スマートフォン

関連キーワードで検索

関連キーワードで検索

FOMA M1000、スマートフォンの例
FOMA M1000、スマートフォンの例
ウィルコムのWS011SH、スマートフォンの例
ウィルコムWS011SH、スマートフォンの例

スマートフォン (Smartphone) は、携帯電話PHS携帯情報端末 (PDA) を融合させた携帯端末

通常の音声通話や携帯電話・PHS単独で使用可能な通信機能だけでなく、本格的なネットワーク機能、PDAが得意とするスケジュール・個人情報の管理など、多種多様な機能を持つ。

目次

概要

端的に表現するなら、「PDA機能が付いた高機能携帯電話」である。 携帯電話・PHS端末を出自とするもの、PDAを出自とするもの、ページャー(ポケットベル)を出自とするものの三つに大きく分けることができる。

日本国内で普及している携帯電話は、その大半にカメラ・電子メール・ブラウザ機能などが搭載されており、十分に高機能である。しかし、ワープロ表計算などのビジネスアプリケーションが無い、搭載OSの技術情報が非公開である、それによってフリーウェア等の開発・導入が困難であるなど、PDAと呼ぶには汎用性・カスタマイズ性が不足している。このことから、日本的な高機能携帯電話はスマートフォンに含めないのが通常である。 とはいえ、Pメールiモード写メールなど、現代の国際的なスマートフォンにつながる重要な要素は日本国内の携帯電話の開発競争から生まれてきたため、日本的な高機能携帯電話を広義のスマートフォンに含める場合もある。海外では、Symbian OSを利用した物、特にSymbian OSとS60の組み合わせをスマートフォンと呼ぶが、日本では、一般には、NTTドコモから多数出ている、Symbian OSとMOAPの組み合わせはスマートフォンとは呼ばないことが多い。2010年冬現在、日本においては、定義が曖昧であるが、ウェブブラウザフルブラウザ1つに統合されている端末がスマートフォンと呼ばれることが多く、スマートフォンに分類されない端末の多くが2種類のウェブブラウザを搭載している。また、境界線が曖昧であるが、プラットフォームやOSがよりオープンな物がスマートフォンと呼ばれる。

販売方法と普及の背景

携帯電話事業者直営専売店家電量販店では、スマートフォンとサービス加入権をセットにして、インセンティブ制度の報奨金を価格値引きに反映させることにより、初期購入価格が無料または安価で買えるというパッケージが販売されている。携帯電話と同様に新製品が安価で購入できる事もあり、スマートフォンの売り上げは増加している。なお、インセンティブを利用したスマートフォン購入費用は携帯電話同様に12ヶ月か24ヶ月の割賦販売である。インセンティブ制度のもと、一部の例外を除き、SIMロックがついて販売されている。

OS

Q2/2009年 スマートフォンOSの市場占有率 (リサーチ会社Canalys). (このデータには2009年6月に登場したPalm WebOSは含まれていない)
Q2/2009年 スマートフォンOSの市場占有率 (リサーチ会社Canalys).[1] (このデータには2009年6月に登場したPalm WebOSは含まれていない)

周波数帯

使用される周波数帯には主に次の4つがある。

3GPPの仕様書(TS 25.101)にて規定されているW-CDMA (FDD)の周波数は以下の通り。

バンド上り (MHz)下り (MHz)間隔 (MHz)帯域幅 (MHz)地域 オペレータ
I21001920 ~ 19802110 ~ 217019060×2NTTドコモ(FOMAサービスエリア) ソフトバンクモバイル (SoftBank 3G) ほか
II19001850 ~ 19101930 ~ 19908060×2AT&TモビリティRogers
III18001710 ~ 17851805 ~ 18809575×2
IV1700/2100 (1721)1710 ~ 17552110 ~ 215540045×2米T-モ バイル
V850824 ~ 849869 ~ 8944525×2AT&TモビリティTelstraRogers ブラジルClaro,Telemig Celular ほか
VI800830 ~ 840875 ~ 8854510×2NTTドコモ(FOMAプラスエリア
VII26002500 ~ 25702620 ~ 269012070×2
VIII900880 ~ 915925 ~ 9604535×2フィンランドElisa、タイAIS、豪Optus,Vodafone、
IX17001749.9 ~ 1784.91844.9 ~ 1879.99535×2イー・モバイル NTTドコモ(FOMA 東名阪地域)
X1700/2100 (1721)1710 ~ 17702110 ~ 217040060×2
XI15001427.9 ~ 1447.91475.9 ~ 1495.94820×2
XII700698 ~ 716728 ~ 7463018×2Lower 700MHz Band A,B,C Block
XIII700777 ~ 787746 ~ 7563110×2Upper 700MHz Band C Block
XIV700788 ~ 798758 ~ 7683010×2Upper 700MHz Band D Block
XIX800830 ~ 845875 ~ 8904515×2
XXI15001447.9 ~ 1462.91495.9 ~ 1510.94815×2

バンドの種類

  • シングルバンド(Single-Band) - 2100MHz
  • デュアルバンド(Dual-Band) - 1900/2100MHz帯
  • トライバンド(Tri-Band) - 850/1900/2100MHz帯
  • クワドバンド(Quad-Band) - 850/900/1900/2100MHz帯

通信規格

通信規格(方式)はおおむね以下のようになっている。

地域1G2G3G
日本TACSHiCAPPDCcdmaOneCDMA2000W-CDMA
韓国cdmaOneCDMA2000、W-CDMA
北米AMPSGSM (850/1900MHz)、cdmaOne、D-AMPS、IDENCDMA2000、W-CDMA
その他TACSGSM (900/1800MHz)、cdmaOne、D-AMPS、 iDENCDMA2000、 W-CDMA

日本の周波数帯域利用状況

日本の携帯電話の周波数帯域利用状況
周波数帯域サービス
800MHz帯NTTドコモ : movaPDC)、FOMAW-CDMAプラスエリアのみ)
au : cdmaOneCDMA 1XCDMA2000 1x)、CDMA 1X WIN(CDMA2000 1x/EV-DO
800MHz帯(新)au : CDMA 1X WIN(CDMA2000 1x/EV-DO、W47TおよびDRAPE(W46T)を含み、2007年以降の一部を除くWIN端 末)
1.5GHz帯NTTドコモ : PDC(movaデュアルバンド、関東・東海シティフォン、 関西シティオ
ソフトバンクモバイル : SoftBank 6-2シリーズ(PDC)
1.7GHz帯イー・モバイル:W-CDMA(HSDPA)
NTTドコモ : FOMA(W-CDMA、東名阪地域のみ、902iS以降の一部 機種)
2GHz帯
FDD:上り1.9/下り2.1)
NTTドコモ : FOMA(W-CDMA、プラスエリア 除く)
au : CDMA 1X(CDMA2000 1x、A5515Kの み)、CDMA 1X WIN(CDMA2000 1x/EV-DO、W02Hを含み、一部を除く2006年以降のWIN端末)
ソフトバンクモバイル : SoftBank 3G(W-CDMA)
オペレータ毎の利用バンド
オペレータバンド
IIIIIIIVVVIVIIVIIIIXXXIXIIXIIIXIVXIXXXI
NTTドコモ(FOMA)全国
FOMAプラスエリア
東名阪地域
ソフトバンク(3G)
イー・モバイル

機能

動向、経緯

国際的にみた「smartphone」は原義としては「賢い電話」であり、日本語に意訳すれば「多機能電話・高付加価値電話」等となる。だが携帯電話に限らず「多機能化」自体は日本人にとっては特に目新しい概念ではなく、後述するように欧米でのスマートフォンの発達と同時期に日本の携帯電話は独自に高機能化を進めていた。そのため日本においてはスマートフォンという概念が極めて見えにくくなっている。

実際に、2007年の全携帯電話におけるスマートフォンの販売台数は、iPhoneBlackBerryなどが人気である北米では約17%であるのに対し、高性能な携帯電話が主流である日本では約2%にとどまっている。[2]

スマートフォンを定義づけるならば、 まず「携帯電話として、音声通話ができること」が挙げられる。次に、「月間カレンダー表示程度ではない、ある程度以上の高度なPIM機能をもっていること」。ここではPIMの基本機能を、試みに「スケジュール管理」「電話番号メモにとどまらないアドレス情報管理」「電子メモ記入」の三つとしてみる。また、音声以外の何らかのメッセージングシステムの端末となっていることも重要な要素である。そして、ユーザーがオペレーティングシステムにアクセスすることができ、ネイティブアプリケーションを自由に選んで導入・利用できるものならば、よりスマートフォン像に近くなる。

3つの出自

上記の要件は、現在スマートフォンと呼ばれるもの、あるいは「スマートフォン的」なるものの出自から逆算できるものである。スマートフォンに分類される電子デバイスは、出自によって大きく3つに分けることができる。

  • 携帯電話出自 – Nokia製のQWERTYフルキーボード内蔵機種に代表される高機能携帯電話など。1996年以降の日本のケータイ(携帯電話/PHS)も含めることができるが、ケータイはスマートフォンであるとは普通捉えられない。
  • PDA出自 ‐ Treoシリーズなど
  • メッセージングデバイス(ポケットベル)出自 ‐ BlackBerryシリーズなど

これらの状況から、特に日本国内においては、2G以降の携帯電話PHSに、1996年のPメールから始まる各キャリアでのショートメッセージ機能搭載を経てのEメール送受信機能搭載、比較的高度なスケジュール管理機能、スチルカメラ機能・ムービー撮影機能が次々と搭載されており、事実上のスマートフォンに近づいていた。

なお、アップルのiPhoneは、電話・インターネット端末・メディアプレーヤ(iPod)を統合した端末に、PDAとしての拡張性を持たせたもので、上記3つの出自のどれにもあてはまらない独自のルーツをもつ。

1996年

DDIポケットPメールを提供開始した1996年、ヨーロッパではNokiaが「Nokia 9000 Communicator」を発表した。これは、閉じた状態では縦長ストレート型携帯電話だが、クラムシェルを開けば640×200ピクセル画面及びQWERTYキーボードが現れるという、「携帯電話+PDA」を一台で実現したデバイスだった。これが、現在につながるスマートフォンの嚆矢であると考えられる。ただし、このとき「スマートフォン」という言葉はまだ存在しなかった。

PDAという言葉は1993年にアップルが米国内でNewtonという新ジャンルのデバイスを発売したときに付けられた造語・概念である。PDAという言葉・概念が一般化したのはその3年後の1996年にPalmが発売した「PalmPilot」のヒット以降である。PDAとしてスタートしたいわゆるPalm系デバイスは、紆余曲折をへて現在では電話・通信機能を持ったTreoシリーズとして脈々と続いている。

1999年

BlackBerry8707h
BlackBerry8707h

1996年とともに重要な年が1999年である。 この年、日本ではNTTドコモによりiモードがサービスインしている。 そして同年カナダでは、Research In MotionRIM)社が「BlackBerry(ブラックベリー)」を発売した。これは、発売当初は電子メールの使えるキーボード付きポケットベルとでもいうべきものであった。しかし現在ではPIM機能のグループウェアとのセキュアなリモート連携・プッシュ型電子メール・音声通話機能や、インターネット上のウェブサイトの閲覧、さらに機種によってはマイクロソフトのOfficeアプリケーションファイルやPDFの閲覧・編集機能も備えたスマートフォンに変貌を遂げている。ブラックベリーは主に法人向けであり、2004年ごろから、米国のビジネスマンを中心に普及し、スマートフォンの米国でのトップシェアを誇っている。2006年にはNTTドコモが専用サーバ(BlackBerry Enterprise Server)とのセットでBlackBerry8707hを法人向けに国内販売を開始した。2008年には、POPIMAPメールやGmailWebメールのプッシュ型電子メールに対応した、個人向けサービスBlackBerry Internet Serviceを開始した。

影響し合うサブジャンル

現在スマートフォンと呼べるものまたは自称しているものは、商品展開において影響をお互いに与えていることが少なくない。

それまで独自の手描き入力「グラフィティ」をキーワードにしてきたHandspringは2002年1月に通話機能標準装備のPDAとして、初めてTreoシリーズを発売したが、初代となるTreo180(無印)には小型QWERTYキーボードを搭載した。これは前述のBlackBerryの影響である。ちなみにグラフィティ仕様のTreo180gも発売したが、後に終息した。

そのBlackBerryは、同年末以降に音声通話に対応した。これは、Treoシリーズあるいはその前身であるVisorシリーズの通話オプションアタッチメントハード「VisorPhone」や、2001年12月に「HipTop」という名前で発表され2002年10月に「SideKick」として発売された通話可能製品の影響がある。

「Sidekick(PDA)(HipTop)」は2002年1月の見本市・International CESでは「音声通信ができるBlackBerry」という捉えられ方で歓迎された。しかし、US200ドルを下回る低価格製品であり、カメラ機能はDDIポケット自社PHS用に発売していた「トレバ」というオプションハードとそっくりの外付けオプションだった。日本国内においては既に2000年11月に携帯電話「J-SH04」が内蔵カメラを搭載しており、その後各社・各キャリアが追随していったため、その目で見ると「スマートフォンなるもの」としては見劣りする。

イメージング機能

イメージング機能をスマートフォンの要素と考えるなら、2002年に欧州のVodafoneへ対してNokiaが「Nokia 7650イメージング・フォン」を出荷した時期が、現代的なスマートフォンのスタートだと捉えることも可能だろう。もっともこれも、日本でのJ-Phoneによる「写メ」が、同社のVodafoneグループへの吸収で国際展開のチャンスを得たということが背景にある。

ちなみに同じ2002年の11月には、「Sanyo 5300」が米国内では初めてとなるカメラ内蔵型携帯電話として発売されている。

そしてこれらの状況を受けて、米国で好調だったTreoシリーズが2003年、Treo 600でカメラ機能を初めて内蔵し、VGA撮影可能なカメラと通話およびメッセージングが可能な携帯電話、そしてQWERTYキーボード搭載のPDA機能を集約したデバイスとして登場している。

Windows Mobile

Windows Mobile T-01A
Windows Mobile T-01A

その2002年、SideKickの発売元であるT-MobileUSA(VoiceStream Wireless)は、OSとしてPocket PC Phone Editionを搭載した携帯電話をUS549.99ドルで発売している。2002年時点では米国市場の受け取りかたはまだ、「PDAであるPocketPCに通話機能が付いた」というものだった。しかし、その流れを汲むWindows Mobileベースのスマートフォンはユーザーインターフェースとファイルシステム等にPCとの抜群の親和性などから2007年から現在へ一つの大きな製品群となっている。Palmデバイスを先祖に持つTreoも、今ではWindows Mobileのデバイスである。またPalmデバイスの製造を請け負っていた台湾のメーカーhTcも、スマートフォン、Pocket PCのメーカーとして躍進著しい。

iPhone

2007年、アップルが米国で「iPhone(アイフォーン)」を発売。Mac OS X v10.5 のサブセットといわれるiPhone OS搭載。2008年7月11日になって第三世代携帯電話に対応の「iPhone 3G」が日本でもソフトバンクモバイルから発売。発売3日間、全世界でiPhone 3G本体100万台の売り上げ、800本以上のソフトのリリース、1000万本のiPhone用ソフトのダウンロードを達成等[3]、注目度・商品名認知度は高い。

Android

Androidは別名Googleケータイとも言われ、GoogleおよびOpen Handset Alliance(オープン・ハンドセット・アライアンス(OHA)中心となって開発を進められているオープンソースの携帯端末用のプラットフォームである。日本ではAndroidの会(日本アンドロイドの会)といった研究グループも立ち上がっている。OHAにはKDDIや NTTドコモ、Qualcommインテル、モトローラ、HTCといった携帯電話関連の企業が名をつらねている。

Googleが中心となっているため、Googleのアプリケーションが中心のスマートフォンOSでGmailGoogleカレンダーYouTube等のGoogleのサービスが利用可能である。またAndroid SDK (アンドロイド開発キット)を使ってWindowsでもMacでも簡単にアプリケーションの開発ができ、審査等なしにAndroidスマートフォンにアプリケーションをインストールが可能である。またAndroidマーケットといわれる、アプリケーションのポータルも立ち上がっている。2008年には米国でAndroid OSを搭載したT-Mobile G1が発売され、2009年7月10日には日本でもNTTドコモからHT-03AというAndroid搭載スマートフォンが発売され、新たな潮流を巻き起こせるか注目が集まっている。

日本での状況

W-ZERO3 WS004SH(G) ガンメタリック
W-ZERO3 WS004SH(G) ガンメタリック

日本ではこれまでに「GENIO」(東芝)や「DataScope」(京セラのPHS。内部が携帯電話になったのがDataScope for DoCoMo)といった“PDA的要素を付加した携帯電話/PHS”はいくつか発売されたが普及は進まず、むしろ一般の携帯電話の高機能化を受け入れるユーザー層の増加が目立った。しかし、3G(第三世代携帯電話)の普及にともなって、日本国外で生まれたカテゴリーであるスマートフォンを日本語化して発売することが可能になり、2004年にはボーダフォン日本法人(現ソフトバンクモバイル)から「Vodafone 702NK」(ノキア)が、2005年にはNTTドコモから「FOMA M1000」(モトローラ)が発売された。また同じく2005年以降、シャープウィルコムWindows Mobile 5.0 for PocketPCを搭載した日本独自開発の「W-ZERO3」シリーズを出すなどの動きに、ここにきて日本でも本格的なスマートフォンが普及するきざしが出始めている。日本国外製の3G対応のスマートフォンを個人輸入して使う人もいる。

しかし日本では、携帯電話事業者が提供している携帯電話向けのWebやメールのサービス(i-modeezwebYahoo!ケータイ)との相性は良くない。特に携帯電話におけるプッシュ配信型のメールサービスと、既存のPC同様のPOP3やIMAPをベースとしたスマートフォンのメール機能の使い勝手の違いは大きい。これはスマートフォンが電話付きの超小型のWindows PCであって(オペレーティングシステムはWindows Mobileである)、携帯電話とは似て非なるものであることに原因している。運用の利便性や、本格的に使用するためには特別な追加契約を必要とする等のコスト面からも、高性能化した携帯電話の普及と比べ、“マニア向けなガジェット”に留まっているのが現状である。今後は、従来のスマートフォンと大きく異なるインターフェースを持ったiPhoneや、インターネットとの親和性に注力したAndroidの登場により、使い勝手がよいスマートフォンが一般層に広がることが期待されている。

2008年9月の時点でスマートフォンを発売しておらず、「スマートフォンはすきま産業である」との考えからスマートフォンを取り扱う予定はないとしていたKDDIau)も、スマートフォン「Touch Pro」を2009年5月1日より発売した。

ただし、日本国内の三大携帯電話販売店ではまだまだスマートフォンの販売には消極的で従来からの日本型高機能携帯電話の販売を主軸に置く店舗も多く、iPhone以外の端末については原則取り寄せ販売となる場合がある。パケット定額制のシステムの違い・メールアドレスが承継出来ないもしくはスマートフォン向けメールサービスを提供していないなど、まだまだ敷居が高いのが現状である。

また、ユーザーサイドでもスマートフォンを活用できずに、従来からの日本型高機能携帯電話に戻ってしまったり、ネットブックとデータ通信の組み合わせに移ってしまうユーザーも少なくは無い[要出典](参考:iPhoneやめました)。

例えば、NTTドコモの場合はiモードメールには対応せず(iモード.net経由のWebメールには対応)mopera Uプッシュ型電子メール又はBlackBerryメールに対応し、パケット定額はBiz・ホーダイダブルの契約が推奨される(パケ・ホーダイダブルの場合はPDA扱いの上限金額もしくは定額対象外)。auの場合はEZwebEメールには対応せずに代替eメールの用意がない。ソフトバンクの場合はS!メールに関してはSoftBankメールからのアクセスは可能であるがパケットし放題での上限金額が高くなり、パケット定額(フル)の契約が推奨される。iPhoneでは、OSのバージョンが2.2.1以下の場合はS!メールに未対応なので、eメール(i)(申し込み不要 月額使用料無料)を使用する。

なお、日本国内のスマートフォンにおいては#OSにおけるシェアとは異なり、iPhone及びWindows Mobile及びandroid及びBlackBerryが主流であり、Symbian OSのシェアはごくわずかであり、個人で購入可能(現在は生産終了)で携帯電話事業者の制約を受けないSymbian端末はM1000及びSoftBank X02NK程度である(法人向けを含めればこの他にSoftBank X01NKがある程度である)。なお、Symbian OS自体については日本型高機能携帯電話の基幹OSに採用されている。

日本国外の状況

日本国外ではHTCRIMPalmノキアサムスン電子などが多数機種を出しており、一定の市場を形成している。Symbian OSWindows Mobile for SmartPhoneなど専用のOSも作られており、他にもPalmOSWindows Mobile for Pocket PCなどPDA用OSを一部改良し搭載された機種も存在する。さらにスマートフォン向けに作られたアプリケーションソフトも多数提供されている。 PDA用OSを搭載した場合、それまでに作られたアプリケーションソフトが利用できるという利点がある。

日本国外ではスマートフォンは一定の市場地位を獲得していて、日本と比べるとスマートフォン向けのアプリケーション開発やマニアによる改造も盛んである。

日本のように携帯電話事業者と端末がほぼ固定的な関係とはなっていない日本国外では、スマートフォンに採用されている技術はPCに準じた既存の一般的な方法を利用していることが多く、iPhoneのようにベンダーが通信事業者を限定した場合を除いては広く互換性を有しているため、技術的な競争や洗練が起きやすい環境にあるのが特徴である。

そのためスマートフォンのラインナップもPCに準じた大画面でかつキーボードを搭載したようなものから、日本の携帯電話のような小型の端末まで幅広く供給されており、電話というカテゴリーに収まらない展開がなされている。

2009年11月10日よりイギリスでは、他の通信キャリアによるiPhone販売参入がはじまり、O2によるiPhone独占販売終了、それにともないO2は正規にSIMロック解除サービスをはじめた。iPhone以外のすべての携帯電話およびスマートフォンでも SIMロック解除サービスは受けられるが、プリペイド式携帯電話のロック解除は有料サービスである。O2の顧客専用のサービスなので他の通信キャリアの利用者はO2によるサービスは受けられない。18ヶ月か24ヶ月の縛りインセンティブ制 があるため顧客の他の通信キャリアへの移動は少ない。また、買い換えによって不要になった携帯電話を他の通信キャリアのユーザーにも売ることが出来るため、逆に集客につながる。中古携帯電話の購入者が存在する場合、リユースと言う点ではエコロジーにもなる。

アプリケーション

スマートフォンにおいては、搭載OSの技術情報及びSDKが公開されており、自由にネイティブアプリケーションを開発・配布できる。例えばWindows MobileではWindows CEのSDKを採用しており、技術情報がある程度公開されているため、またSymbian OSではUIQS60はSDKを公開しているために、ユーザーが自作したアプリを自由に公開が出来るため、俗に言う超勝手アプリというものがある。

BlackBerryでは俗に言う勝手アプリは所定の配布サイトにての配布となり、Android OSではアプリの配布に関してはAndroid Marketへの登録と配布が定められておりMarket外での勝手アプリに関してはアクセス規制をしている。さらにiPhoneではApple Developer Connectionへの加入とApp Storeへの配布及びAppleの審査があり勝手アプリの規制をしている(jailbreakにより非認可のアプリ導入可能になるが保証対象外となる)。これは、Windows MobileやSymbian UIQ/S60においてアプリケーションの配布ルールやセキュリティの問題上の取り決めがされていなかったための反省ともいえる。

なお、スマートフォンと日本における高機能携帯電話アプリの相違点として、日本の携帯電話の場合はJavaアプリのみとなり、さらにアプリの自作に関しては各携帯電話会社の仕様書が定められ、携帯会社によっては所定の審査が必要である。スマートフォンにおいてはMIDP準拠であればJava仮想マシンにおいて自由にJavaアプリを導入できる。なお、BREWにおいてはBREWネイティブアプリのみであり、勝手アプリの配布が認められていない。そのため、auにおいてはオープンアプリプレーヤーがリリースされるまではアプリの自作は不可能であった。

日本で発売されたスマートフォン

BlackBerryBold
BlackBerryBold

携帯電話/PHSキャリアごとに整理して記す。なお、×印が付いている物は国内向けローカライズによりスマートフォン本来の性能を活かせなかった端末。△はソフトバンクのノキア端末にて、安全を考慮しSymbianの認証をパスした電子署名のあるアプリしかインストールできない機種。

  • ソフトバンクモバイル
    • SoftBank 3G/Vodafone 3G
      • Vodafone 702NK△ - ノキア製。下記6630の旧ボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)向け端末。
      • Vodafone 702NK II△ - ノキア製。6680の旧ボーダフォン向け端末。
      • Vodafone 804NK△ - ノキア製。N71の旧ボーダフォン向け端末。
      • SoftBank 705NK△ - ノキア製。N73のソフトバンクモバイル向け端末。
    • SoftBank X シリーズ
      • SoftBank X01NK△ - ノキア製。下記E61のソフトバンクモバイル向け端末。法人向け販売のみ。
      • SoftBank X02NK - ノキア製。Nokia N95のソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X01HT - HTC製。Pocket PC、HTC TyTn(HERM200)のソフトバンクモバイル向け端末。初のHSDPA対応Pocket PC、HTC製の初のソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X02HT - HTC製。HTC Cavalierのソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X03HT - HTC製。HTC S730のソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X04HT - HTC製。Touch Diamondのソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X05HT - HTC製。Touch Proのソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X01T - 東芝製。Pocket PC、Portage G900の日本国内向け端末。
      • SoftBank X02T - 東芝製。通称dynapocket。 1GHzの高機能CPUを搭載した、4.1インチ大画面のWindows Mobile6.5(T-01Aの兄弟機)。 TG01のソフトバンクモバイル向け端末。
      • SoftBank X01SC - サムスン電子製。国内最軽量QWERTYキー搭載のスマートフォン。 タッチパネルは搭載されない(SC-01Bの兄弟機)。OMNIA Pro GT-B7320のソフトバンクモバイル向け端末。
    • メーカブランド
      • Nokia N82 - ノキア製。SoftBankブランドではない。
      • iPhone 3G - Apple製。SoftBankブランドではない。
      • iPhone 3GS - Apple製 SoftBankブランドではない。
  • ウィルコム
  • イー・モバイル
    • S11HT - HTC製。通称EMONSTER、HTC TyTN IIのイー・モバイル向け端末。
    • S12HT - HTC製。通称EMONSTER Lite。
    • S21HT - HTC製。通称Touch Diamond。
    • S22HT - HTC製。通称Dual Diamond。
  • SIMロックなし

日本で発売予定のスマートフォン

スマートフォンに近い端末

スマートフォンと同等の筐体や機能を備えるが厳密にスマートフォンではないものや、通話機能を備えていないデータ通信専用のPDA型や、ネットブックに通話機能を備えたものなどを記す。

主に、ウィルコムのW-ZERO3シリーズがヒットしたシャープ製端末に見られる。

スマートフォンライクな携帯電話端末

スマートフォンではないが、スマートフォンに近い操作性の携帯電話や、スマートフォンをベースにOSをローカライズしたもの。

  • NTTドコモ
    • docomo PRO series SH-04A - シャープ製。「docomo PROシリーズ」QWERTYキーボードを備え、一見スマートフォンと遜色ない。
    • docomo PRO series SH-03B - シャープ製。SH-04Aの後継機。発売予定。
    • docomo PRIME series F-04B - 富士通製。「docomo PRIME シリーズ」ダイヤルキー部分を分離した状態でQWERTYキーボードを備え、スマートフォンと遜色ない操作が可能。2010年4月頃に発売予定。
  • ソフトバンクモバイル
    • SoftBank 922SH - シャープ製。「インターネットマシン」QWERTYキーボードを備えた、前述のSH-04Aのコンセプトの先駆け。
    • SoftBank 930SC - サムスン電子製。Samsung Omniaの筐体をベースに、OSを日本向けに独自OSを搭載している。韓国向けのOmniaにおいても独自OSを搭載している。
    • SoftBank 931SC - サムスン電子製。OMNIA POP。
    • SoftBank 940SC - サムスン電子製。OMNIA VISION。
  • KDDI/沖縄セルラー電話(auブランド)
    • biblio(TSY01) - 東芝製。「電子ブックケータイ」QWERTYキーボードを備え、OSにはBREWから拡張したau独自のKCP+を搭載する。

スマートフォンに近い携帯情報端末(PDA)

  • NTTドコモ
  • イー・モバイル
    • S01SH/S01SH2 - シャープ製。PocketPC。「EM・ONE/EM・ONEα」通話機能は備えていない以外はスマートフォンと同等の性能。
  • ウィルコム
    • WS026T - 東芝製。PocketPC。通話機能は備えていない以外はスマートフォンと同等性能。

スマートフォンに近いネットブック

  • ウィルコム
    • WILLCOM D4 - シャープ製。Windows Vista搭載ネットブック。位置づけはMID(Mobile Internet Device)的な存在。通話には付属のヘッドセットやオプションのハンドセットが必要。

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ Canalys: iPhone outsold all Windows Mobile phones in Q2 2009”. AppleInsider. (21 August 2009). http://www.appleinsider.com/articles/09/08/21/canalys_iphone_outsold_all_windows_mobile_phones_in_q2_2009.html 21 September 2009 閲覧。 
  2. ^ iモードメールにも対応予定――ドコモの山田社長が「BlackBerry Bold」の魅力をアピール (2/2)
  3. ^ iPhone 3Gの販売台数、発売直後の週末で100万台に
    iPhone App Storeのダウンロード数、最初の週末で1千万本を突破

関連項目

ウィキメディア・コモンズ

外部リンク

マーケット調査会社Canalysが2008年に発表した、ワイヤレスハンドヘルド製品を含むスマートフォーン・モバイルデバイス市場の調査結果

スマートフォン


関連キーワードで検索

このページへのリンク: