アルファフリー

アルファフリー』とは1302年にイブン・アッティクタカーによって成立した帝王学の著作である。

概要

1262年に生まれたイブン・アッティクタカーはイラクのシーア派指導者であり、本書の題名はモースル総督のアルファフルに捧げたことに由来する。統治者として最も緊要な資質として理性と公正を挙げている。知識によって理性は獲得されるものであり、また公平さを備えている人物ならばイスラム教徒でなくとも望ましい。ただし王者に必要な知識とは専門家と相談することを可能にする程度に学問に親しむことである。全てを知る必要はなく、政治家は博識さを宣伝する必要はない。王者の資質として信仰心も強調されており、人間は過失の上で成り立っているために憎悪や怒りの感情に支配されてはならないように注意しなければならない。王者の徳目には気前よさや約束を守る信義、そして忍耐などもある。ただし王者は臣民の種類を見分けた統治を行わなければならず、上流階級は崇高な人徳と優しい指導、中流階級には飴と鞭、そして下流階級は恐怖と正義の強制により統治しなければならない。

参考文献

  • 池田修・岡本久美子訳『アルファフリー 上下』(平凡社東洋文庫、2004年)
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