CASSHERN
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| CASSHERN | |
|---|---|
| 監督 | 紀里谷和明 |
| 製作 | 若林利明 |
| 脚本 | 紀里谷和明 菅正太郎 佐藤大 |
| 出演者 | 伊勢谷友介 麻生久美子 唐沢寿明 寺尾聰 樋口可南子 |
| 音楽 | 鷺巣詩郎 |
| 主題歌 | 宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」 |
| 撮影監督 | 紀里谷和明 |
| 撮影 | 紀里谷和明 森下彰三 |
| 編集 | 紀里谷和明 |
| 配給 | 松竹 |
| 公開 | |
| 上映時間 | 141分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 日本語 |
| 製作費 | 6億円 |
| 興行収入 | 15.3億円 |
| IMDb | |
『CASSHERN』(キャシャーン)は2004年の日本映画、4月24日、全国公開。1973年-1974年放送の、タツノコプロによるテレビアニメ『新造人間キャシャーン』の実写映画化作品である。
目次 |
概要
映像作家・紀里谷和明の監督デビュー作で、主題歌は妻(当時)の宇多田ヒカルが担当して話題になった。また、豪華なキャスト陣も注目された。「キャシャーン」の名を使ってはいるものの、一部の固有名詞・デザインを除き、内容自体はアニメ版とはかなり違った、別解釈の作品となっている。凝ったCGの映像は、暗く猥雑な未来のアジアを表している。ストーリーもアニメ版と異なり、暗いヒーロー像が描かれるなど、厭世的な要素が多い。監督曰く「見た後に、その人が何かを考える作品」だという。ドリームワークスによる全米公開が決定されたが、2007年10月16日、DVDプレミアとして上映された。この時、作品がハリウッドの関係者の目に止まり、紀里谷はハリウッドのエージェンシーと契約を果たした。また、アジア、ヨーロッパ各国でも公開、さらにVHS、DVDが発売されている。
2006年2月12日、日曜洋画劇場にてテレビバージョンが放送された。放送時間の都合か劇中ラスト数分にエンディング曲が被り、登場人物たちのセリフが全く聴き取れなくなってしまった。
紀里谷監督は元々写真家だったため、演出部とのコミュニケーションをとることが出来ず、それが原因で助監督が何度も交代する事態に[要出典]。通常の映画では助監督は2人~4人だが、本作では6、7がクレジットされている。この作品は俳優・三橋達也(バラシンの父、老医師)の遺作となった。
あらすじ
大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合の両陣営による長く続いた戦争により疲弊した世界。年老いた権力者により、対テロ戦争という大義名分のもと変わる事なく戦争が続いていた。 そんな折、東博士は新造細胞の理論を発表し、研究の継続・援助を提案する。どこからも相手にされない博士だが、1人だけ声をかけてきた者がいた。軍部との太いパイプを持つ貿易会社・日興ハイラル社員の内藤である。彼が言うには既に研究所まで作られ、後は博士が来るだけとの事だった。研究の軍事利用に転用されることを危惧したが、病気の妻を救う必要もあり、東博士は彼の提案を受け入れた。
研究に没頭し、何も省みない東博士。息子の鉄也はそんな姿に反発し、戦争に出陣する事を決意する。博士は鉄也に戦争の事を何も分かっていないと諭すが、鉄也にはそれすら逃げの言葉にしか聞こえなかった。兵士として戦争に参加し、次第に戦争の狂気に振り回されていく鉄也。そしてある日、鉄也は上官の命令で「第七管区」を襲撃し、無抵抗の住民達を撃ち殺す。凄まじい罪の意識が鉄也の心に宿り、そしてそれがこれから起こる全ての始まりとなる。
一年後。 新造細胞の研究は遅々として進んでいなかった。そんな折、東博士の下に、鉄也の戦死が報される。悲しみにくれる家族が研究所に集まる中、運ばれてくる鉄也の遺体。 その時、研究所に異形の稲妻が落ち、新造細胞の研究用プールにおいて、新たな反応が起こり始めた。
研究用プールには、死体のパーツが無数に放り込まれてあった。 新造細胞は、理論上単独で人体器官を作り上げると謳われていたが、結局不可能だった。しかし、稲妻により死体パーツと新造細胞が反応して、得体の知れないヒトのようなものが次々と出来上がり、活動を開始した。 それこそ彼らの求めた「新造人間」であったにも関わらず、恐れ退いた内藤の命令により虐殺される。そこから生き残った「サグレー」「バラシン」「アクボーン」そして「ブラインキング・ボス」の4人により、全人類の抹殺計画が始まった。
無数のロボットで人類を絶滅させようとする新造人間。東博士によって新造人間として蘇生させられ、驚異的な戦闘力を身につけた鉄也(キャシャーン)は新造人間とロボットに立ち向かう。
キャスト
- 伊勢谷友介:東鉄也/キャシャーン(元兵士、新造人間)
- 麻生久美子:上月ルナ
- 寺尾聰:東博士
- 樋口可南子:東ミドリ
- 小日向文世:上月博士
- 宮迫博之:アクボーン(新造人間)
- 佐田真由美:サグレー(新造人間)
- 要潤:バラシン(新造人間)
- 西島秀俊:上条ミキオ/上条中佐
- 及川光博:内藤薫(日興ハイラル社員)
- 森口瑤子
- 鶴田真由
- 寺島進:坂本(東鉄也の従軍時代の上官)
- 玉山鉄二:関口(東鉄也の従軍時代の戦友)
- りょう:池上さん(東ミドリの助手)
- 大滝秀治:上条又一郎/上条将軍(上条中佐の父)
- 三橋達也(特別出演):老医師
- 唐沢寿明:ブライキング・ボス(新造人間)
- HISASHI&TAKURO(GLAY)(エキストラとして特別出演):虐殺される民間人
- 納谷悟朗: OPナレーション
スタッフ
- プロデュース:宮島秀司 / 小澤俊晴
- プロデューサー:若林利明
- 監督:紀里谷和明
- 原作:吉田竜夫/タツノコプロ『新造人間キャシャーン』
- 脚本:紀里谷和明 / 菅正太郎 / 佐藤大
- 美術:林田裕至
- 撮影監督:紀里谷和明
- 撮影:紀里谷和明 森下彰三
- 照明:渡部嘉
- 録音:矢野正人
- 衣装:北村道子
- 装飾:赤塚佳仁
- 音響効果:柴崎憲治
- ヘアメイクデザイン:稲垣亮弐
- アクション監督:諸鍛冶裕太
- バトルシーンコンテ:樋口真嗣
- コンセプチュアルデザイン:木村俊幸 / 庄野晴彦 / D.K / 林田裕至
- VFXスーパーバイザー:木村俊幸
- CG監督:野崎宏二
- CGスーパーバイザー:庄野晴彦
- プロダクションデザイナー:林田裕至
- 助監督:野間詳令
- 制作担当:武石宏登
- ラインプロデューサー:椋樹弘尚
- アソシエイトプロデューサー:野地千秋 / 田中誠 / 姉川佳弘
- 音楽プロデューサー:高石真美
- 音楽:鷺巣詩郎
- テーマソング:宇多田ヒカル「誰かの願いが叶うころ」
- 挿入歌
- 椎名林檎「茎(ステム)」
- MONDO GROSSO「LIKE NO ONE'S LOOKING」
- HYDE「MASQUERADE」
- TOWA TEI「ORIGINAL HUMAN」
- ACIDMAN「水写」
- SS:ST(Shiro SAGISU & Satoshi TOMIIE「Pluriel」
- 鬼束ちひろ「BORDERLINE」
- THE BACK HORN「レクイエム」
- GLAY「無限のdéjà vuから~Peaceful Session~」
- 製作:CASSHERNパートナーズ(松竹、プログレッシブピクチャーズ、エレクトリク・ゴースト、衛星劇場、テレビ朝日、朝日放送、タカラトミー、伊藤忠商事、TOKYO FM、イーンソリューションズ、菱和ライフクリエイト、ビッグショット)
キャッチコピー
- キャシャーンがやらねば誰がやる - これは原作のオープニングナレーションに使用された台詞であり、その後マッドハウスに製作された「キャシャーン Sins」でキャシャーン自身(古谷徹)がCMにて言っている。
- この地に生まれた、愛する人々に捧ぐ。
評価
旧アニメ版のように『サイボーグヒーローが悪役ロボットを次々と破壊する痛快さ』は作品のほんの一部であり、むしろ全編は暗いペシミズムで覆われ、「人間への憎悪と復讐心」に満ちた新造人間の姿と、彼等を生み出す事になった世界の退廃した時代背景を描くことに重点が置かれた。また、旧アニメ版ではブライキング・ボスやバラシンなどがロボットであったが、本作では新造人間という少数民族として描かれている。 本作における荒廃した世界観は再びアニメ化された「キャシャーン Sins」に受け継がれることとなる。
公開期のマスコミ評価は押しなべて劣悪だった。特に2005年1月の日本映画のワーストを評価する週刊文春主催の「文春きいちご賞」では『デビルマン』に次ぐワースト2位を受賞した。特に監督の身内が主題歌を担当した事について、「宇多田ヒカルの新曲のプロモーション映像だ」などと辛辣なコメントで評された。主に、原作と大幅に異なる世界観や、アクションシーンが強調された予告編と本編のギャップなどが批判の対象となった。監督の紀里谷自身も、2009年の「SPA! 5/5・12合併号」のインタビューで「出資者に出資額を130%にして返したんです。なのに世の中的には『コケた』ってことに。」と語っており、興行的な成功にも関わらず世間の評価が低いことを指摘した。
以上のように否定的な評価も多かったが、製作費6億円に対して興行収入は約15億3000万円を記録し、まずまずの成功をおさめた。
2006年2月のテレビ放送以降、原作アニメを知らない層からスチームパンクを扱うB級SF映画として、あるいは少年少女の共感を呼ぶセカイ系作品として高い評価を受けた。
受賞
- 2004年度文春きいちご賞二位
公式アルバム
公式アルバムに入っている楽曲のうち、ディスク1の一部楽曲は、「歌が邪魔」ということで歌のみを割いたBGMで作中で流れている。特に解かりやすいものの例にキャシャーンとロボット達の戦闘で流れる『レクイエム』には一切声が入っていない。
『OUR LAST DAY-CASSHERN OFFICIAL ALBUM-』(2004年4月23日)
ディスク1(挿入歌、主題歌)
- 『茎(ステム)』(椎名林檎)
- 『LIKE NO ONE'S LOOKING』(MONDO GROSSO)「LIVE ON THE NEXT WAVE 1」収録
- 『MASQUERADE』(HYDE)「666」収録
- 『ORIGINAL HUMAN』(TOWA TEI)
- 『水写』(ACIDMAN)
- 『Pluriel』(SS:ST(Shiro SAGISU & Satoshi TOMIIE)
- 『BORDERLINE』(鬼束ちひろ)アルバム「Sugar High」収録
- 『レクイエム』(THE BACK HORN)シングル「夢の花」カップリング
- 『無限のdéjà vuから~Peaceful Session~』(GLAY)「THE FRUSTRATED」収録
- 『誰かの願いが叶うころ』(宇多田ヒカル)
ディスク2 (BGMのみ)
- 荒廃
- 暗影
- 胎動
- 眩暈
- 神意
- 軌道
- 復活
- 足音
- 祈り
- 幻影
- THE LAST DAY(隠しトラック、ED)
外部リンク
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