攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(こうかくきどうたい スタンドアローンコンプレックス)は、士郎正宗原作のSFテレビアニメ攻殻S.A.C.などと略称されることもある。S.A.C.の部分は一般的にエスエーシー、またはサックと読まれる。

第2話の「暴走の証明 TESTATION」が「平成14年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門優秀賞」、そして『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ全体が「東京国際アニメフェア2003 公募・アニメ作品部門優秀作品賞」をそれぞれ受賞している。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
ジャンルSFアニメ
アニメ
原作士郎正宗
監督神山健治
シリーズ構成神山健治
脚本神山健治、藤咲淳一櫻井圭記
佐藤大菅正太郎、寺戸信寿
キャラクターデザイン下村一
メカニックデザイン寺岡賢司、常木志伸
音楽菅野よう子
アニメーション制作Production I.G
製作攻殻機動隊製作委員会
Production I.G、バンダイビジュアル
BANDAI ENTERTAINMENT INC.
電通日本テレビ徳間書店
ビクターエンタテインメント
MANGA ENTERTAINMENT INC.
放送局パーフェクト・チョイス
日本テレビ系列(2004年
放送期間2002年10月1日 - 2003年11月30日
話数全26話
コピーライト表記©士郎正宗・Production I.G
講談社・攻殻機動隊製作委員会
小説:虚夢回路/凍える機械/眠り男の棺
著者藤咲淳一
イラスト中澤一登
出版社徳間書店
レーベル徳間デュアル文庫
刊行期間2004年1月31日 - ?
巻数全3巻
話数全5話
その他各巻でストーリーは独立
漫画
作者衣谷遊
出版社講談社
掲載誌週刊ヤングマガジン(1-11話)
月刊ヤングマガジン
発表期間2010年第2号 - 連載中
巻数既刊1巻
話数11話
テンプレート使用方法 Template‐ノート:Infobox animangaノート

目次

概要

原作漫画や映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』とは登場人物や時代背景、舞台設定などを同じくしているが、シナリオが異なる第三の攻殻機動隊である。

原作や映画版では「人形遣い」を中心に話が進行するが、本作品では「もし草薙素子が人形遣いと出会わず、公安9課に残っていたら」という前提に立ったパラレルワールドでの物語が展開される。一連のS.A.C.シリーズにおけるストーリーは完全オリジナルだが、原作や劇場版に対するオマージュが随所に見られる。また「電脳化義体化社会における人間の定義」という原作のテーマよりも、近未来を舞台に現代社会にも通じる社会問題を主題としている。

本作品では公安9課自体が主人公といえる観点でストーリーが進んでいく。そのため、劇場版では顔さえ見られなかった課員の活躍も見ることができる。

監督には押井塾出身の神山健治。アニメーション製作は映画版同様、Production I.G。音楽には菅野よう子。そして原作者である士郎正宗プロットを書き起こし、タチコマのデザインを行っている。

本作品は全26話で、基本的に1話完結方式だが、「笑い男事件」と呼ばれる劇場型犯罪を中心にした話があり、一話完結の話を『a stand alone episode』、「笑い男事件」関連の話を『complex episodes』と分け、その話がどちらに分けられるのかは各話のサブタイトル画面の背景色で判別できるようになっている(1話完結は緑、笑い男関連は青という具合)。

本作は結果として士郎版とも押井版とも違うテイストを獲得するに至ったが、概ね好評を得て、以降シリーズ化されている。2004年には第2シリーズ『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』が製作、2006年にはシリーズ第3弾『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』が製作された。

2005年には「笑い男事件」を描いたエピソードを160分にまとめた『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』が製作され、DVDでリリースされた。本作と続編である『S.A.C. 2nd GIG』のDVD/ビデオ累計出荷本数は、合わせて150万枚/本に及ぶ[1]

登場人物

攻殻機動隊 S.A.C.シリーズの登場人物」を参照

用語

電脳硬化症
の「電脳化」によって脳細胞が硬化する病気。結核ガンエイズなどと並び、21世紀の不治の病とされている。
確率は低いが電脳化を施した者なら誰でも罹患の可能性がある原因不明の病で、発症すると電脳化を施した部分が徐々に硬化していき、最終的には脳死に至る。マイクロマシン療法や村井ワクチンにより進行を抑制することができる。
村井ワクチン
電脳硬化症に効果があるとされるワクチン。医学博士の村井千歳により、サルの結核菌抗体から偶然発見された抗腫瘍抑制剤。
マイクロマシン療法などによる電脳硬化症の治療は当時開発途上で、その効果は不明であったものの国に認可され、実利をあげていた。そのため、マイクロマシン療法を否定されては困る者たちや、村井博士の功績に嫉妬する医師などの陰謀により、村井ワクチンは国からの認可が見送られた。しかし、その効果は確かなものであり、2021年4月に、特定指定者有償実験薬として認可され(表向きの発表はない)、有名人や権力者たちが秘密裏に接種していた事実がある。この事柄については、厚生省が所持していた「村井ワクチン接種者リスト」に記載。ワクチンを不認可にした張本人である今来栖尚本人もワクチンを接種していたことが、第20話「消された薬 / RE-VIEW」で明らかとなっている。
村井ワクチンにまつわる厚生省のスキャンダルは、本作の主要な題材である「笑い男事件」の背景になっている。主に作品中の第20話「消された薬 / RE-VIEW」、第21話「置き去りの軌跡 / ERASER」で語られる。
村井ワクチンを巡るエピソードは、昭和40-50年代にガンの特効薬として注目を集めた丸山ワクチンをモデルにしている。
笑い男事件
アーネスト瀬良野誘拐とウィルスプログラムばら撒きによるマイクロマシンメーカー脅迫を発端とするサイバーテロ。アオイと呼ばれる青年が主犯とされている。
スタンド・アローン・コンプレックス
「笑い男事件」における一連の社会現象に対して、草薙素子が名付けた造語。作中における電脳技術という新たな情報ネットワークにより、独立した個人が、結果的に集団的総意に基づく行動を見せる社会現象を言う。孤立した個人(スタンドアローン)でありながらも全体として集団的な行動(コンプレックス)をとることからこう呼ばれる。これは個人が電脳を介してネットを通じ不特定多数と情報を共有することにより、無意識下で意識が並列化されながらゆるやかな全体の総意を形成し、またその全体の総意が個人を規定するために発生するという、高度ネットワーク社会が舞台であるが故に起こり得る現象である。
時にはある事件において実質的な真犯人が存在しない状態が、全体の総意において架空の犯人像を生み出し、その架空の犯人像の模倣者(模倣犯)がその総意を強化・達成するような行動を見せるという独特の社会現象が起こる。
作中では、電脳から直接的に無線ネットワークを介して瞬時に情報交換をすることが可能となっており、特定の個人(笑い男やクゼなど)が見聞きし知り得た情報でも、それを公開することで、瞬時にあらゆる人がその情報を共有出来るようになっている。その結果、知識の程度や思想の傾向が同水準である人間達による集合体が形成される。これがオリジナル(先導者)を喪失した個人(孤立した個)の集合体であるが、『2nd GIG』ではハブ電脳[1]を獲得してより組織化するに至る。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


スタッフ

主題歌

オープニングテーマ

「inner universe」
作詞 - Origa、Shanti Snyder / 作曲、編曲 - 菅野よう子 / 歌 - Origa
「GET9」
作詞 - Tim Jensen / 作曲、編曲 - 菅野よう子 / 歌 - jillmax
地上波放送時

エンディングテーマ

「lithium flower」
作詞 - Tim Jensen / 作曲、編曲 - 菅野よう子 / 歌 - Scott Matthew
「I do」
作曲、編曲 - 菅野よう子 / 歌、作詞 - Ilaria Graziano
地上波放送時

放映リスト

話数サブタイトル英題脚本絵コンテ演出作画監督
1公安9課SECTION-9神山健治河野利幸後藤隆幸
2暴走の証明TESTATION藤咲淳一河野利幸浅野恭司
3ささやかな反乱ANDROID AND I櫻井圭記吉原正行植村淳
4視覚素子は笑うINTERCEPTER菅正太郎神山健治山本秀世山口賢一
後藤隆幸
玄馬宣彦
5マネキドリは謡うDECOY藤咲淳一中村隆太郎須賀重行
6模倣者は踊るMEME橘正紀後藤隆幸
7偶像崇拝IDOLATER若林厚史佐藤雅弘
8恵まれし者たちMISSING HEARTS櫻井圭記川崎逸朗布施木一喜新野量太
9ネットの闇に棲む男CHAT! CHAT! CHAT!佐藤大神山健治橘正紀浅野恭司
10密林航路にうってつけの日JUNGLE CRUISE松本淳前田明寿
11亜成虫の森でPORTRAITZ櫻井圭記河野利幸後藤隆幸
12タチコマの家出 映画監督の夢ESCAPE FROM吉原正行海谷敏久
樋口香里
13≠テロリストNOT EQUAL菅正太郎布施木一喜後藤隆幸
14全自動資本主義¥€$神山健治山本秀世丸山宏一
15機械たちの時間MACHINES DESIRANTES櫻井圭記竹下健一新野量太
16心の隙間Ag2O寺戸信寿神山健治橘正紀
17未完成ラブロマンスの真相ANGELS' SHARE櫻井圭記小倉陳利下司泰弘中村悟
18暗殺の二重奏LOST HERITAGE藤咲淳一吉原正行丸山宏一
19偽装網に抱かれてCAPTIVATED菅正太郎安藤真裕大原実木崎文智
20消された薬RE-VIEW佐藤大松本淳河野利幸浅野恭司
21置き去りの軌跡ERASER河野利幸竹下健一新野量太
22疑獄SCANDAL藤咲淳一橘正紀村田俊治
23善悪の彼岸EQUINOX松本淳中村悟
24孤城落日ANNIHILATION櫻井圭記橘正紀下司泰弘浅野恭司
25硝煙弾雨BARRAGE布施木一喜後藤隆幸
26公安9課、再びSTAND ALONE COMPLEX佐藤大河野利幸村田俊治

放送局

放送局放送日時放送期間備考
パーフェクト・チョイスPPVで1ヶ月間各2話放映2002年10月01日 - 2003年11月30日有料放送
日本テレビ系列毎週火曜 25:23 - 25:532004年01月06日 - 2004年06月08日深夜4月より25:10 - 25:40
福岡放送毎週月曜 25:28 - 25:582004年01月12日 - 2004年06月14日深夜6日遅れ
中京テレビ毎週木曜 26:28 - 26:582004年01月15日 - 2004年06月17日深夜9日遅れ
よみうりテレビ毎週月曜 26:18 - 26:482004年01月19日 - 2004年06月21日深夜13日遅れ
長崎国際テレビ毎週月曜 25:23 - 25:532004年01月19日 - 2004年06月28日深夜13日遅れ
ミヤギテレビ毎週火曜 25:23 - 25:532004年01月20日 - 2004年06月22日深夜14日遅れ
福島中央テレビ毎週金曜 25:28 - 25:582004年01月30日 - 2004年07月23日深夜24日遅れ
札幌テレビ毎週月曜 25:15 - 25:452004年04月09日 - 2005年09月24日深夜3ヶ月遅れ
山梨放送毎週火曜 25:40 - 26:102004年04月12日 - 2005年09月27日深夜3ヶ月遅れ
西日本放送毎週水曜 25:50 - 26:202004年07月07日 - 2004年12月15日深夜8ヶ月遅れ
日本テレビ(日テレ) 火曜25:23枠
前番組番組名次番組
-
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
  • 2002年 パーフェクト・チョイスで国内初放映。
  • 2004年 日本テレビ系列数局で地上波放映。その際、内容的に地上波では放送できないと判断された3話分は未放送となったが、ストーリー展開において必要な話までカットされたため、ファンからの批判もある。
  • 2006年 アニマックスで放映。
  • 2007年3月26日、NHK BS2の特番「『精霊の守り人』徹底研究」の中で、第2話が放送された。『精霊の守り人』シリーズは神山監督の「S.A.C」シリーズの次の作品である。

サウンドトラック

詳細は「攻殻機動隊 S.A.C.シリーズのサウンドトラック#攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX O.S.T.」を参照

小説作品

  • 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路 - ISBN 4-19-905145-7
  • 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 凍える機械 - 時代設定は攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGISBN 4-19-905147-3
  • 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺 - ISBN 4-19-905149-X

コミック版

衣谷遊によるコミック版が連載中。第1部を週刊ヤングマガジン2010年第2号より2010年第14号まで連載し、第2部からは姉妹誌月刊ヤングマガジンへ移行し、2010年4月14日号より継続。

既刊一覧

  1. 2010年4月6日発売 ISBN 978-4-06-375893-1

脚注

  1. ^ 先導者や英雄が公開し、集合体からのアクセスを集約する機能を有する電脳。

関連項目

外部リンク


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