに 〈リプライズ〉
- 第二幕
- Kitsch / Kitsch / キッチュ
- Wenn ich tanzen will / When I want to dance / 私が踊る時 (ドイツ・エッセン版より追加)
- Mama, wo bist Du / Mama, where are You / ママ、何処なの?
- Nichts, nichts, gar nichts / Nothing, nothing at all / 魂の自由
- Wir oder sie / Her or us / 皇后の勝利
- Nur kein Genieren / Don't play the prude / マダム・ヴォルフのコレクション
- Maladie - Die letzte Chance / The maladie - The last chance / マラディ
- Zwischen Traum und Wirklichkeit / Between dream and reality / 夢と現の間に (東宝版初演のみ)
- Bellaria / Bellaria / ゾフィーの死 (オランダ版より追加)
- Rastlose Jahre / She is always restless - Mirror, mirror - Hunt / 一時も休まない - 年月は過ぎる - 狩り
- Die Schatten werden länger / The shadows grow longer / 闇が広がる
- Wie Du / Like you (reprise) / パパみたいに 〈リプライズ〉
- Hass! / Hatred! / 宝塚版では未使用
- Wenn ich dein Spiegel wär / If I were your mirror / 僕はママの鏡だから
- Mayerling-Walzer / Mayerling Waltz / 死の舞 (ウィーン・オリジナル版CDでは "Totentanz")
- Totenklage / Dirge / 死の嘆き
- Mein neues Sortiment / My new range / 新しいウィーン土産 〈キッチュ・リプライズ〉
- Boote in der Nacht / Ships in the night / 夜のボート
- Alle Fragen sind gestellt / All the questions have been asked / 悪夢
- Epilog - Der Schleier fällt / The veil descends / エピローグ - 愛のテーマ
関連メディア
- DVD
- 日本で発売されているDVDはNTSC規格だが、ヨーロッパで発売されているDVDはPAL規格のため、日本のDVDプレイヤーでは再生できない(パソコンのDVDドライブでの再生は可能)。このため日本では、宝塚クリエイティブアーツからNTSC方式のDVDが発売されている。
- 2005年発売のDVDでは、フリッツ・シュミット(Fritz Schmid)がルドルフ役を演じている。
- CD
- 日本国内公演、日本国外公演ともにライヴ録音盤が発売されている。
- 2004年発売のCDでは、ルーカス・ペルマン(Lukas Perman)がルドルフ役を演じている。
脚注
外部リンク
- 宝塚歌劇団
- 2007年 梅田芸術劇場 ウィーン・オリジナル版エリザベート公演 公式ページ
- 2007年 新宿コマ劇場 ウィーン・コンサート版エリザベート公演 公式ページ
- 2008年〜2009年 東宝エリザベート公演 公式ページ
- 「エリザベート」の迷宮(ファンサイト)
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