恒真式

恒真式(こうしんしき、tautology)とは論理学の用語で、「aならば aである(a → a)」「aである、または、aでない(a ∨ ¬a)」のように、変項aの真理値にかかわらず常にとなる。Ludwig Wittgenstein (ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン)によると、これは決して命題ではない。命題とは真か偽のどちらかになり得る、幾つかの事実による論理的な現実の像のつらなりであるからである。恒真式が命題と呼ばれるのであれば、常に恒真式のみで命題群はつくられ得るはずである。もしも、恒真式のみで命題群を提示する時があるとしたら、諸命題そのものの存在は消えうせる。よって、恒真式はまさに現実そのものである。命題とは現実の写像、幾何学的投影に過ぎない。恒真式は現実の投影という過程を抜きにする。故に、それは命題になれないのである。 (Tractatus Logico-Philosophicus translated by C.K. Ogden 参照)付け加えれば、命題に本質はない。故に恒真式を導いてしまう者の感覚は決して間違いではない。そこに命題の難しさがあるのである。 トートロジーとも呼ばれる。

関連項目

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