韓国料理

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韓定食
韓定食
秋夕の供え物
秋夕の供え物

韓国料理(かんこくりょうり)、または朝鮮料理(ちょうせんりょうり)は朝鮮民族の民族料理である(韓国料理韓食(ハンシク)といった場合は狭義的に韓国の料理を指すこともある)。

目次

特徴

虚祭祀飯(ホッチェサパプ)の膳
虚祭祀飯(ホッチェサパプ)の膳
パンチャン(おかず)
パンチャン(おかず)

食を中心にしてきたように考えられることが多いが、朝鮮半島で伝統的に稲作が行われていた地域は南西部の一部にかぎられており[1]、食文化的には小麦蕎麦高粱、又トウガラシ同様近世になって新大陸から導入されたトウモロコシといった畑作で得られる穀物を主食素材としてきた地域も多い。ユーラシア大陸東部全域を見渡すと、南方の稲作文化圏と北方の雑穀畑作・牧畜文化圏の境界部・接点に位置すると言える。又、栽培された野菜及び、ワラビゼンマイキキョウ(トラジ)といった山菜の消費量が世界的に見ても高く、それらを用いたメニューが多い。又海に囲まれた地理ゆえ、海藻類や魚介類の消費量も多く、魚介類の生食も行なわれるようになった。韓国では以前は一般家庭では肉よりも魚や野菜を主とした食卓が普通であった。

周辺の日本や中国の料理と比べ、スープ類(湯:タン、クㇰ)が多く、唐辛子を用いた料理が多い。元々中南米原産の唐辛子だが日本を経由して朝鮮半島に入り、現在の韓国・朝鮮料理に彩りと辛みを添える上で欠かせない食材の一つとなっている。

陰陽五行の思想にのっとり、五味(甘、辛、酸、苦、塩)五色(赤、緑、黄、白、黒)五法(焼く、煮る、蒸す、炒める、生)をバランスよく献立に取り入れることを良しとする。

一食の構成は、メインメニュー(多くはスープ類)に御飯(白米、赤米や、その他の穀物を炊き合わせた雑穀米など)と、キムチ、ナムル等のおかずが数種類という組み合わせであり、韓定食の飯床(パンサン)のルール(「韓定食の献立」で後述)にある程度従っている。食堂ではキムチなどのミッパンチャンは無料で供され、お代わりも自由である。麺類等は点心(軽食)とみなされ、おかずの種類が少なめの小膳が組まれることが多い。一般におかず類の味付けには醤油胡麻油ニンニクネギ生姜唐辛子等による合わせ調味料「ヤンニョム(薬念)」を用いる。肉は、、又その内臓も使う。野菜や山菜からなるナムルは各家庭で常備してあり、毎回の食事で多種類のおかずが食卓に並ぶように配慮するのが一般的である。朝鮮半島にはヌロンイという食用犬種が存在し、韓国では犬肉もよく食べられる。2006年、韓国の国務調整室が行なった調査結果によると、今も年間200万頭の犬が食べられている。[2]1988年ソウルオリンピック開催を境に違法となったが、ソウル市内だけで今も530店舗ほどの犬肉料理店が営業を行なっている[3]。当局による衛生管理等のチェックがほとんど行なわれていない。現在もトンケがどのくらい流通しているのかどうか等、詳しいデータはわからない。

寒冷な気候から保存食である発酵食品が発達した。テンジャンコチュジャンチョングッチャンといった味噌類やキムチマダラの内臓を発酵させたチャンジャ等を、各家庭ごとに作る。保存食としては、他に魚の干物等も作られている。

様式・マナー

チョッカラッ
チョッカラッ

金属製の(スッカラッ)と(チョッカラッ)を用い、食器は白いプラスティック製のほかステンレス鋼のものが一般的である。古くは食器の素材として黄銅等が用いられてきたとされる。しかしこれらを使用は、両班に限られた。王族や両班が毒物による暗殺を避けようと、化学変化しやすい銀製の製品を愛用した名残と言われる。単に西洋の真似をして金属製にしたとの見方もある。

匙と箸は食卓の右側に縦向きに並べて置く。しかし元々は日本のように横向きに置いていた。匙と箸をあわせてスジョ(ko:수저、匙箸)といい、匙と箸を置く日本の箸置きのようなものはスジョパッチム(수저받침)という。箸を器の上に置くのは日本同様マナー違反である。匙は、食事中に器の中に入れておいたり、器の端にかけておくこともある。

ご飯や汁物は匙で食べ、汁のないおかずは箸で食べる。ご飯を汁物にひたしたり、混ぜたりして食べるのが普通である。食器は持ち上げず、置いたまま匙と箸で口に運ぶ。食器を持ち上げるのは原則マナー違反である。しかしスンニュン(お焦げに湯を加えてお茶のようにしたもの)を飲む時場合、冷麺を食べる場合、汁物を食べ終わり、最後に飲み干すさい等において、器を持ち上げてもかまわないとの主張も一部にある。床に座って食事をするときは、朝鮮の正式座法である片膝立座で座るのが行儀よいとされる。

儒教の影響からか、目上の人より先に箸をつけない、目上に酌をするとき、もらうときは左手をひじや胸に添えるのは基本である。また目下の者が飲酒する場合、目上の人の反対側に顔を背けては飲まなければならない。また、女性は酌をしてはいけない。

客人として招かれたときは、完食せずに残して「十分な量が振舞われた」ことを示すことが美徳とされてきた(ただし現在は、完食して「ごちそうさまでした」でも問題ない)。また食事中の喫煙に関しても非常に厳しく、たとえ街角の屋台においてであっても、年長者に先立って煙を噴かすのは怒りや不快感をかう可能性があるので、言付け程度の許可は必要である。

飯床

伝統的なご飯膳の組み方を飯床(パンサン)という。「床」とは食べ物をのせるお膳のことであり、飯床とは朝夕の献立で、主食のご飯と副食で成り立っている(昼食は点心(チョムシム)と呼ばれ、「心に点をつけるように」お粥や麺類で軽く済ませることが多い)。

飯床では、ご飯、スープまたはチゲ、キムチはすべての場合についてくる。その他におかずの数によって、三楪飯床(サンチョプパンサン)、五楪飯床(オーチョプパンサン)、七楪飯床(チㇽチョプパンサン)、九楪飯床(クーチョプパンサン)、十二楪飯床(シビチョプパンサン)とおかずの数が増える(楪(チョプ)とは蓋付きの器の意)。一般家庭では三楪か五楪の膳が組まれ、七楪、九楪となるとかなり豪華な膳である。十二楪はかつての宮廷だけの献立であった。飯床は、日本の本膳の立て方とも共通点が多い。

飯床を基に食堂のメニューとして発達したのが韓定食であるが、韓定食の名は古い文献には出てこない。各地の両班の御膳が商品化されたという説が有力。

三楪飯床(一汁三菜)
ご飯、スープ、キムチ一品、(ジャン)類(調味料)一品、チョリム(煮付け)またはクイ(焼き物)一品、ナムルまたは生菜(センチェ)一品、常備菜(チャンアチ、塩辛、チャーバン(干物))一品
五楪飯床(二汁五菜)
ご飯、スープ、チゲとチム(煮物)とジョンゴル(鍋物)との中から一品、キムチ二品、醤類二品、チョリム一品、クイ一品、ナムルまたは生菜(センチェ)一品、ジョン(煎)一品、常備菜(チャンアチ、塩辛、チャーバン)一品
七楪飯床(二汁七菜)
ご飯、スープ、チゲ、チムまたはジョンゴル、キムチ二品、醤類二品(または三品)、ジョン一品、片肉(ピョニュク、茹で肉)またはフェ(刺身)一品、チョリム一品、クイ一品、ナムル一品、生菜一品、常備菜(チャンアチ、塩辛、チャーバン)一品
九楪飯床(二汁九菜)
ご飯、スープ、チゲ二品、チム一品、ジョンゴル一品、キムチ三品、醤類三品(または二品)、 ジョン一品、片肉またはフェ一品、チョリム一品、クイ一品、ナムル一品、生菜一品、チャンアチ一品、塩辛一品、チャーバン(干物)一品
十二楪飯床(二汁十二菜)
ご飯二品、スープ二品、チゲ二品、チム一品、ジョンゴル一品、キムチ三品、醤類三品、 片肉一品、ジョン一品、フェ一品、チョリム一品、クイ二品、ナムル一品、生菜一品、チャンアチ一品、塩辛一品、チャーバン(干物)一品、卵一品

地方料理[4]

韓国には、人は生まれ育った土地のものを食べていれば健康が保てるという意味の「身土不二(シンドブリ)」という言葉が日本から渡り、好まれて使われている。ここでは、朝鮮半島およびその他の朝鮮民族居住地域の地方料理を紹介する。

平安道
麺類では、小麦の生産がさかんな南部でカルグクスが発展したのに対し、そばやジャガイモの生産がさかんな北部では冷麺が発展した。そばの実を使った麺を冷麺といい、そばの殻を使った麺をマッククスという。北部の冷麺にも地方ごとにさまざまな特色があるが、とりわけ有名なものが平壌冷麺である。この平壌冷麺と開城湯飯そして全州ビビンバの三つが、李氏朝鮮時代の三大料理とされる。冷麺のスープには大同江の水が使われ、その水のおいしさが冷麺の味の秘訣とされる。冬に食べる冷麺の味が最高とされ、「以冷治冷(イネンチネン)」すなわち冷たさで寒さを治める食べ物とされた。1920年代には既に平壌市内に冷麺を売る店があり、麺だけ買って家でスープをかけて食べられることも多かった。韓国には、朝鮮戦争によって北側から南側に移り住んだ人々が冷麺店を次々に始めたため、急速に広まった。現在でも、韓国の冷麺店では郷土を懐かしむ北部訛りの人々が集まるという。平壌で最も有名な冷麺店は「玉流館」であり、料理人三百人、一日一万食を売るという大店舗である。脱北者によると「玉流館」で食事をするのは軍や党の幹部以外の一般庶民にとって容易ではなく、職場で食券の配給を受ける必要があったという。食券のない者は朝から当日券のために並ぶ必要があり、そのためのダフ屋もいた。1999年、「玉流館」がソウルに支店を出店して話題となったものの現在は閉店している。北朝鮮の味付けは淡白、薄味が好まれるとされ、この平壌冷麺も拍子抜けするほどあっさりしたスープの味が本物に近いという。
そのほか、スンデクッパも北朝鮮が本場であり、北からの移住民によって韓国に広まった料理である。また、温飯(オンバン)も平壌で発達したクッパの一種である。
咸鏡道
咸鏡道で多く取れるジャガイモのでんぷんから作った麺に、辛いたれをからめたビビン冷麺(ノンマグクス)は、平壌冷麺と並んでよく知られている。韓国では咸興冷麺と呼ぶが、これは咸鏡道出身者によって平壌冷麺と差別化のために名づけられた呼称である。平壌冷麺と比べて麺が容易に噛み切れないが、咸鏡道出身者にとっては噛み切ることで冷麺の味がわかるという。
黄海道
黄海道は穀倉地帯で、北朝鮮のほかの地域に比べて食文化が豊かとされる。北朝鮮で有名な海州ビビンバは豚の油で炒めた飯を使うのが特徴。また生のナムルではなく干したものを使うことも特徴である。また、北朝鮮では淡白な味を好むためか、ビビンバはコチュジャンではなく醤油で食べるという。
京畿道
日本統治時代仁川で、工場で間違って太く作られた冷麺の麺に、甘辛いたれをからめたチョル麺が生まれた。また仁川の中華街が発祥といわれるチャジャンミョンも有名である。
忠清道
朝鮮半島の中西部に位置し、米や麦などの穀物類を中心にグクス・トックなどの種類も多い。カルグクスの前身ともいわれるジェムルクッスが有名。味付けは比較的薄味で量は大目に供される。
全羅道
後百済の都があった全羅道は肥沃な平野に属し、穏やかな気候ゆえ古来から農耕文化の中心であった。また海産物や山菜が豊富であったゆえ食文化が発達し、現在味といえば全羅道として韓国人に認識されているほど食文化の本場とされている。それは、グルメ番組で店主が全羅道出身であることが強調されるほどだという。
全州文化院のソ・スン院長によれば、全羅道で食文化が発達した背景には、宮廷料理、両班の料理、庶民の料理が分けられていた王朝時代において、食材豊かだった全羅道は他の地域に比べて庶民が両班の料理をまねしやすく、両班の料理が郷土料理として定着したことにあるという。
ビビンバで最も有名なものが全州ビビンバである。韓国でビビンバといえば、全州式であることが多い。南北東西と中心を表す「青・赤・黄・白・黒」で具がまとめられているのが特徴である。
また益山市の北にある黄登面には、日本統治時代が発祥の黄登ビビンバがある。
エイを韓国伝統の手法で発酵させたホンオフェは、全羅道を代表する料理。
慶尚道
平壌冷麺や咸興冷麺よりも知名度は低いが、昔から平壌冷麺と並び有名だったものに晋州冷麺がある。1994年の北朝鮮の文献『朝鮮の民族伝統』でも、この二つを冷麺の一番として紹介している。晋州冷麺の他の冷麺と大きく異なる特徴は、海産物を使った独特のスープである。晋州ではかつて「北の平壌、南の晋州」といわれるほど妓生文化が発達しており、この料理は料亭で富裕層の朝鮮人や日本人、妓生たちによって食べられていた。また晋州ビビンバは、彩の美しさから「花飯(ファパン)」とも呼ばれる。起源には諸説あるが、最もよく言われるのは晋州城の戦いのとき、軍人たちが簡単に食べられるように作られたとするものである。
釜山の代表的料理はミルミョンである。釜山鎮区伽倻2洞の店から広まったため伽倻ミルミョンと呼ばれることが多い。「ミル」とは朝鮮語で麦のことであり、その名の通り小麦でつくられた黄色い麺の料理である。北部からの移住者が創始者で、米軍が配給した小麦に目を付けて小麦の麺で冷麺を作ったところ、すぐ噛み切れるために気性のせっかちな釜山の人々に好まれたのだという。また、北朝鮮が本場のスンデクッパが釜山に伝わった際、釜山の人々は内臓食を好まず、戦後に比較的入手しやすかった豚肉をのせ、すぐに用意できるデジクッパが生まれたといわれる。東莱パジョンは、東莱と機張郡で採れるネギによって生まれた独特なパジョンである。酢入りのコチュジャン、チョコチュジャンを付けて食べる。
江原道
江原道の料理は、太白山脈を擁する山深い地形と不可分の関係にある。そばを薄くクレープのように焼いた、メミルジョンピョン(チョントック)という料理が知られている。
済州道
元朝済州島の住民への妨害のために消化の悪いそばの種を伝えたため、朝鮮で初めてそばの実が伝わったのが済州道である。チョントックとよく似たピントックという料理がある。
朝鮮族
中国東北地方に多く居住する朝鮮族は、中華料理の地方料理である東北料理に影響を与えた。また、犬肉文化が盛んである。延吉市内には多くの犬肉料理店があり、市内を走る海蘭路は「狗肉路」と呼ばれている。[5]

韓国における外食産業

庶民の生活に定着しているものに屋台がある。屋台にはノジョム(露店)とポジャンマチャ(「布張馬車」=幌馬車)がある。ノジョムはトッポッキキムパプトーストホットサンドのこと)などの軽食や、ホットク、プンオパン(たい焼きに似た「フナ焼き」)などのおやつ類を販売し、立ち食いが主となる。いっぽうポジャンマチャは可動式の飲み屋で、椅子を置き、周囲をビニール幕などで覆うことが多い。リヤカーを改造した程度の小規模なものが主流だが、周辺にテーブルセットをいくつか配して大型の店舗形態を成すものもある。メニューは酒肴となるモツや魚介の炒め物、スンデなどから、スープや麺類まで幅広い。

日本の居酒屋的存在といえるのがHOF(ホープ)である。ぱっと見た限りではバーのような外観のところも多いが、多人数で気軽に飲食できるので若年層に人気がある。学生街や繁華街などに多い店舗形態である。多くのHOFでは客が長居をするほどフルーツなどをサービスで提供する。これはサービス品の単価よりも客回転を下げてでも飲み物(酒類)による利益が高いためである。

その他の庶民料理としてプンシク(粉食)があり、代表としてラミョン(ラーメン)がある。即席めんを入れる鍋料理「プデチゲ(部隊チゲ)」があるほどポピュラーなラーメンだが、日本のような専門店は一般的ではなく、プンシク店でもインスタントが主流である。このほかマンドゥやキムパブ、トッポッキなどをプンシク店では安価に供する。一方、ラーメンと同様に中国にルーツを持ちつつ、韓国風にアレンジされたチャジャンミョン(炸醤麺)等が中国料理店などの主力メニューになっている。

近年、宮廷料理や家庭料理等を取り入れたコース料理の韓定食(ハンジョンシク)が多くの韓国料理店で出されている。クジョルパン(九節板/九折坂)と呼ばれる陰陽五行説に基づいた色とりどりの食材を小麦粉と卵を用いて作られた皮に包んで食べる料理等が有名である。

また、出前文化も発達しており、ピザやチキンなどはもちろんのこと、上記のプンシクやチャジャンミョン、その他さまざまな出前が広く利用されており、家庭や職場などでも気軽に出前を頼むことが可能である。

代表的なメニュー

マンドゥクッ
マンドゥクッ

スープ類(タン/湯、クク)

基本的に具が少なく一人ずつ供されるスープを指すのだが、実際には煮込み料理や鍋料理の様相となるものも多い。スープ(クク)に飯(パブ)を入れて食べるとクッパとなる

  • カムジャタン:名は「ジャガイモ汁」だが実際は豚の背骨にしゃぶりつく鍋料理
  • カルビタン:骨付き牛カルビ肉で作るスープ。澄んだものも白濁したものもある
  • コムタン:ソルロンタンと似た白濁スープ。牛の尾で作るとコリコムタンと呼ばれる
  • サムゲタン(参鶏湯):若鶏にもち米と高麗人参ナツメなどを詰めて煮た薬膳料理
  • ソルロンタン:牛の肉・骨で作る代表的な白濁スープ。食前に各自で味付けする
  • タットリタン:鶏肉とジャガイモなど野菜を辛味で煮込む家庭料理
  • チュオタン:ドジョウをすり潰して入れるスープ。丸のまま入れるものもある
  • ネジャンタン(内臓湯):もつと野菜を煮込んだスープ
  • ポシンタン(補身湯):犬肉の鍋料理。盛夏などに栄養をつけるとして食べる料理
  • メウンタン:ヒラメのアラなどでダシを取って作る、その名も「辛いスープ」
  • テグタン:マダラの切り身が入った辛味のスープ
  • アルタン:明太子を具として辛味に煮込む料理。酔い覚ましに良いと言われる
  • ヘジャンクク:酔い覚まし用スープの総称。ソンジを入れたものなどが有名
  • ミヨックク:ワカメスープ。温かいまま、もしくは冷やして供される。新産婦や誕生日のお祝いの定番
  • プゴクク:干したスケトウダラを入れたスープ。酔い覚ましとして食することが多い
  • ユッケジャン:牛肉の切り身の入った辛味のスープ。鶏肉が入ったものはタッケジャンという

鍋類(チゲ、チョンゴル)

チゲ類の方がスープ類より汁が少なく具沢山とされるが、区別は曖昧である。チョンゴル(煎骨)は数人でひとつの鍋をつつくスタイル。

  • キムチチゲ:醗酵が進んだ白菜キムチと肉・野菜で作る代表的家庭料理
  • コプチャンジョンゴル:牛の小腸(コプチャン)を使った辛味のホルモン鍋
  • スンドゥブチゲ:おぼろ豆腐を入れた辛いチゲ
  • チャムチチゲ:ツナ缶を使ったキムチチゲ
  • テンジャンチゲ:肉・野菜を味噌(テンジャン)味で煮込んだチゲ
  • トゥブチゲ(豆腐チゲ)
  • トンテチゲ:冷凍スケトウダラを使った辛いチゲ
  • プデチゲ(部隊チゲ):ハムやラーメンを辛いスープで煮込んだ鍋
  • チョングッチャンチゲ(清麹醤チゲ):肉・野菜をチョングッチャンで煮込んだチゲ
プルコギ
プルコギ

肉類

  • カルビ:あばら肉(牛)。その焼肉がカルビグイ。味付けしないで焼くこともある
  • サムギョプサル:豚三枚肉の非常にポピュラーな焼肉
  • タッカルビ:カルビとあるが実際は鶏肉ぶつ切りを野菜と辛味で炒める鉄板料理
  • タッカンマリ:文字通り「鶏一羽」を水炊きし食卓で取り分け、好みのタレで食べる
  • チムタク:鶏肉と野菜を醤油味でピリ辛く煮付けたもの
  • テジカルビ:豚のカルビ焼肉。実際はこちらの方がポピュラー
  • プルコギ:ヤンニョムに漬け込んだ肉を野菜などと調理する。すき焼きに近いが汁気が少ない
  • ポッサム(韓国料理):ゆでた白菜で豚肉をキムチなどと巻いて食べる
  • ユッケ(肉膾):生牛肉を使う韓国風タルタルステーキ。加熱することもある
牡蠣やホヤなどのフェ
牡蠣やホヤなどのフェ

海鮮類

  • ケジャン:生のワタリガニのヤンニョム漬け。唐辛子味と醤油味がある
  • サンナクチ:生きたテナガダコをぶつ切りにした「踊り食い」
  • チョリム:サバタチウオなどと野菜の辛い煮付け
  • ナクチボックム:タコの辛味炒め。イカで作るとオジンオボックム。
  • フェ(鱠):生の魚介の韓国風刺身、あるいは野菜などとの和えもの。白身魚が主流。
  • ヘムルタン:魚・貝などヘムル(海のもの)を豪華に入れた海鮮鍋
  • ホンオフェ(洪魚鱠):ガンギエイの刺身。珍味として発酵させたものが有名。
ナムル
ナムル

野菜類

  • キムチ:白菜・大根などの野菜を漬け込んで発酵させた代表的食品
  • チャプチェ(雑菜):春雨と野菜の炒め物。家庭から宴席までの定番
  • ナムル:モヤシ等の野菜、ゼンマイなどの山菜を味付けして和えたもの 

お焼き類(チョン/煎)

  • チヂミ:標準語では「プチムゲ」。パジョンはネギのお焼き
  • チャントッ
  • ピンデトッ:緑豆のチヂミ

蒸し物類(チム)

チムには蒸し物と蒸し煮という意味があり、両者の代表的なものを挙げる。

  • ケランチム:日本で言う茶碗蒸に似ているが具材は多様で丼程度の量が多い
  • アグチム:アンコウの蒸し物。大量のモヤシとともに辛めに蒸し煮にする
石焼ビビンバ
石焼ビビンバ

ご飯類(パ/飯)

  • キムパブ:韓国版海苔巻き。「三角キムパブ」といえば「おにぎり」のこと
  • クッパ(ク
  • サムパブ:ご飯にサムジャンをつけサンチュなどの葉菜で巻いて食べる
  • チュ):朝食などのほか、宴席の前菜としても供される。日本の粥と異なり米の粒が残らない程度につぶしてある。
  • パッチュ:白玉団子の入った小豆粥
  • トルソッパブ:米を穀類や豆とトルソッ(石釜)で炊いた釜飯。おかずと供する
  • ビビンバ(ピビ
  • ポック炒飯):キムチポックムパブなど

麺類(ミョン、ククス)

  • ククス:小麦粉で作った細いうどん様の麺。麺類全体をさす言葉でもある
  • コングクス:豆乳をスープにした冷製の麺料理。夏の風物詩
  • 冷麺(ネンミョン):ムル(スープ)冷麺とピビム(混ぜ)冷麺がある
  • チャジャンミョン:中式の国民食。韓国風にアレンジされた炸醤麺
  • チャンポン:中式。スープに粉唐辛子が入っている。
スジェビ
スジェビ

粉食(プンシク)類

  • スジェビ:韓国風すいとん
  • トック:餅や餅菓子のこと。炒め物や汁物などの料理にも使われる。
  • トッポッキ:うるち米で作った餅を炒めたもの。スナックとして屋台の定番
  • マンドゥ(饅頭):韓国風餃子。スープに入れるとマンドゥクク。
  • ラミョンラーメン):国民食と言えるが、店でもインスタントが普通
  • ティギム:衣をつけた揚げ物の総称。天婦羅に似ている。具材はゲソ、サツマイモ、マンドゥなど
シンソルロ
シンソルロ

宮廷料理

  • クジョルパン(九節板):小さなクレープ様のチヂミで野菜などを巻いて食べる
  • シンソルロ(神仙爐):独特な形状の一人用鍋で供する宮廷鍋料理

その他(食材など)

  • 韓国海苔:お土産でおなじみ。ごま油と塩で味付けされたものが主流
  • スンデ:韓国風腸詰。豚の血を使うため黒い。そのまま、あるいは調理に
  • チョッパル(豚足):酒肴の定番。「豚を溶かす」と言われるアミの塩辛をつけて食べる
  • ポンテギ:カイコのさなぎを煮た伝統的な間食。
  • ムク (韓国料理):ソバ、緑豆、ドングリなどの粉で作る寄せもの。野菜と和えるか、タレをつけて食べる
オミジャ(五味子)茶
オミジャ(五味子)茶
マッコリ
マッコリ

菓子類

韓国では、甘さ控えめの味付けが好まれる傾向がある。

飲み物

  • シッケ : 甘酒の一種。食後のデザート飲料として好まれる
  • スジョングァ(水正果):干し柿から作る冷たい飲み物。これも食後に
  • 韓国伝統茶:種類が多く、ホットジュース風の甘いものもある

酒類

その他

  • 2008年、残飯の再利用・使いまわしが社会問題化し、メスが入れられることになった。食品衛生法が改正され、2009年7月から、客の残飯をほかの客に出す行為が4回発覚した店は強制廃業させられることになった[6]。ただし焼き肉を包むサンチュなどで、原形が残っていれば、使いまわしが可となった。[1]
  • 韓国政府(保健福祉部)が2005年に行なった調査によると、韓国成人の塩分摂取量が世界保健機構(WHO)推奨値の2.7倍と極端に多いことが判明した。[2]WHOの塩分摂取推奨値(成人)は一日あたり5グラムだが、韓国成人は13.5グラム摂取(男性14.9グラム・女性12.2グラム)している。

参考文献・資料

  • 姜仁姫 著『韓国食生活史――原始から現代まで』(藤原書店 ISBN 4894342111
  • 黄慧性・石毛直道 著『平凡社ライブラリ- 韓国の食(新版)』(平凡社 ISBN 4582765297
  • 李信徳 著『韓国料理 伝統の味・四季の味』(柴田書店 ISBN 4388058955

出典

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外部リンク

ウィキメディア・コモンズ

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