2000年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

2000年度新人選手選択会議(-ねんど しんじんせんしゅせんたくかいぎ)は2000年に行われた第36回目のプロ野球ドラフト会議である。

目次

概要

11月17日14時より新高輪プリンスホテルで行われ、86選手の交渉権が確定した。シドニーオリンピックが行われた年で、山田秋親阿部慎之助ら五輪代表選手が上位で多く指名された。また巨人志望の内海哲也オリックスが強行指名したが、内海は入団を拒否し東京ガスに入社した。

内海入団拒否の経緯

オリックスは当初は逆指名枠で三井浩二の獲得を目指していたが西武に持っていかれてしまい、急遽内海に方向転換した。だが、当初は12球団OKの姿勢をとっていた内海も、その時すでに巨人以外は入団拒否の姿勢をとっていた。

そして内海と相思相愛関係の巨人も当然獲得を目指していたが、逆指名枠は1位阿部慎之助、2位上野裕平の2人で既に埋まっており、3位指名も阪神の逆指名を蹴った三浦貴で固めており、内海を獲得するには4位指名まで待たなければならない状況となってしまった。

そしてドラフト当日、オリックスは内海を1位で強行指名する。内海は1位指名された瞬間、巨人からの指名が断たれた事もあり表情は曇っていた。だが、当時の監督・仰木彬が直接電話で激励した際、巨人指名なら成し得なかった1位指名の高評価もあって頑なな内海の気持ちが揺らいだかに見えた。だが、それも束の間、8位に同級生でバッテリーを組む李景一の名前が呼ばれると、顔を強張らせ、その場で泣き崩れてしまった。李を指名した巨人だが、巨人の捕手は前述の阿部を逆指名で獲得、さらにダイエーからトレードで吉永幸一郎を獲得しており、これ以上の捕手獲得は無意味である事、そして何よりもそうする事で内海の巨人入りの思いを一層強めさせた事から、李の指名は「内海獲得の為の人質」と多方面から非難される事となった。李自身も、まさか自分が指名されるとは思っていなかったらしく、指名された瞬間は自動車教習所に通っていたという。李は思わぬ形とはいえドラフトで指名された事はもちろん、しかも指名球団が岸和田リトルの大先輩で目標とする清原和博が所属する巨人(当時)とあっては断る理由などなかった。

結局、内海は入団拒否し東京ガスに入社、指名解禁となった3年後の2003年のドラフトで自由獲得枠で満を持して巨人入りを果たす事となった。

また、李は1度も一軍に上がる事なく内海がルーキーイヤーの入団4年目の2004年に戦力外通告を受け、その後ブルペン捕手として巨人に残るも現在は退団している。

余談だが、2004年、同様の手口でその年のドラフトの目玉・シダックス野間口貴彦獲得の為の試金石として、当時同チームの監督を務めていた野村克也の息子・克則を阪神から獲得し、そして野間口はその年のドラフトの自由獲得枠(逆指名)で巨人に入団する事となった。

指名リスト・セ・リーグ

読売ジャイアンツ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位阿部慎之助捕手中央大入団
2位上野裕平投手立大入団
3位三浦貴投手東洋大入団
4位根市寛貴投手光星学院高入団
5位川本大輔投手広陵高入団
6位山下浩宜投手九共大八幡西高入団
7位小野剛投手武蔵大入団
8位李景一捕手敦賀気比高入団

中日ドラゴンズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位中里篤史投手春日部共栄高入団
2位洗平竜也投手東北福祉大入団
3位井本直樹投手新日鉄名古屋入団
4位岡本真也投手ヤマハ入団
5位土谷鉄平内野手津久見高入団
6位山崎賢太投手島根商科専門学校入団
7位仲澤忠厚内野手敦賀気比高入団
8位辻田摂内野手ピッツバーグ・パイレーツ1A入団

横浜ベイスターズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位内川聖一外野手大分工高入団
2位吉見祐治投手東北福祉大入団
3位後藤伸也投手東北高入団
4位東和政投手宿毛高入団
5位鈴木健之投手藤代高入団
6位西崎伸洋捕手糸島高入団
7位稲嶺茂夫投手東海大入団
8位竹下慎太郎投手大分野球倶楽部入団
9位渡辺雅弘捕手東北高入団

ヤクルトスワローズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位平本学投手立命大入団
2位鎌田祐哉投手早大入団
3位松谷秀幸投手興南高入団
4位坂元弥太郎投手浦和学院高入団
5位畠山和洋内野手専大北上高入団

広島東洋カープ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位横松寿一投手戸畑高入団
2位廣瀬純外野手法大入団
3位玉山健太投手山梨学院大付高入団
4位甲斐雅人内野手高鍋高入団
5位田村彰啓外野手秋田商高入団
6位石橋尚登内野手波佐見高入団
7位岡上和典内野手東海大入団

阪神タイガース

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位藤田太陽投手川崎製鉄千葉入団
2位伊達昌司投手プリンスホテル入団
3位狩野恵輔捕手前橋工高入団
4位赤星憲広外野手JR東日本入団
5位加藤隆行投手長崎工高入団
6位沖原佳典内野手NTT東日本入団
7位藤本敦士内野手デュプロ入団
8位梶原康司内野手九州東海大入団

指名リスト・パ・リーグ

福岡ダイエーホークス

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位山村路直投手九州共立大入団
2位山田秋親投手立命大入団
3位加藤暁彦内野手東北高入団
4位山崎勝己捕手報徳学園高入団
5位荒金久雄外野手青学大入団
6位中村浩一内野手ローソン入団

西武ライオンズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位大沼幸二投手プリンスホテル入団
2位三井浩二投手新日鉄広畑入団
3位帆足和幸投手九州三菱自動車入団
4位佐藤友亮外野手慶大入団
5位中島裕之内野手伊丹北高入団
6位野田浩輔捕手新日鉄君津入団
7位水田圭介内野手プリンスホテル入団
8位福井強投手プリンスホテル入団

日本ハムファイターズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位井場友和投手富士重工入団
2位木元邦之内野手龍谷大入団
3位加藤竜人投手NKK入団
4位中村隼人投手本田技研入団
5位山地隆内野手関西高入団
6位駒居鉄平捕手関西創価高入団
7位田中聡内野手独立リーグ入団

オリックス・ブルーウェーブ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位内海哲也投手敦賀気比高拒否・東京ガス入社の後、2003年ドラフト自由獲得枠で巨人に入団
2位大久保勝信投手松下電器入団
3位上村和裕捕手北照高入団
4位相木崇投手福岡大入団
5位開田博勝外野手三菱重工長崎拒否
6位高見沢考史外野手東京ガス入団
7位北川智規投手横浜国大入団
8位高橋浩司捕手志度高入団
9位庄司大介外野手河合楽器入団

千葉ロッテマリーンズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位田中良平投手加賀高入団
2位加藤康介投手日大入団
3位長崎伸一投手プリンスホテル入団
4位渡辺俊介投手新日鉄君津入団
5位青野毅投手樟南高入団

大阪近鉄バファローズ

順位選手名ポジション所属結果・備考
1位山本省吾投手慶大入団
2位愛敬尚史投手松下電器入団
3位近澤昌志捕手鳥羽高入団
4位阿部真宏内野手法大入団
5位牧田明久外野手鯖江高入団
6位金谷剛捕手独立リーグ入団

このページへのリンク: