ホンダ・CR-V
関連キーワードで検索
関連キーワードで検索
ホンダ・CR-V(シーアール-ブイ)は、本田技研工業で生産されているクロスオーバーSUVである。
目次 |
概要
初代・2代目はシビックのプラットフォームを基に開発されたが、3代目からは北米専用車種アキュラ・RDXと共通の専用新プラットホームを使用し18インチタイヤの装着を前提にした最適設計を行った結果、アコードと並ぶ動力性能を手にしたと言われる。いわゆる乗用車ベースのエンジン横置きSUVである。尚、全モデルで共通して全幅が1,700mm以上あるため3ナンバーボディとなる。
歴史
初代(1995-2001年 RD1/2型)
| ホンダ・CR-V(初代) RD1/2型 | |
|---|---|
前期型 | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
| エンジン | 前期(1995年-1997年) B20B型:2.0L 直4 130PS 中期(1997年-1998年) B20B型:2.0L 直4 145PS (AT車は130PS) 後期(1998年-2001年) B20B型:2.0L 直4 150PS |
| 変速機 | 4速AT / 5速MT |
| 駆動方式 | 4WD / FF |
| サスペンション | 前:ダブルウィッシュボーン 後:ダブルウィッシュボーン |
| 全長 | 4,385 - 4,490mm |
| 全幅 | 1,750mm |
| 全高 | 1,675 - 1,710mm |
| ホイールベース | 2,620mm |
| 車両重量 | 1,340 - 1,430kg |
| -自動車のスペック表- | |
1995年10月9日にオデッセイに続くクリエイティブ・ムーバーシリーズの第2弾として登場した。SUVらしくコラムシフト(AT車)となっており、ウォークスルーも可能であるなど、居住性を重視したモデルであった。さらに、無骨なクロスカントリーカーとは異なる都会的でスタイリッシュなエクステリアデザインや、その居住性、そして何よりも低廉な価格が評価され、好セールスを記録した。
乗用車としては非常に珍しいステッキ式パーキングブレーキを採用しているが、MT車はフロアシフトのため、ウォークスルーに適しているのはAT車のみである。
エンジンはB20B型 DOHC 2.0L(130PS)のみを搭載しており、動力性能は十分であったが、FFベースのスタンバイ4WDであるリアルタイム4WD(デュアルポンプ式)を採用していた為、後輪への駆動力伝達がリニアではなく(緩慢かつ唐突)、オフロードでの走行性能は酷評を受けた。しかし、CR-Vを始めとしたクロスオーバーSUVは基本的にシティユースが多く、また余程のオフロードでないかぎり、日常生活圏での走破性は駆動方式よりむしろロードクリアランス(最低地上高)が重視されるため、実際のところ同クラス他社SUVに劣ることなく、オールラウンドに使用された。
1997年10月のマイナーチェンジで、ABS/エアバッグの標準設定、AT制御の改良、デュアルポンプの改良、MT車の設定(145PS)等が行なわれた。当初は日本国内専用車として開発され、左ハンドル車は生産する予定がなかったが、北米ディーラーの要望で後に世界各国に輸出され好評を得た。AT車は「スマートスケープ」、MT車は「アクティブスケープ」と呼ばれるようになった。
1998年12月のマイナーチェンジで、従来モデルでは背面に背負っていたスペアタイヤを床下に吊り下げたボディを纏った新グレード「フルマーク」を新設した。またそれにあわせて従来のモデルを「パフォーマ」とネーミングした。動力面ではMT車/AT車共に150PSに改良、VSA(ビークルスタビリティアシスト)装着車を設定、衝突安全性能の向上策を実施。また、FF車も設定した。
2代目(2001-2006年 RD4/5/7型)
| ホンダ・CR-V(2代目) RD4/5/7型 | |
|---|---|
前期型(アジア仕様) | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
| エンジン | 前期(2001年-2004年) K20A型:2.0L 直4 158PS 後期(2004年-2006年) K24A型:2.4L 直4 160PS N22A型:2.2L 直4 i-CTDi |
| 変速機 | 4速AT / 5速AT / 5速MT |
| 駆動方式 | 4WD / FF |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン |
| 全長 | 4,360 - 4,540mm |
| 全幅 | 1,780 - 1,785mm |
| 全高 | 1,710mm |
| ホイールベース | 2,620mm |
| 車両重量 | 1,410 - 1,520kg |
| -自動車のスペック表- | |
エンジンはK20A型 DOHC i-VTEC 2.0L(158PS)が搭載され、初代で酷評を受けた4WDシステムも大幅に進化し、ミドルクラスSUVとして十分な性能となった。トランスミッションは4速ATと5速MT。
室内居住空間を重視したのは初代モデルと同様である。またエクステリアデザインもキープコンセプトながら、さらに都会向けにリファインされたものの、樹脂パーツも多用するなどアウトドアライフを連想させるデザインとなっている。インテリアでは、初代の特徴であった、広く開放的な室内はそのままに、インパネと一体型の個性的なパーキングブレーキレバーや、メーター横に伸びたシフトレバー、大型のドアポケット、ペットボトル飲料の保冷・保温が出来る「インパネ・マルチボックス」など、SUVのワイルドさとミニバンの使い勝手が融合した特徴的なインテリアであった。タイヤは北米からの要請で、ランニングコストを抑える目的で他のSUVよりも小さめのものになっている。
しかし、セールス面では国内でのSUVブームの沈静化や、従来のプリモ・ベルノ店併売からベルノ店の専売になった事もあり、初代モデル程の数字は記録できなかった。反面、北米・欧州・アジアでの評価が非常に高く、アコード、シビックに続く全ホンダ車中第3位の販売台数を誇り、世界的にはヒットした成功作といえる。この辺りはライバルのトヨタ・RAV4、その後の日産・エクストレイルにも共通する。
2004年9月22日に行われたマイナーチェンジでは既存のK20A型を廃止し、当初から北米仕様に設定されていた、アコードやオデッセイ、エレメントに搭載されているK24A型 DOHC i-VTEC 2.4L(160PS)が全車に採用され、トランスミッションもすべて5速ATとなった。なお、欧州仕様ではAT比率が非常に低いためMT車が継続販売され、N22A型 i-CTDi 2.2L 直噴ディーゼルターボエンジンが追加された。
英国スウィンドン工場で生産されているCR-Vは北米に輸出され、現地の会社でないにも関わらず対米輸出台数が1位となるなど、大きな人気を誇った。上海モーターショーに、デザインの酷似した中国製自動車が出展され、物議を醸した。
3代目(2006年- RE3/4型)
| ホンダ・CR-V(3代目) RE3/4型 | |
|---|---|
日本仕様 リア 車内 | |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
| エンジン | K24A型:2.4L 直4 170PS |
| 変速機 | 5速AT |
| 駆動方式 | 4WD / FF |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン |
| 全長 | 4,520mm |
| 全幅 | 1,820mm |
| 全高 | 1,690 - 1,710mm |
| ホイールベース | 2,620mm |
| 車両重量 | 1,480 - 1,580kg |
| -自動車のスペック表- | |
日本では2006年10月12日発表、13日に発売。(北米は2006年9月・欧州は2007年1月発売)従来の角ばった箱型ボディから一転、欧州車高級SUVの雰囲気のようなプレミアム感を演出し、全体的に丸みを帯びたアール・デコ調のグラマラスなボディを纏うこととなった。今回から北米にて販売されているアキュラ・RDXと共通の専用プラットフォームとし、ボディサイズはさらに拡大され、全幅は1,820mmとなった。この事で車格も1ランクアップし、初代トヨタ・ハリアーに近いサイズとなり、日本市場で今までライバルとされたトヨタ・RAV4より装備・質感・価格帯は大幅に上回った。当初のコンパクトSUVからミディアムサイズSUVとなったが、これはSUVブームが沈静した日本市場よりも販売台数が多い北米市場からの大型化の要請、及び、欧州・アジア市場からのプレミアムSUV化への要請を意識した為である。日本市場におけるこれまでの初代・2代目の車格ポジションは2007年2月発売されたクロスロードが事実上の受け皿となった。
エクステリアデザインは、フロントマスクは同社のステップワゴンなどと共通のデザインモチーフが採用され、サイドウインドウの扇形のラインは初代ストリームを彷彿とさせるクーペ的フォルムとなっている。また、初代・2代目と背面に背負っていたスペアタイヤを全タイプ床下収納となりテールゲートも横開き式から跳ね上げ式に改められた。また、見た目の高級感を重要視する日本市場の上位グレードには、バンパー下部及びボディサイドシルのプロテクター部分をメタリックグレーの塗装を施してさらなる高級感を演出し、4WD廉価グレード「X」及び北米・欧州・アジア他仕様では「バンパーはバンパーらしく」との声から、同部分が黒色の原着となる。
インテリアもワイルドで機能性重視の初代・2代目から、プレミアム重視のインテリアとなり全体的にシンプルなデザインであるが上質な雰囲気を醸し出している。初代・2代目に設定されていた折りたたみ式センターテーブルが廃され、代わりに大型センターコンソールが装着された事で前後ウォークスルーが不可能になった。さらに、左右独立エアコンやステアリングテレスコピック機能、イモビライザーなどを全グレードに標準装備、運転席・助手席パワーシートと運転席にはシュクラ製の電動ランバーサポートを一部標準装備するなど、高級セダン車並の装備が特徴で、4WD廉価グレード「X」を除きヒーター付き本革シート(黒またはベージュ)もオプションで選択可能である。
動力性能面では、エンジンが2代目モデル(後期型)のK24A型のままの据え置きだが、170PSにチューンアップされ、ドライブ・バイ・ワイヤを採用した。4WDシステムも、デュアルポンプのクラッチ容量UPとワンウェイカムユニットの追加により、伝達駆動力とレスポンスUPを計り、全体的な底上げが施された一方、エアロダイナミクスを良化するためボディ底部にアンダーカバーを配するなど新しい取り組みもある。走りの性能は、基本ベースとなっているアコードを模範とし、特に日本・欧州市場からの要請であった「SUVにしてはタイヤが小さい」の声に応える為、18インチタイヤが標準装着できるシャシーとなって全体的な動力性能が大幅に向上した。
安全装備は、全グレードにVSAを標準装備した他、18インチタイヤや最上位グレード「ZXi」(4WD)「ZLi」(FF)にはAFS・CMBS・IHCC・サイドカーテンエアバッグシステム・オートワイパー・オートライト・スマートキーなどを標準装備し、ホンダの上級セダン車種以上に充実した内容となった。
2007年9月20日に初のマイナーチェンジが行なわれ、新グレード「ZX<HDD navi>」(4WD)「ZL<HDD navi>」(FF)が登場した。同時に「ZXi」(4WD)「ZLi」(FF)に、木目調パネルを採用し、新色のロイヤルブルー・パールが追加された。絶色カラーは、ボレゴベージュ・メタリックとブラックアメジスト・パール。
2008年2月21日に特別仕様車「ZX<exclusive>」(4WD)「ZL<exclusive>」(FF)を発売。アルカンターラ インテリア・木目調パネル・HDD NAVIを標準装備。 ボディカラーは4色のみ設定、プレミアムホワイトパール・ウィスラーシルバーメタリック・ナイトホークブラックパール・ポリッシュドメタルメタリック(専用色)
2008年8月28日にマイナーチェンジが行われた。新グレード「ZX〈アルカンターラスタイル〉、ZX〈レザースタイル〉、ZL〈アルカンターラスタイル〉、ZL〈レザースタイル〉が登場した。ボディーカラーは、ポリッシュドメタルメタリックとクリスタルブラック・パールが設定された。シルバーに至っては,アラバスターシルバーメタリックを採用した。
2009年9月17日、3回目のマイナーチェンジ。スマートなデザインのフロント周りとなり、アルミホイールは新デザインとなった。内装は前席アームレストの長さと幅を広くし、角度調節機能を追加、シート表皮やドアグリップなど変更された。ボディには遮音材等を導入し静粛性を向上。「Honda HDD インターナビシステム」は改良を行い、「HDDナビ アルカンターラスタイル」・「HDDナビ レザースタイル」・「ZXi」・「ZLi」は「Honda HDD インターナビシステム」を標準装備した。
- 日本仕様はサイドアンダーミラーをプリズム反射を用いて、左側ドアミラーと一体化させたプリズムアンダーミラーを初採用、ドアミラーウインカーも標準化された。プリズムアンダーミラーは、デザイン上で最大の障害となる左前面の補助ミラーを廃止する為のアイデアである。
- 日本仕様の上級グレードはドアグリップと下部グリルのスリット部分がメッキ塗装を施している。(他の地域向けはドアグリップがボディ同色か黒色・スリット部分がグレードによってメッキ塗装されているか黒色になっている。)
- 欧州仕様にはR20A型 SOHC i-VTEC 2.0LやN22A型の設定もあり、多様なエンジンを搭載している他、エアウェイブなどに採用されている、スカイルーフ仕様が上級グレードで設定されている。
- 日本・北米他の仕様ではサイドブレーキが足踏み式で、欧州仕様はMTが設定されている為、ハンドレバータイプとなる。
- 北米市場向けに、米国オハイオ州・イーストリバティ(East Liberty)工場での生産も開始した。
車名の由来
- 「CR-V」の名前は、Comfortable Runabout Vehicle(コンフォータブル・ランアバウト・ビークル) の略に端を発している。
関連項目
外部リンク
- 転送 Template:ホンダ車種年表
カテゴリ: ホンダの車種
