オリオン座

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オリオン座
Orion
Orion
略符Ori
属格Orionis
発音/ɒˈraj.ən/
象徴Orion
赤経5
赤緯+5
正中1月25日21時
広さ594平方度 (26位)
主要恒星数7
バイエル/
フラムスティード
恒星数
81
惑星持ち恒星数2
3等以上の恒星数8
近傍恒星数2
最も明るい星リゲル (β Orionis) (0.12m)
最も近い星GJ 3379 (17.1光年)
メシエ天体3
流星群Orionids
Chi Orionids
隣接する星座ふたご座
おうし座
エリダヌス座
うさぎ座
いっかくじゅう座
観測可能地域は+85°と−75°の間
21:00(午後9時)に最も良く見えるのは1月の間
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撮影者:マウザー・ウィリアムズ

オリオン座(Orion)は天の赤道上にあり、おうし座にある星座。中央に三つ星が並んでいるのが目印。トレミーの48星座のうちの1つ。大きく、明るい星が多い(1等星以上の星はリゲルベテルギウスの2つ)ため、特に有名な星座のうちの1つである。しばしば文学作品などにも登場する。この星座は冬の星めぐりをするときには、欠かせない星座である。

冬の星座であるが、の夜明け頃にも見ることができる。

目次

主な特徴

オリオン座には、明るい星や、有名な星雲星団が多くある。主な星は次のとおり。

ヘカーHeka、λ Orionis)はオリオンの頭である。ベテルギウスBetelgeuse、α Orionis)はその右肩にあり、赤色超巨星である。その大きさはベテルギウスを現在の太陽の位置に持ってきたとき、木星の軌道を飲み込む程である。固有名は、アラビア語のIbt al Jauzahが翻訳の過程で綴りが変わったもので、アラビア語の意味ではシャウザーの脇の下という意味である。シャウザーはアラビア語で白い帯をした羊だという。ベテルギウスは周期2110日で変光するSRC型の脈動変光星である。ベテルギウスは冬の大三角を形成する星の1つである。

リゲル、ベテルギウスには和名が存在する。それぞれの和名については(リゲル#和名ベテルギウス#和名の項を参照)。

γ星のベラトリックスBellatrix)、「女戦士」の名を持つ星は、オリオンの左肩にある。

ミンタカMintaka、δ Orionis)、アルニラムAlnilam、ε Orionis)、アルニタクAlnitak、ζ Orionis)は、3つ並んだ2等星で、オリオンの帯として知られる。日本では三つ星(みつぼし)と呼ばれる。三つ星だけでも、オリオン座をすぐ見つけることができる。ミンタカは、ほぼ天の赤道上にある星としても知られる。

その他、日本各地にベテルギウスとリゲルをアステリズムとした方言や三つ星などの方言が多数見つかっている。 詳細はオリオン座に関連する方言参考。

サイフSaiph、κ Orionis)はオリオンの右の膝にある。リゲルRigel、β Orionis)はオリオンの左の膝の上にあり、非常に明るい大きな青白い星である。

オリオン座の西端に位置するタビトTabit、π3 Orionis)と北端に輝くχ1 Orionis太陽によく似た黄色主系列星で、遠い星の多いオリオン座ではもとより恒星全体の中でも太陽系に近い星である。

オリオン座の明るい星たちは年齢や物理的特長が非常に似ている。これはオリオン座付近に巨大分子雲が存在し、オリオン座を構成する星々の多くがこの同じ分子雲から生まれたためであると考えられている。散開星団よりは広がっているが同じ年齢と運動を持つこのような星の集団をアソシエーションと呼ぶ。オリオンアソシエーションはその代表的なものである。しかし、ベテルギウス、タビト、χ1 Oriは例外である。

オリオンは他の星を見つける目印にもなる。シリウス(α Canis Majoris)はベルトのラインを南西へ拡張することによって見つかる。アルデバランプロキオンふたご座もオリオン座を基準にして見つけることができる。

主な天体

オリオン大星雲
オリオン大星雲

オリオン大星雲M42(散光星雲/右写真)は、オリオンのベルトの3星の南に位置する有名な星雲である。この星雲は、θ1星、θ2星などとともに、オリオンが腰につけた剣に見立てられ、日本ではθ星、M42、ι星を小三つ星(こみつぼし)と言う。この星雲は大変に有名で、肉眼でも見ることができる。双眼鏡ではこのM42の中に若い星や輝くガスおよび雲を見ることができる。

写真等で有名な馬頭星雲は三つ星の東側にある暗黒星雲である。この付近は写真で撮影するとかなり明るく星雲が写る領域で、左上には暗黒星雲が明るい星雲を隠し、木が燃えるように見えるため、「オリオンの燃える木」と呼ばれ、馬頭星雲はこの斜め右側に位置する。

また、オリオン座全体を取り巻くようにしてバーナードループと呼ばれる大きな円弧状の超新星残骸も存在する。 87とl7y8;ん。 また、散光星雲のM78もこの星座に所属している。実際の天体としては特徴が少なく決して知られているとはいえないが、ウルトラマンの故郷として設定された架空のM78星雲として著名である。

歴史

オリオン座はさまざまな古代文明で特別に認識されていた。古代シュメール人はこの星たちをに見立てた。ベテルギウスの意味は「腋の下」である。シュメール人は「羊の腋の下」のつもりでこの名をつけたと考えられている(ただしこれには異説もある)。この星は古代エジプトでは光の神オシリスの印と考えられていた。

古代中国では、オリオン座は28の占星術の宿(二十八宿)のうちの1つで Shen(參)と名付けられていた。これは明らかに「3」を意味すると考えられ、オリオンの三つ星が名の由来であろう。英語では三つ星を Tristar と呼ぶ。

毛利氏の家紋「一文字三ツ星」
毛利氏の家紋「一文字三ツ星」

日本では、毛利氏家紋である「一文字に三つ星」の三つ星が、このオリオン座の三つ星を表しているといわれている[1]

オリオンの「ベルトおよび」は、古代・近代文学の中で頻繁に引用された。2回の世界大戦の間に結成されたアメリカ陸軍第27歩兵師団に用いられた肩の記章はオリオン座をモチーフにしており、これは初期の師団長ジョン・F・オライアン将軍 (John F. O'Ryan) にちなむものであろう(OrionとO'Ryanをかけたもの)。

神話

ギリシャ神話

巨人オリオン(オリオン座)は海の神ポセイドンの子だった。大変に力のある猟師だったが乱暴で困ったので、大地母神ガイアがさそり(さそり座)を使い、毒針で刺し殺した。その後2名とも天にあげられ星座となった。オリオン座は冬の間、空高いところで威張っているが、さそり座が東の空から上るとこそこそと西の空に沈む。さそりは名高い狩人オリオンを一撃で刺し殺したくらいであるから、天にあがっても監視つきである。さそり座が天上で暴れた場合は、隣にいるケンタウルスのケイロン(いて座)が射殺することになっている。ただしオリオンの死については別の神話(月の女神アルテミスプレイアデスなど)もある。

この神話は、星座の配置が先にでき、神話があとからできたということを意味する可能性もある。

中国の神話

また中国にも、オリオン座(参)とさそり座(商)が天球上でほぼ反対側に位置して同時には上らないことから、不仲や疎遠な人間関係を指して「参商の如し」と言う言葉がある。

日本の神話

日本では三つ星として知られるミンタカ、アルニラム、アルニタクはそれぞれ、表筒男命、中筒男命、底筒男命という住吉三神とされることがある。

その他

オリオンの名は、アッカド語のUruアンナ(天の光)が由来であるという指摘がある。

このオリオンの名は、ホラティウスホメロスの『オデュッセイア』や『イーリアス』、ウェルギリウスの『アエネイス』で言及される。ミルトンの『失楽園』や、テニスンの『ロックスレー・ホール』にも現れる。

しかし、別の説によれば、オリオンはウーロン(古代ギリシアの言語で尿の意)からきているともいわれる

脚注

  1. ^ 山口県の家紋と姓氏

関連項目

ウィキメディア・コモンズ

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